【書評/要約】スマホメモ(須藤亮 著)(★4) 気づき・アイデアの多くは忘れ去られる。スマホを使いこなして、脳に知のデータベースを作る方法

現代人において、スマホはもはや必須品。
電話やSNSなどのコミュニケーションはもちろん、決済、情報収集、動画閲覧、ゲームなど、様々なことをスマホに頼っていると言っても過言ではありません。

しかし、「脳の外務記憶装置」として、スマホを十分活用できていますか?

博報堂の元トッププレゼンター須藤亮さんは、多くの人は「スマホのメモ欄」を活用し切れていないと指摘します。

私たちの頭は、外部から受ける刺激に対し、高速回転し、様々な考えを巡らし、時にはすごいことも思いつきます。しかし、我々の頭(記憶)はフラッシュメモリのようなもので、せっかくのアイデアや気づきなども瞬時に忘れてしまいます。

簡単に脳から消えて行ってしまう「気づき」「知見」「アイデア」を、
いかに、記憶をとどめて、活用するか―。

今回は、須藤亮さんの『スマホメモ』からの学びを紹介します。

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スマホに時間を奪われるな、活用しろ

【書評/要約】スマホメモ(須藤亮 著):スマホに時間を奪われるな、活用しろ

本書の紹介の前に、まず、認識してほしいことがあります。

それは、スマホは、使い方次第で、稼ぐ「武器」にもなれば、時間&お金を消耗する「搾取端末」にもなる という事実です。

毎日何時間も、スマホの動画やゲームで遊んでいる方は、残念ながら、「搾取される側」です。一方で、スマホを最大限活用し、「スマホでお金を稼ぐ側」の人もいます。

大切なのは、使い方じゃない。
スマホから何を見て、それをどうつなげ、思考し、行動にしていくのか──。
どのように未来の景色を見るのか──。

上記は、堀江貴文さんの言葉です(『スマホ人生戦略』より)。私たちは、スマホに搾取されるのではなく、スマホを使いこなす側に回らなければなりません。

スマホのメモ活用は、「スマホを使いこなす側」になる1つの手段になり得ます。

思考をメモするメリット

【書評/要約】スマホメモ(須藤亮 著):思考をメモする

スマホメモの効果

インプットして取り込んだ情報を文字として明示し、
それをさらに見返すことで熟成、知見化して、アプトプットに生かす。
このサイクルを繰り返すことで、脳が活性化する

スマホにメモするといっても、”単に”事実を記録したり、To Doを忘れないようにする備忘録の役割だけでは、効果は薄い。

大事なのは、外部からのインプットを、「脳が消化&昇華する過程としても活かす」こと。さらに、「記憶定着」や「知恵化」のためにも活かすことです。

メモの見返しで「脳に知のデータベース」を作る

情報が氾濫する現代、多くの人は「インプット」に時間をかけています。しかし、毎日、インプットのためにいくらWebやニュースを漫然と見て、時にはメモってみたところで、アウトプットにつながることはほとんどありません。情報収集をして、仕事をした気になっているだけです。

情報のインプットで終わらせないために、「メモを見返す時間を確保する」。そして、新たな知識と共に考える。すると、単なる情報が、脳内で成熟していきます。また、こでにより、スマホメモが、「脳内記憶」となり、この積み重ねで、思考が整理されたり、新しい考えにつながっていきます。

「スマホメモ」⇒「脳内記憶」⇒「知のデータベース化」

これができれば、あなたのアイデア力・発想スキルは飛躍的に伸びるはずです。

【実践】スマホメモ

【実践】スマホメモ

ここからは、「スマホメモの実践」についてです。

スマホメモの3ステップ

❶メモる
❷見返す
❸俯瞰する

多くの人は備忘録的に❶は行っています。しかし、メモる以上に大事な「見返す」「俯瞰する」は行っていません。それは、スマホメモの場合、見返すのは、手書きメモ以上に見づらいからです。だからこそ、メモることことにもコツが必要です。

❶メモる

どの「メモ」アプリを使うかは重要ではありません。大事なのは、事前ルール。「メモ格納場所の分類」です。

例えば、「仕事」「趣味」「家庭」「投資」などシンプルに、大項目の分類ルールを決めておきます。「仕事」のメモは多くなりがちなので、さらに中項目(プロジェクトや分野)を設定しましょう。

最初は無理して、意見を書く必要はありません。ただ、見返したときに思い出しやすいように、事実をメモる際は、その時にどう感じたか、感情も合わせてメモしましょう(自分事化)。例えば、「いいな」と思った事柄をメモる際、「〇〇だからいい」を意識して書き留めます。

メモに慣れてきたら、文章をさらに深めて、「自分はこう思う」という「思考」まで書き留めていくと、メモが「自分の知のデーターベース」になってきます。

❷見返す⇒❸俯瞰する

メモは、毎日、暇を見て見返します。これが大事です。何度も見ていると、情報と情報が連鎖し、問題解決につながったり、新たなひらめきにつながります。

ただし、スマホには閲覧性にに弱点があります。全体の俯瞰がしにくいのです。

この弱点をカバーするために、iPhoneなら、重要ポイントをiCloud経由でPCでメモして、プリントアウトする。そして、手書きしながら、更なる気づきをまとめます。

メモ→消化→俯瞰が、視野を広げる

メモ→消化→俯瞰をコツコツ積み重ねていくと、或る時、「自分の頭がスパークする瞬間」が訪れます。

・今までわからなかったことが、一気につながり、わかるようになる
・全く別の事柄が、もっと深いところでつながっていることに気づく
・もっと深いコンセプトに気づく
・解決策が見つかる
・不安がなくなる 等

思考の連鎖、具体化⇒抽象化 が進み、今まで見えなかったことが見えるようになるのです。

大事なのは「アウトプット」

仕事・人生で求められるのは、「インプット」ではなく「アウトプット」です。このアウトプットを効率的に行うために、メモをいかに使うか。「思考の蓄積→消化→知のデータベース化」するか。

私は、読書メモを、ブログにまとめていますが、これが、自分のビジネス&仕事に役立っていることを実感してしています。1年、2年と積み重ねることで、その効果は加速しています。

1日、2日ではその効果はわかりません。コツコツ実践あるのみです。

最後に

今回は、須藤亮さんの『スマホメモ』からの学びを紹介しました。

現在は、スマホの音声入力の精度は各段に上がっており、スマホでメモを取ることも容易です。もっと、有効に活用しましょう。

手書きメモについても、効果的なまとめ方を知っていると、相乗効果で、自分の備忘録をアウトプットに活かしやすくなります。以下の記事も参考にしてください。