【書評/要約】学びを結果に変えるアウトプット大全(樺沢 紫苑 著)(★5) アウトプットなしのインプットは非効率!

「月3冊読書をする人」と「月10冊読書をする人」ではどちらが成長すると思いますか?

ほとんどの人は本をたくさん読むといろんな知識を身に付けることができるので自己成長できると思っているがそれは間違いであると指摘するのが本書の著者で精神科医の樺沢さん。

インプットの量と自己成長の量は全く比例しません。重要なのはアウトプットの量
「現実世界」は、アウトプットでしか変わらない

と鋭く指摘。本書で、なぜアウトプットが大事なのか、そして、アウトプットを加速するにはどのようにしたらいいのかを非常にわかりやすく教えてくれます。

科学的に自己成長を加速し、人生を好転させる方法が学べる良書です。

今回は本書「学びを結果に変えるアウトプット大全」からの学びを紹介します。

ただ学ぶだけでは知識は脳に定着しない

【書評/要約】学びを結果に変えるアウトプット大全(樺沢 紫苑 著):脳の基本的な仕組みを知らないと、貴重な時間を無駄にする

多くの人は、インプットが大事であると考えています。そして、多くの時間をインプットに費やしています。しかし、知識を詰め込むインプットの学びだけでは、現実は変わりません。

脳の基本的な仕組みを知らないと、貴重な時間を無駄にする

多くの人は、脳の基本的な仕組みを知らないことで、人生の貴重な時間を失っている現実を知る必要があります。

大切なのは、インプットしたら、その知識をアウトプットすること。

実際に、知識を「使う」ことで脳は「重要な情報」と捉え、初めて長期記憶として保存し、現実に生かすことができます。

スポンジが水を吸い込むように記憶し、経験として蓄積できるのはせいぜい20歳まで。神経ネットワークの爆発的成長がストップする20歳以降はアウトプット中心のまなみに切り替えないと、全く記憶に残らないし、経験値として積み上がりません。

脳科学的に正しい記憶法が学べる良書

脳がどのように記憶を知識として定着させるかを知ると、アウトプットすることが極めて大事なことがわかります。以下の本はそれをわかりやすく教えてくれる良書です。

できる人ほどアウトプットを重視

アウトプットが上手な人は、会社を見回してみても少ないものです。事実、9割のビジネスマンはインプット中心。つまり、9割の人たちが、自分の時間とお金を無駄にしています。

一方で、仕事ができると言われる人たちは、新しいことをどんどん初めてさらに活躍の場所を広げながらも、いろんなところに出かけたり、スポーツや趣味を充実させています。

それは、彼らが、インプットとアウトプットのバランスを整ることで、学びと自己成長のスピードを最大化することを、実経験として理解しているから

だから、アウトプットは机にかじりついているだけではできません。だから、できるビジネスマンは必然的に行動量も多くなります。

【実践】アウトプット

【書評/要約】学びを結果に変えるアウトプット大全(樺沢 紫苑 著):脳の基本的な仕組みを知らないと、貴重な時間を無駄にする

ところで、アプトプットとは具体的に何をすればいいのでしょうか?

3つのアウトプット

アウトプットの仕方は3つあります。「話す」「書く」「行動する」です。

この3つの方法を変えると、説明、アイデア、雑談、交渉など、すべての能力が最大化します。話したり、書いたり、行動することで、記憶も定着化します。

アウトプットのメリット

ただインプットするだけでなく、それをアウトプットにつなげると以下のようなメリットが得られます。

アウトプットのメリット

①記憶に残る
②行動が変わる
③現実が変わる
④自己成長する
⑤楽しい
⑥圧倒的な成果が出る

インプットとアウトプットの黄金比率は3対7

では、インプットとアウトプットはどのぐらいの割合で行えばいいのでしょうか?

樺沢さんが考えるインプットとアウトプットの黄金比率は3対7です。

さらに、ここにアウトプットの後に、フィードバックのステップを追加します。アウトプットするとそこには必ず反応があり、その反応状況をもとにいかに改善をするかを考えることで、結果として成長が加速します。

インプット→アウトプット→フィードバックのループを回す

これが極めて大事です。

最後に

最後に、今回は、樺沢紫苑さんの「学びを結果に変えるアウトプット大全」を紹介しました。
本書では、具体的なアウトプットにつなげるために、「話す」「書く」「行動する」の3つにおいて、具体的にどのようにするとアウトプットが高まるか、非常に具体的に説明がされているので、是非、一読をおすすめします。
その方法は決して難しいものではありません。ちょっとした行動の積み重ねなので、日々、意識すれば、確実に自己成長が加速します。

なお、本書には、以下の本とペアで読まれることをおすすめします。

その他、アウトプットが大事であることを教えてくれる良書も紹介して、今回の記事を終わらせていただきます。