【書評/要約】不機嫌は罪である(齋藤 孝 著)(★3.5) デメリット大きすぎ!知れば不機嫌は治せる!

常に不機嫌な人は、人が集まる場所には少なからずいるものです。

SNSを見ても、匿名で特定の人をディる不機嫌が、日々拡散しています。

今回紹介の齋藤 孝さんの著書にあるように「不機嫌は罪!」不機嫌は、不幸・不愉快を振りまくという「大きな罪」です。

一方、私たちはストレス社会の中、無意識に不機嫌オーラを発しがちです。誰しも陥りがちな不機嫌を表にを出さずに、上機嫌を維持するにはどうしたらいいのか?

今回は、著書「不機嫌は罪である」から、不機嫌を治す技術・テクニックを学びます。

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不機嫌にいいことなど何もない

不機嫌にいいことなど何もない:不機嫌は罪である

現代に蔓延する不満

現代のネット社会では、SNSなどによって、不機嫌が24時間、物凄いスピードで拡散しています。

発信者は、自分だけの正義を振りかざし、匿名で相手を攻撃する。その結果、つるし上げになった人が大炎上する不幸が日常茶飯事のように起きるようになっています。

芸能人の不倫報道などはその最たるものですが、中野信子さんの著書「不倫」によると、日本人は、その傾向が強いそうです。

著書では、「社会的な制裁を加えたい」という人間の本質的な欲望について解説されています。人間がどのような生き物であるか、脳科学者が、脳科学的知見から解説してあるので、合わせて読むととても参考になります。

不機嫌にいいことはない

考えてみてください。
不機嫌を表に出して、物事がうまくいくケースがあるでしょうか?
自分が不機嫌だとなかなか仕事に集中できずに生産性は下がります。
不機嫌な状態では建設的な話し合いは叶わず、それどころか、相手の不機嫌も生み、泥沼にはまっていきます。

上記は齊藤さんの言葉ですが、その通りです。

慢性的な不機嫌は自らの心を蝕みます。さらに、周囲の人に対しては、それが職場なら、生産性を著しく下げ、トラブルやハラスメントの火種にもなります。

結局、自分を不幸に陥れている。不機嫌にはいいことなどなど何もありません。

不機嫌を克服する

不機嫌を克服する:不機嫌は罪である

さて、ところで、不機嫌とは何でしょうか?それを確認したうえで、その改善策を見ていきましょう。

不機嫌は「性格」ではない

多くの人は、「不機嫌」とは「性格」だと思っています。私もそう思っていました。

しかし、齋藤さんは、不機嫌は「性格」ではなく「状態」だと、説明します。そして、「状態」であるからこそ、不機嫌に陥らないワザを身につければ、早めに不機嫌の芽を摘み取り、上機嫌でいることができるとアドバイスします。

不機嫌に陥るのを防ぐ3ステップ

不機嫌に陥りにくくするためには、人の気持ちに気を配るのと同様、もっと自分の気持ちを大切に見つめることが大事です。。

この、気持ちの変化を上手にとらえられれば、不機嫌に陥るのを防げます。以下はそのステップです。

1.不機嫌の芽が出た瞬間に気づいて、気分転換する

席を立ち、トイレに行く、手を洗う、顔を洗うでもOK

2.心身がほぐれた状態をつくる

心と体は直結しています。故、「深呼吸」や「身体を温める」などで、体をほぐすことで心もほぐすことが大事。深呼吸は、鼻から3秒吸って、2秒お腹に溜めて、15秒で口から吐くだけなので、簡単です。

3.心を取り戻す

上機嫌に切り替える「切り替えスイッチ」を用意することもとても大事。また、執着をふっきり自己肯定する「ふっきり」も有効です。

不機嫌を直す、7つの習慣

ただ、その場その場で自分の気持ちに注意を向けて、不機嫌の芽を摘み取るだけでなく、不機嫌を根本的に治す「習慣化」も大事です。

齋藤さんは以下の7つの習慣化を勧めます。

不機嫌を直す、7つの習慣

1. 自分の「普通」は不機嫌に見えると自覚する
2. 情報を遮断して自分の時間を持つ
3. 血流を意識して、こまめにからだをほぐす
4. 「一定の状態」を保つのがプロだと意識する
5. 「まずいな」と思ったら一呼吸入れる
6. ネガティブな感情は、表現物に乗せて洗い流す
7. 人の不機嫌を見て、自分の不機嫌を直す

私が日ごろから意識しているのが「太字」の項目です。
難しいことはありません。ちょっとした意識をするか、それだけで、不機嫌にならない習慣化は身に付きます。

最後に

今回は、齋藤孝さんの「不機嫌は罪である」を紹介しました。

プリプリ怒ったり、不平不満ばかり言っていても、自分が損なだけです。
本書には、今回紹介した以外にも不機嫌対策方法がいろいろ紹介されているので、楽しい毎日を自ら作り出すためにも、是非、本書を手に取って読んでみてください。