1440分=60分✕24時間=1日
万人に平等に与えられる「時間」。しかし、偉業をなし遂げる人がいる一方で、ただ毎日を怠惰に過ごし、いわゆる負け組という人生を歩んでしまう人もいるのが実態です。
この差は、時間の使い方によって生じるわけですが、人はかなり時間に無頓着です。例えば、タイトルの「1日=1440分」であるということさえ、初めて気づいた方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。
今回紹介の、ケビン・クルーズさんの「1440分の使い方」は、起業家、億万長者など288人会の独自取材と調査によって明らかになった生産性向上の究極の秘訣を解き明かした一冊。即実践できる、時間の無駄取り法が、多数紹介されています。そして、その手法は、単なる時間の無駄取りに終わらず、あなたの人生をも良い方向に導いてくれるはずです。
今回は「1440分の使い方」からの学びを紹介します。
目次
時間に無頓着な現実
私たちは、自分が思っている以上に時間に無頓着です。
例えば、「お金」の場合、どうでしょう。
お財布を外に置きっぱなしにする人はいません。
キャッシュカードとパスワードをみだりに他人に渡すことなどありえません。
お財布もキャッシュカードの盗まれれば大事(おおごと)です。懸命になって探します。
しかし、時間の場合、どうでしょう?
帰宅の時間を、テレビをぼーっと見て過ごす
休日をダラダラ過ごす
嫌だなぁ、と思っても、友達の頼みを引き受ける
自分のことはなおざりになのに、会社のために残業する…
私たちは、日常的に、時間は無駄に過ごしたり、日常的に他人・会社に自分の時間を奪われています。しかし、それに対して、対策をしていない人が大半です。
時間管理のために最も大切なこと
では、大切な時間を盗まれないようにするために、どのように対策したらよいでしょうか。
最も重要なタスクを特定し、毎日何よりも先に取り組む
あなたは、日々、「Most Important Task=MIT(最も重要なタスク)」を認識して、1日を過ごしていますか?
時間管理で最も大事なことは、「重要なタスク」を常に把握することです。
人の脳は、朝~午前中が最も生産的。疲労のないすっきりした頭で思考できる時間です。この時間は、ルーチーンワークや頭を使わないルーチンワークよりも、もっと、「考えること」や「ちょっと面倒なこと」に取り組んだ方がいい時間帯ですが、実際にはメールを読んだり、SNSの情報を探し回ったりと、有効に使えていません。
これは非常にもったいないことです。
【対策】前日夜にリストを作る
生産性の高い「朝~午前中の時間」を無駄にしないためのアドバイスは、
・前日の夜に、次の日やるべきことのリストを作っておくこと
・翌朝、デスクに座ったら、メールをチェックする前にそのリストを片付けること
の2点です。
このように大事なことを先に片づけてしまうと、気分もUPします。やらずに済ませて次の日に持ち越すことで、毎日、モヤモヤした気持ちに悩まされることもありません。
【対策】ToDoリストではなく、スケジュール表
研究者によると、
・ToDoリストの項目の41%は永遠に終わらない
・ToDoリストの項目の50%は当日に完了し、その多くは書き留めてから1時間以内に完了する
のだとか。
本当にやり遂げたいことがあるなら、単発のToDoリストではなく、きちんとした予定=スケジュールを立てることが大切です。重要なことは全てやる時間を決めスケジュール表に入れておくことが肝要です。
朝時間の使い方については、以下の本も非常に参考になります。実践的な本で、読ん日から、即実践できます。
人生の成功を遠ざける「先延ばし」
せっかく計画を立てても、スケジュールが実践されなければ意味がありません。ついつい先延ばししてしまう先延ばし癖はどのように克服したらよいのでしょうか?
先延ばしで人生大きく損をする
先延ばしで発生する損失を具体的に考えてみたことがあるでしょうか。或いは、どのような種類の先延ばしが成功やお金持ちへの道を遠ざけてしまうかご存じでしょうか?
以下の記事を読むと、いかに私たちは「先延ばしで人生を損しているか」がわかります。
先延ばし癖を克服したければ未来の自分に打ち勝つ方法を見つけることが大事です。
以下では、本書から、先延ばし法克服法を2つ紹介します。
【先延ばし法克服法1】理想の自分になり切る
まず一つ目が、「理想の自分になりきる」という対処法です・
理想的な自分になったつもりで、思考思考し、自分自身に語りかける。
人は自分に語りかけると、自らの価値観がしっかりと心に刻まれ、先延ばしの対処になります。
【先延ばし法克服法2】割り切る
あれも、これも、やった方がいいことはたくさんある。しかし、すべてのことをやり切るなど所詮無理な話です。
だからこそ、「最も重要(Most Important Task)は「特別に力を入れて対処する」かわりに、他はそこそこで妥協する or 一切やらない。
妥協するという「割り切り」をすることで、心もラクになります。
様々な分野に当てはまる「パレートの法則(20:80の法則)」という有名な法則がありますが、これに則って、自分にとって特に重要な20%の目標や活動をしっかり押さえ、その他は切り捨てる」そうすれば、働く時間もストレスも減りもっと幸せになれます。
「「いちどしか触らない」という「割り切り思考」も有効です。例えば、一度読んだメールをその場で処理せず、後で処理しようとすると、必要以上に処理に時間がかかりますよね。だからこそ、1回で済ます。やり切ってしまうことをルール化するのです。
大成功した人々はほぼ何に対してもその場ですぐ対処します。それは、それが効率的だと知っていて、可能な限り最短の時間と最小の気力で物事を処理したいと思っているからです。
先延ばしの代償と克服方法にを知るには、以下の本も非常に参考になります。私は、本書を読んで、どれだけ人生を無駄にしてきたかと、反省然りでした…
時間は増やせないがエネルギーは増やせる
1日=1440分。この時間は増やすことはできません。しかし同じ時間でもエネルギーを最大化すればパフォーマンスは格段に向上します。
研究によると、人間は本来、90分間隔で集中力とエネルギーがともに最大の状態から、生理学的な疲労状態へ移行します。つまり、この90分サイクルをきちんと意識して、仕事をする。
仕事の1区切りを90分と考え、エネルギーが枯渇する前に休憩をとる。
すると、再び、エネルギーの消耗が減り、集中力も高まります。このことを意識して、仕事をしているかでも、生産性は大きく変わります。
最後に
今回は、ケビン・クルーズさんの「1440分の使い方」からの学びを紹介しました。
本書にはこれ以外にも、ちょっとした意識変革で生産性を高める様々なヒントがまとめられています。
毎日自由時間を1時間増やし、或いは、人生を成功に導くために、本書を読んでみてはいかがでしょうか。