【書評/要約】やり抜く人の9つの習慣(ハイディ・グラント・ハルバーソン 著)(★5) 人生を変える目標達成のバイブル。シンプルで即役立つ!
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なぜ、多くの人は目標を達成できないのでしょうか?

仕事や私生活で目標を達成した、いわゆる成功者と呼ばれる人たちには、共通する思考や行動のパターンがあることが明らかになっています。
彼らは「才能が成功に導いた」のではなく、彼らはある種の思考や行動によって、自らを成功に導いています。

本書「やり抜く人の9つの習慣」は、成功者の9つの習慣を明らかにし、その具体的な解決方法を指導してくれる良書です。短い本ですが、成功を目指すために役立つ具体的なメソッドがシンプルにまとめられており、非常に役立ちます。

今回は、ハイディ・グラント・ハルバーソンさんの本「やり抜く人の9つの習慣」からの学びを紹介します。

やり抜く人の9つの習慣

成功とは「正しい選択」「正しい戦略」「正しい行動」によってつかむものです。
決して生まれつきの DNA で決まるものではありません

ハイディさんは、目標達成できる人には、9つの共通する習慣があると指摘します。

目標達成できる人に共通する習慣

  1. 具体的な目標を持っている
  2. if-thenプランの形で「いついつになったらやる」と目標達成の行動計画を作っている
  3. 現状と目標までの距離に目を向け、「目標に近づくために何をすべきか」に焦点を当ている。
  4. 成功できると信じている。同時に、成功は簡単には手に入らないと考えて努力を怠らない。
  5. 最初から完璧を目指さない。失敗を恐れることなく、すこしずつでも進歩することを考えている
  6. どんな能力でも努力で身に付けられると信じている。どんな困難でも「やり抜く力」を持って当たることができる。
  7. 意志力も鍛えれば強くなることを知っていて、習慣的に鍛えている。筋力と同じように、意志力も使いすぎる場所をもうすることを知っている。
  8. 誘惑をできるだけ近づけないようにしている。意志力で誘惑に勝とうとしない。
  9. 「やらないこと」ではなく「やること」に焦点を置く。

大事な9つの習慣

自分らしい成功を目指すために必要な習慣をよりシンプルにまとめたのが上図の9か条です。
以下では、これをより詳しく見ていきましょう。

❶目標に具体性を与える

目標で大事なのは、「具体的にすること」と「いつまでに何をするか決めること」です。

例えば痩せたければ、目標は「痩せる」ではなく、「5kg痩せる」と計画することです。具体的かつ詳細に自分が達成したいことを考え抜くことが大事です。具体的な目標はやり抜く力を与えてくれます

「目標達成のために何をすべきか」を明確にするのは大事なのは当たりまえですが、それと同時に、「目標達成への障害になるものは何か」を明確にすることも大事です。

具体的なアクション

①目標を紙に書く
②どうなったら「目標を達成した」と言えるかを考える
③目標を書き出す
④メンタルコントラストを活用。「得られること」を味わい、「障害」を見直していく

①~④により、目標達成する自信とやる気が高まると同時に、決意が固まるのを感じることができます。

❷目標達成の行動計画を作る

目標達成のためにすべきことを明確にし、「いつ」「どんなときに」行動に移すかを、if-thenプランニングに落とし込みます。

事前にするべきことをはっきりさせておくことで、意識せずとも行動するべき時に自動的に行動できます。ここでのポイントは、朝の歯磨きのように、「意識しなくても無意識でできる」状態にすることです。

何が障害になるかも考えると、if-thenプランニングはさらに深まります。

「無意識」を味方につけよう

私は、自分の意志力をあまり信用していません。そのため、意識=意志力を使わなくて済むように、まずは、無意識レベルに落とすことを心がけています。
以下は、無意識を味方につけるために役立つ本です。

習慣改善の場合は、環境を整えるというのも有効です。環境整備で人の行動は簡単に変わります。例えば、以下は、老化・アンチエイジングの習慣です。

❸目標までの距離を意識する

モチベーションを下げることなく目標を達成するには、ただがむしゃらに努力するのではなく、日々どれだけ進歩したかを確認することが大事です。 特に短期的な目標の場合は、頻繁にフィードバックを行い、自分が目標に正しく向かっているかを確認する必要があります。
※ただし初心者は、あまり頻繁にチェックしない方がベター(混乱を避けるため)。

この時、対照的な2つの視点を意識します。

2つの視点

①これまで思考
「どこまでやり遂げたのか」に視点を向ける思考スタイル
これまで進んだ距離に目を向けること
②これから思考
「あとどれだけやらなければいけないのか」に視点を向ける思考スタイル
目標までの距離に目を向けること

人は誰でもこの2つの思考を行き来しますが、①を重視して目標までの距離を測るとモチベーションが維持されやすくなります。「目標に対して自分はこれだけ進歩したのだ」ということに目を向けると達成感が得られるためです。

ただし、①が強くなると、油断が生じ、モチベーションが下がる危険があるので注意しましょう。

❹現実的楽観主義になる

現実的楽観主義になる

目標の達成を信じるのは大事ですが、「引き寄せの法則」を鵜呑みにするのは危険です。理由は、「非現実的な楽観主義では目標達成できない」からです。

目標は達成できると信じても、目標が簡単に達成できると考えてはいけません。「非現実的な楽観主義者」ではなく、「現実的な楽観主義者」になることが大事です。

現実的な楽観主義者には、詳細なプランを立て、正しい戦略を練り、成功を掴むまでへこたれず努力することが求められます。そのために、以下の2点を意識しましょう。

・自分の前に横たわる課題や困難から逃げないで、しっかり見つめる
・課題や困難がどの程度のものなのかを検討する

❺「成長すること」に集中する

能力は天性で与えられたものではありません。努力次第で伸ばすことができます。

目標設定する時には、「今、何ができるか」ではなく「これから何ができるようになりたいか」を考えます。目標は自分の能力を証明するためにあるのではなく(証明ゴール)、自分を向上させるため(成長ゴール)にあります。成長ゴールは失敗の落胆からあなたを守ってくれる味方となります。

また、何をするにせよ、「完璧」を求めず、やるからにはそのことに「興味」を持ち、価値のあることだと信じましょう。そのことがあなたの成功へのモチベーションを高め、同時につまらない失敗をする確率を低くしてくれます。

現実的な楽観主義で、完璧を目指さない「マキシマイザー思考」

完璧を目指すと人生は窮屈です。100%を目指さず、80%でもOKとすれば、生きるのが楽になるし、判断も早くなり、多くのことができます。
そのために役立つのが、「マキシマイザー(最大化人間)」ではなく、「サティスファイサー(満足人間)」な生き方、判断です。

❻「やり抜く力=GRID」を持つ

「GRID=グリッド」とは困難にも屈せず、長期的な目標達成に向けて全力を尽くす「やり抜く力」のことです。

目標達成に挫折しやすい人は、「うまくいかないのは自分に能力がないせいだ」と考えます。一方、やり抜く人は「努力不足だった」「戦略を間違えた」「プランを練らなかった」など、自分の努力や行動のせいにします。

挫折しないポイントは「自己コントロール感」です。自分でコントロールできることに原因があると考えれば、「成功は自分の頑張り次第」と信じることができます。

❼筋肉を鍛えるように意志力を鍛える

筋肉を鍛えるように意志力を鍛える

「やり抜く」を邪魔するのが、「誘惑」です。誘惑に負けないように、意志力を強化する必要があります。

意志力は、正しい方法で強化が可能です。意志力強化に大事なのは、「とにかく取り組む価値があると思い続けること」です。最初は辛いです。しかし、すぐに慣れます。この「慣れ」がポイントです。

例えば腹筋。最初は20回が辛くても、とにかく取り組む価値を信じて続ければ、或る時「楽々できるようになっている自分」に気づけます。この時、筋肉だけでなく、意志力も強くなっています。

へこたれそうだと思ったら、「意志力が強い人」を思い浮かべましょう。彼らが励みとなって頑張れます。

❽自分を追い込まない

意志力は有限です。ストレスが重なるとすりすり減り、意志力は弱くなります。

故、同時に複数の困難な目標に同時に取り込むのは避けるべきです。また、どんな目標であってもできるだけ簡単な方法を見つけるように努めることが大切です。 また、何かを辞める時は一度にスッパリとやめましょう。

❾「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する

私たちは、習慣改善を目標にする際に、「食べ過ぎない」「だらだら働かない」「夜更かししない」など、「〜しない」という目標を立てがちです。しかし、この目標の立て方では、逆にその行動への衝動を高めてしまいます。

行動を変えるには、「〜しない」という目標を「〜する」に変えることが大事です。

そもそも、私たちは、「やめること」ばかり考え、「やりたいこと」「やるべきこと」を具体的に考える時間が少なすぎます。「やめたいことを考えるのではなく、やりたいこと、やるべきことを考えることが大事です。

【参考】「if-thenプランニング」の3パターン

「if-thenプランニング」には以下の3パターンがあります。

❶代替 if-then プラン好ましくない行動をより好ましい行動に替える
❷無視 if-then プラン好ましくないない思いや衝動(緊張や不安など)を無視する
❸否定的 if-then プラン今後やりたくない行動を「やらない」「もうしない」とする

私たちがやりがちなのが❸です。「if-thenプランニング」を行う際に、立てるべきは、「代替 if-then プラン」です。「(if)もし、〜をしたいと思ったら、(then)代わりに〜をするようにする」というプランを考えましょう。

最後に

今回は、今回は、ハイディ・グラント・ハルバーソンさんの本「やり抜く人の9つの習慣」からの学びを紹介しました。

習慣化の威力は凄いものがあります。成功者がいくつもの苦労を乗り越えいろんなものを手に入れていくのに対し、負け組は何も手に入れられないのは「習慣」によるところが非常に大きいです。習慣化すれば、人が大変と思うことも、当たり前のことになり、毎日続けられまず。

本書と一緒に、ハイディさんの別本「やるきが上がる8つのスイッチ」もより効率的に自分を変えられます。こちらも、薄い本ですが、学びは満載です。