岐阜・大垣・関ケ原を観光 1泊2日旅行記~ 歴史の舞台を巡る旅

2023年ゴールデンウィークは、1泊2日で岐阜・関ケ原観光に出かけました。

今年は、旅行に足しげく足を運んでおり、今回が4回目の旅です。
1月:浜松・掛川・静岡
2月:宮島・広島・尾道
4月:能登・金沢
5月:岐阜・大垣・関ケ原

今回の岐阜・大垣・関ケ原旅行は、徒歩と公共交通機関で巡りましたが、車なしの割には、多くの「歴史の地」を巡ることができました。

本記事は、その旅行記です。車なし・公共交通機関のみで岐阜の観光地を効率的に巡るモデルコースとして参考になれば嬉しいです。

[スポンサーリンク]

12月11日 01:59まで

岐阜・大垣・関ケ原旅行:旅のスケジュール

旅のスケジュールは以下の通り。
1日目:新幹線で東京から岐阜駅へ。到着後は岐阜市内を歩いて散策、
2日目:JR大垣駅、垂井駅、関ケ原駅で下車し、観光地散策

実際の行程は以下の地図の通り。水色、黄緑色の太い線が、実際の移動ログになります。2日間で46,000歩以上歩きました!

1日目:東京⇒岐阜市&市内観光2日目:大垣・垂井・関ケ原観光→東京
・黄金の信長像
・岐阜シティ・タワー43
・金神社
・伊奈波神社
・岐阜公園
・金華山ロープウェイ
・岐阜城
・岐阜市歴史博物館
・川原町の古い町並み
・長良川
・崇福寺
・大垣城
・大垣市郷土館
・大垣公園
・奥の細道むすびの地記念館
・大垣八幡神社
・南宮大社
・岐阜関ケ原古戦場記念館
旅行の行程ログに「トリマ」が便利

上記は、スマホアプリ「トリマ」の旅行行程ログですが、いやはや、ここまで明確に旅行のログが残るのは非常に嬉しい。地図を見れば、どこを訪れたか、思い出が鮮明に思い出されます。
旅行の行程ログを残しながら、移動をすることでポイ活もできます。旅好きな方にはおすすめです。活用方法は以下の記事で紹介しているので、是非、ご確認を。

以下では、観光地を順に紹介していきます

岐阜市内観光(1日目)

1日目は、岐阜市内観光です。車なしで観光スポットを巡ります。ルートとしては、どんどん岐阜駅から遠ざかるように移動し、最後に、バスでJR岐阜駅に戻ります。

黄金の信長像

黄金の信長像:岐阜市観光

岐阜駅に到着したのが11時ごろ。
岐阜駅に到着して、岐阜駅の改札を出て北側、岐阜城側へ出るとご対面できるのが、黄金の信長像です。マントを羽織り、右手に西洋兜、左手に火縄銃を持つ信長公はが、金ピカに光り輝いています。

駅から歩いて数分のところには、岐阜シティ・タワー43があり、無料で43階の展望室に登れます。展望台から、岐阜市内を見下ろせば、岐阜市内の観光スポットの位置関係がザクッと把握できます。

📌黄金の信長像:〒500-8856 岐阜県岐阜市橋本町1丁目100 駅前広場
📌岐阜シティ・タワー43:〒500-8856 岐阜県岐阜市橋本町2丁目52  観光情報

金神社

金神社:岐阜市観光
金神社:岐阜市観光

岐阜城のある金華山に向かうに当たって、その通りすがら、最初に立ち寄ったのが、岐阜の街中に鎮座する財宝・金運招福、商売繁盛の神様、その名も「金神社」。「こがねさん」の愛称で、親しまれているようです。
鳥居は金ピカ。八代は朱色で綺麗な神社です。早速、お参りして、金運お守りも買ってしまいました(笑)

📌金神社:〒500-8842 岐阜県岐阜市金町5丁目3  観光情報

正法寺 岐阜大仏

正法寺 岐阜大仏:岐阜市観光

正法寺」は、日本三大仏の一つ岐阜大仏が鎮座されています。

中に入ると、右手でOK👌を作った優しいお顔の大仏様が。少し前かがみになった姿勢で優しく微笑んでいらっしゃいます。大仏の周りには、壁一面に小さな仏像が並んでいました。みな、顔かたちが異なり、個性的でした。

📌伊奈波神社:〒500-8043 岐阜県岐阜市伊奈波通1丁目1  観光情報
入館料:大人200円

伊奈波神社

伊奈波神社:岐阜市観光

伊奈波神社は、お正月の元日に岐阜市でも最も多くの参拝者が訪れるというこちらの神社です。歴史は1900年以上。斎藤道三が築城にあたり稲葉山から現社地に遷されたそうです。

霊験あらたかで気品がある神社という印象。新緑が美しく、空の青さと相まって、清々しい気持ちになりました。

📌伊奈波神社:〒500-8043 岐阜県岐阜市伊奈波通1丁目1  観光情報

岐阜城

岐阜城:岐阜市観光

岐阜市のNo.1の観光スポット「岐阜城」は、岐阜公園の中にあります。お城に行くには、金華山ロープウェイを利用します。

金華山ロープウェイ

岐阜公園と金華山の山頂駅を結ぶロープウェイの乗車時間は3~4分。10分毎運行されています。眼下には自然林に覆われた金華山、そして、岐阜市内がきれいに見渡せます。私は昼間に登りましたが、夜に登ればきれいな夜景を楽しめること間違いなしです。

ロープウェイを降りて、岐阜城天守閣へ

ロープウェイを降りた後は、岐阜城天守閣に向かって山道・石段を登ります。天守閣までの道のりは結構キツイ。実際に歩いてみると、「難攻不落の城」であることがよくわかります。道は急、しかも、その脇はすぐに崖といった具合で、とても敵が負傷せずに上ってこれるとは思えません。

有名な城主は斎藤道三と織田信長

岐阜城は、城主が次々と変わった城ですが、有名なのは、斎藤道三織田信長。徳川家康も関ヶ原の戦い前々日の9月13日岐阜城に宿泊しています。なお、この地を「岐阜」「岐阜城」と改めたのは織田信長です。その辺の歴史も、天守閣内の展示物でしることができます。

天守閣からは、岐阜市内が一望できます。長良川も良く見えます。来たからには、絶対に登りましょう。

岐阜城:岐阜市観光
金華山ロープウェイ:岐阜市観光

📌岐阜公園:〒500-8003 岐阜県岐阜市大宮町1丁目  観光情報
📌金華山ロープウェイ:〒500-8043 岐阜県岐阜市伊奈波通1丁目1  観光情報
 利用料:大人(往復)1100円 
📌岐阜城:〒500-0000 岐阜県岐阜市金華山 天守閣18番地  観光情報
 入館料:大人 200円

岐阜市歴史博物館

岐阜市歴史博物館:岐阜市観光
岐阜市歴史博物館:岐阜市観光

岐阜公園の中にはもう一つ訪れたい場所があります。それが、岐阜市歴史博物館です。ここでは、その名の通り、岐阜の歴史が学べます。
比較的新しい博物館で、面白い展示が行われています。よくできているなぁと思ったのが、信長らが生きた時代の城下町の再現。特に、お魚屋さんはじっくり眺めてほしい。店頭に並ぶお魚、そして、店内に展示された「信長公が食べたとされる膳」などは、現代人の目から見ても高級!おいしそう!その贅沢ぶりに驚きました。

📌岐阜市歴史博物館:〒500-8003 岐阜県岐阜市大宮町2丁目18-1  観光情報
 入館料:大人 200円

崇福寺

川原町の古い町並み:岐阜市観光

岐阜公園を出た後は、長良川方面に歩いて川原町の古い町並みを散策。格子戸のある古い町並みが今も残っています。鵜飼観覧のシーズンになると、活況なのかもしれませんが、ちょっと活気に欠ける感じでした。

📌川原町の古い町並み:〒500-8008 岐阜県岐阜市玉井町  観光情報

崇福寺

崇福寺:岐阜市観光

崇福寺(織田信長父子廟)は、信長、信忠父子の廟所があるお寺です。信長公の側室お鍋の方が遺品を送り、寺内に埋め、位牌を安置させました。

また、本堂の「血天井」も有名です。信長公の孫織田秀信が関ヶ原の戦いで西軍石田三成に加担。岐阜城は、東軍の猛撃にあい、落城しました。その時に血が付いた岐阜城の床板を、本堂の天井にしたのが「血天井」です。戦死者を弔うためとのことですが、今でも血痕が付着しており、お寺なのに、なかなか血なまぐさいお話です。

📌崇福寺:〒502-0817 岐阜県岐阜市長良福光2403-1 観光情報
 入館料:大人 200円

ここまでくると時間は17時。観光スポットの閉店時間です。そこで、本日はここまで。徒歩数も2万ぽ越えで疲れました。そこで、崇福寺の前にあるバス停からJR岐阜駅に戻りました。

宿泊お宿は「天然温泉 金華の湯 ドーミーイン岐阜駅前」

岐阜市歴史博物館:岐阜市観光
岐阜市歴史博物館:岐阜市観光

ホテルは、岐阜駅そばにある「天然温泉 金華の湯 ドーミーイン岐阜駅前」。サウナーご用達のホテルチェーンです。ビジネスホテルに属しますが、大浴場・露天風呂・サウナがあるので、旅の疲れを落とせるいい宿です。
私は、駅前ホテルを利用する場合は、まず先に、「ドーミイン」を探します。
一旦、チェックインを染ませた後、夜の岐阜の街に繰り出し、岐阜での食事を楽しみました。

大垣・垂井・関ケ原観光

2日目は、JR岐阜駅から出発。大垣・垂井・関ケ原を巡ります。

大垣城

大垣城:大垣観光

まずは、大垣駅へ。岐阜駅からは、東海道本線快速で12分。駅から大垣駅までは徒歩で10分ほどの場所にあります。

大垣城は、関ケ原の戦いでは西軍・石田三成の本拠地になった城です。三成がこの城を出た翌日には、関ケ原で壮絶な攻防戦が繰り広げられました。

大垣城は空襲で焼失してしまっそうですが、その後、建てられた天守閣には、関ケ原の戦いが歴史展示物がぎっしりです。歴史に詳しくない私にとって、関ケ原の戦いは複雑すぎて理解ができていない合戦です。しかし、映像・ジオラマ、資料などで合戦の模様を一気に学ぶことで、少し、理解が進みました。

天守閣から大垣市内を眺めると実感しますが、大垣城は平地に建てられた平城です。岐阜城に対して圧倒的に防御力が低い。これをカバーするために、何重もの「堀」で囲まれていたそうです。そのため、大垣市は「水都」で、きれいなお堀ベリ(川べり)を散策して楽しむことができます(後述)。

この後、関ケ原に向かうので、先に、大垣城で「関ヶ原の戦い」について学べてよかったです。
城の裏手にある大垣公園には、垣城を背景にした大垣藩初代藩主 戸田氏鉄公の像が立っていました(上写真)。関ヶ原の合戦が終わった後、江戸時代、この地を納めたのが戸田藩。明治で廃藩置県となるまで、この地を治められたそうです。

📌大垣城:〒503-0887 岐阜県大垣市郭町2丁目52 観光情報
 入館料:大人200円 郷土館との2館共通券

奥の細道むすびの地記念館&川べり散策

奥の細道むすびの地記念館:大垣観光

なぜ、大垣市で芭蕉?と思われたのではないでしょうか。大垣市は松尾芭蕉「奥の細道の終着地」です。この地に、知人の俳人がたくさんおり、そこで、彼らと集って俳句を詠むことを最後として、「奥の細道」の旅を終えました。

そのため、芭蕉の句が色々と残っています。館内では、シアターで芭蕉が歩いた道、旅をしながら読んだ句について学ぶことができるようになっています。改めて、芭蕉の歩いた道のりの長さに驚かされました。

芭蕉の句は、旅行をしているといろんな地で出会えます。次はどこに行こうかなというときの、参考にもなりそうです。

上述した通り、大垣城は堀で守られた城でした。その堀が今では散策路となっています。
このお堀の最も見どころスポットが>奥の細道むすびの地記念館の前当たり。春は桜、初夏は新緑、秋は紅葉と、四季折々の川を楽しめるはずです。奥の細道むすびの記念館から駅に戻るに当たって、船町港跡大垣八幡神社なども一緒に散策していきましょう。

岐阜市歴史博物館:大垣観光
岐阜市歴史博物館:大垣観光

📌奥の細道むすびの地記念館:〒503-0923 岐阜県大垣市船町2丁目26-1 観光情報

5/13-14は「大垣まつり」

5月13日(土)、5月14日(日)は、370年余の伝統を誇る「大垣まつり」が開催。
私が訪れたときは、お祭りまでまもなくということで、大垣八幡神社の脇では、軕の整備に当たられている方々をお見掛けしました。

南宮大社(美濃國一宮)

南宮大社(美濃國一宮):垂井観光

今度は、垂井駅に向かいます。垂井駅までは、大垣駅から東海道本線各停で7分です。

垂井駅を降りて向かったのは、南宮大社(美濃國一宮)。重要文化財の宝庫!朱塗の立派な社殿がズラリと並ぶ金属を司る総本宮です。朱色の建物がとても美しい!
南宮大社は鉱山と金属業の神様なので、「金運」「財運」「勝負運」にご利益があると言われています。

南宮大社の周りには、神社・鳥居などが複数点在しています。
その中で、目をひくのが、長年社殿を守り、役目を終えた古瓦を供養する「瓦塚」と、「南宮稲荷神社の千本鳥居」。私が訪れたときは、鳥居の朱、木々の緑、空の青が相まってとてもきれいでした。

なお、さらに先に進むと、南宮大社 ⇒ 毛利秀元陣所古跡 ⇒ 南宮山と続く、南宮山ハイキングコースとなります(私は鳥居までで終了)。

瓦塚:垂井観光
南宮稲荷神社の千本鳥居:垂井観光

📌南宮大社(美濃國一宮):〒503-2124 岐阜県不破郡垂井町宮代1734-1 観光情報

岐阜関ケ原古戦場記念館

奥の細道むすびの地記念館:岐阜関ケ原古戦場記念館

旅の最後に向かったのが、1600年、天下を分けた大戦の舞台関ケ原です。垂井駅から関ケ原駅までは東海道本線各停で8分。隣駅です。

岐阜関ケ原古戦場記念館は、関ケ原の戦いの全容をシアター、展望台などを通じて体験できる施設です。展望台からは、各武将が陣を張った地一望することができます。
陣形的には石田三成の方が小高い山に陣を張り有利。しかし、人的ネットワーク・情報ネットワークで、あっという間に徳川家康が勝利を収めたことは、誰もが知るところです。

個人的に、ふむ🤔と思ったのは、関ケ原の合戦が多くの農民をも犠牲にした事実です。関が原が描かれるとき、それはいつも、武将の目線からのものです。しかし、誰にも迷惑が掛からない戦いの場など存在しません。合戦が行われたその地には、そこを生活の基盤とする「民」がいます。彼らは、戦いで田を荒らされ、合戦後には落ち武者に恐怖し、また、ごろごろ転がる死体の弔いに追われることになる。戦い・争いはの後ろには、名もなき人たちの多くの犠牲があることを、再認識させられました。

戦国武将ゲームなどで、おし武将がいらっしゃる方は、是非、武将の陣跡にも訪れてみてください。徒歩でのゆかりの地巡りは大変ですが、1600年、兵は重い甲冑・武器を持ってその地を歩いたのです。そんなことを考えながら歩くと、何か、感ずることがあるのではないでしょうか。

奥の細道むすびの地記念館:岐阜関ケ原古戦場記念館

📌岐阜関ケ原古戦場記念館:〒503-1501 岐阜県不破郡関ケ原町関ケ原894-55 観光情報
 入館料:大人 500円

これで、1泊2日の観光地巡りは終了。すべてを見終えて関ケ原駅で電車に乗ったのが17時過ぎ。その後、岐阜駅でお土産・新幹線チケットなどを購入し、東京に戻りました。自宅に着いたのは21時半でした。

名古屋からの新幹線であれば、新幹線本数は地下鉄並み。故、事前に手配せずとも、駅に着いたタイミングでチケットを買って、ひょいと新幹線に飛び乗ることができます。
帰りの時間などに追われることもなく、思う存分観光できました。いい旅でした。

最後に

今回は、岐阜・大垣・関ケ原のの歴史を巡る1泊2日旅行記を紹介させていただきました。
車なし・公共交通機関のみで岐阜の観光地を効率的に巡るモデルコースとして参考になれば幸いです。

歴史は本や映像(映画、テレビ、時代劇 など)で学ぶだけでなく、実際にその地に出向き、実際にその地に立ち、いろいろ体験すると、全く違った面白さが味わえます。

また、一つの旅行・観光地がトリガーとなって、興味・関心が広がり、人生も面白くなっていきます。だから、旅行はやめられない!

さて、次はどこに行こうかな。

全国旅行支援制度も残りわずか。旅が安くなる最終チャンスを活かしましょう!