私たちの日々の暮らしは、たくさんの習慣で成り立っています。その中には、たった1つ変えただけで暮らしや人生が180度変わってしまう「要の習慣(keystone habit) 」があることをご存じでしょうか?
モノ・コト(思考)の断捨離は、まさに「要の習慣」です。これに気づかせてくれるのが、今回紹介する筆子さんの著書『それって、必要? 』です。
一見些細に見える習慣・関係のなさそうに見える習慣が、水面の波面のように連鎖反応を起こして、人生が変わる。本書は、このような効果のある実践的な30の方法をわかりやすく教えてくれます。
今回は、著書『それって、必要? いらないものにしばられずに、1週間で人生を変える30方法』からの学びを紹介します。
目次
すべては「思い込みを捨てる」ことから
自分の人生をより良い方向に導く「要の習慣」の実行に当たって、まず最初に大事なことは「思い込みを捨てること」。すべては、ここからはじまります。
人は「執着する生き物」であるが故、実に多くのことに縛られています。これを手放して身軽になることが大事です。
不要なモノを捨て、並行して、いらない思考も断捨離ことが、人生を大きく変えます。
本書のポイントを箇条書きで
本書では、7つの切り口から、習慣・思考・行動を見直すためのアドバイスがまとめられています。
以下は、その中から、私がより大事だと感じたアドバイスの一部をまとめたものです。
❶物の捨て方 | ・捨てるはスキル。実践しないとうまくならない ・捨てるに必要な「判断力」を高める ・「いつか使うかも…」の「いつか」はこない。捨てるが正解 ・使えるものは「ガラクタ」より捨てにくいと知る ・その買い物、そもそも必要?生きるために必要なものは多くない |
❷家事 | ・「必要最低限」を考えてみる ・1日15分で、ほどほどにキレイを目指す ・表面だけはきれいを保つ(机・テーブル・ベット・ソファの上など) ・毎日何をするか考えない。まずは、書き出しルーチン化する ・モノを部屋にいれない |
❸生活習慣 | ・「なんとなく」続けているなら、やめられる ・その必要、誰にとっての必要か? ・その「時間がない」。「やりたくない」だけでは? ・使いこなしているのではなく、使われていないか |
❹時間の使い方 | ・自分が先延ばしにしているものにこそ、改善のヒントがある ・忙しいならモノを減らせ。モノがなければ時間は増える ・マルチタスクは非効率。1点に集中が早い ・「効率性」より「有効性」 ・先延ばしにより生じる「損失」を考えてみる |
❺お金 | ・「足りないマインド」から「十分あるマインド」へ切り替える ・ストレスが溜まる節約はしない ・必要なモノさえお金を使うことに罪悪感を感じてしまう「節約術」は不幸すぎ ・そんなにお金って必要?その不安、必要? ・幸せに必要なのはお金ではなく、3つのA ❶Attitude(心の持ち方) ❷Awareness(気づくこと) ❷Authenticity(自分自身であること) |
❻人間関係 | ・愛情や幸せは無限、だけどエネルギーや時間は有限。だから見直す ・人間関係も選ぶ。ノーという ・他人に対しての不平不満を解き放つ方法を知る ・他人の幸せを喜べないときは、自分の幸せにも鈍感になっている |
❼人生について | ・「いま」が大事。「退屈」と思っている人は、今を生きていない ・「いまこのときを味わいつくす」方法を知る ・ネガティブ思考→ポジティブ思考にする方法を知る |
上記、項目だけでも、「確かにその通りかも」と気づきを得られた方も多いのではないでしょうか。
以下では、上記の内、3項目を取り上げます。
物の捨て方
モノとコト(思考)の断捨離。最初に実践しやすいのは「モノ」の断捨離です。
「買わない挑戦」をしてみる
1ヶ月だけコンビニに行くのをやめる
3カ月間、どうしても必要なものしか買わない 等
筆子さんは「買わない挑戦をしてみよう」とアドバイスします。
私の場合、「1ヶ月だけコンビニに行くのをやめる」は実践すると、深夜のちょこっとスイーツ買いがやめられ、ダイエットにもつながります。ちなみに、筆子さんは挑戦中は、「買ったものはすべて写真を撮る」ことを勧めています。私の場合、「こんなに、おやつを買っている!」と反省できそうです…
実はモノがなくても生きていけると分かるとモノは減る
そんなに物がなくても生きていけることがわかる と、買い物をしようとは思わなくなります。また、いらないものも執着なく捨てられるようになります。
私の場合、「そんなにモノは必要ない」を実感できた経験は、「約3週間の海外旅行」。1週間未満サイズのスーツケース1個で3週間過ごして、人間、モノを持っていなくても生きられること、自分にとって本当に大事なモノがわかりました。自分の人生にとって大事なものを知ることは極めて大事です。私の場合、これ以降、あまり多くのモノは買わない限りに、大事なモノにはお金をかけるという「お金の使い方」にシフトできました。
一人でいく海外旅行は度胸がつく、気づきも多いなどいろいろメリットがあるので、是非、若いうちに経験してほしいです。
生活習慣
その「必要」は誰にとっての必要か考える
その習慣、本当に必要? 例えば、朝一番にメールチェック。それって、誰のためですか?
一般的には、メールを見るのは自分とためと思っていますが。しかし、メールを読むのは「相手の用」に応えるためです。
朝にクレームや面倒な依頼なメールを見ると、朝から気分が重たくなり、心のエネルギーが吸い取られます。やらなければならないことにせかされると、人生の主導権を相手に奪われます。朝市は、「自分のやりたいこと」をやってポジティブに過ごしましょう。
見栄を張らず本音で生きる
人は他人と比較してしまう生き物。そのために、見栄を張ります。
「洋服」「髪型」「お化粧」は必要ですが、やりすぎは禁物。また、頑張りすぎ、忙しすぎもいけません。
頑張りすぎている人が周囲にいると疲れませんか?それは、自分に嘘をついているからです。本音で生きましょう。
使いこなしているのではなく、使われていないか
スマホをはじめとするデジタルツールは便利です。しかし、使いこなしているつもりが、使われている人が非常に多い。スマホ・PCに時間を奪われている人はたくさんいます。
この点については、堀江貴文さんの本が非常に参考になります。合わせてご確認を。
時間管理
1日24時間という時間は増やせませんが、「使い方」を変えることはできます。
なぜ、忙しい?
多くの人が忙しさの悪循環にはまっています。それは、「目的地」なく、場当たり的に「目の前の仕事」に追われているからです。
まずは、今、やっていることが明日・未来にどのようにつながるのか、「忙しさの先にあるもの」を考えることが大事です。
「やらなければいけない」ではなく、「私はこれをやりたいから、やる」。主体的に「自分で選んでやっている」という気持ちで挑めば、自己コントロール感が満たされ、心の余裕・満足度につながります。やりたいと思えば、不思議と時間も作れます。
時間効率よりも、人生に大事なことを優先する
作業の効率化を図ると、確かに時間は生まれます。しかし、そもそも、その作業自体を行う必要はあるでしょうか?「作業をやらない」という選択肢は考えられませんか?
ただ、時間を節約しても、人生は充実しません。しかし、「人生のビック・ピクチャー(全体像)」を鑑みて、大事なことを先にやっていけば、人生は充実し、望みは叶います。
「効率性」より「有効性」が大事。「急いでやる」「たくさんのことをやる」より「大切なことをやる」。生きる目的を考えて、時間を使う癖を付けましょう。時間が生まれ、一つのことにじっくり向き合え、生きている実感が得られます。
先延ばしグセは多大な損失!
延ばしの損失は甚大です。以下の内容は知っておくべきです。
物事が後回しにされる理由の大半は、自分が勝手に、「すごく難しいこと」と思い込み、自分に言い訳をしているだけです。物事ははじめるときが もっとも難しい。四の五の言わずに、とにかくやる、スタートすると、想像していたより簡単だとわかることは多いです。始める前の心配も、意外と大したことがなかったと分かれば、ストレスも減ります。
最後に
今回は、著書『それって、必要? いらないものにしばられずに、1週間で人生を変える30の方法』からの学びを紹介しました。
本書には、「人生を好転するために大事な30のこと」がとてもわかりやすく、具体的に紹介されています。
余計な思考を手放すと、行動が変わります。
行動が変われば、それが新しい視点をもたらし、人生が好転します。
是非、本書から、そんなヒントを学んでいただければと思います。
以下の本もお勧めです!