【書評/要約】それって、必要? (筆子 著)(★4) 無駄な思考にしばられず、人生を変える30の方法。実践的!学べば人生変わる

私たちの日々の暮らしは、たくさんの習慣で成り立っています。その中には、たった1つ変えただけで暮らしや人生が180度変わってしまう「要の習慣(keystone habit) 」があることをご存じでしょうか?

モノ・コト(思考)の断捨離は、まさに「要の習慣」です。これに気づかせてくれるのが、今回紹介する筆子さんの著書『それって、必要? 』です。

一見些細に見える習慣・関係のなさそうに見える習慣が、水面の波面のように連鎖反応を起こして、人生が変わる。本書は、このような効果のある実践的な30の方法をわかりやすく教えてくれます。

今回は、著書『それって、必要? いらないものにしばられずに、1週間で人生を変える30方法』からの学びを紹介します。

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すべては「思い込みを捨てる」ことから

【書評/要約】それって、必要? (筆子 著)

自分の人生をより良い方向に導く「要の習慣」の実行に当たって、まず最初に大事なことは「思い込みを捨てること」。すべては、ここからはじまります。

人は「執着する生き物」であるが故、実に多くのことに縛られています。これを手放して身軽になることが大事です。

不要なモノを捨て、並行して、いらない思考も断捨離ことが、人生を大きく変えます。

本書のポイントを箇条書きで

本書では、7つの切り口から、習慣・思考・行動を見直すためのアドバイスがまとめられています。

以下は、その中から、私がより大事だと感じたアドバイスの一部をまとめたものです。

❶物の捨て方・捨てるはスキル。実践しないとうまくならない
・捨てるに必要な「判断力」を高める
・「いつか使うかも…」の「いつか」はこない。捨てるが正解
・使えるものは「ガラクタ」より捨てにくいと知る
・その買い物、そもそも必要?生きるために必要なものは多くない
❷家事・「必要最低限」を考えてみる
・1日15分で、ほどほどにキレイを目指す
・表面だけはきれいを保つ(机・テーブル・ベット・ソファの上など)
・毎日何をするか考えない。まずは、書き出しルーチン化する
・モノを部屋にいれない
❸生活習慣・「なんとなく」続けているなら、やめられる
・その必要、誰にとっての必要か?

・その「時間がない」。「やりたくない」だけでは?
・使いこなしているのではなく、使われていないか
❹時間の使い方・自分が先延ばしにしているものにこそ、改善のヒントがある
・忙しいならモノを減らせ。モノがなければ時間は増える
・マルチタスクは非効率。1点に集中が早い
・「効率性」より「有効性」
・先延ばしにより生じる「損失」を考えてみる
❺お金・「足りないマインド」から「十分あるマインド」へ切り替える
・ストレスが溜まる節約はしない
・必要なモノさえお金を使うことに罪悪感を感じてしまう「節約術」は不幸すぎ
・そんなにお金って必要?その不安、必要?
・幸せに必要なのはお金ではなく、3つのA
 ❶Attitude(心の持ち方)
 ❷Awareness(気づくこと)
 ❷Authenticity(自分自身であること)
❻人間関係・愛情や幸せは無限、だけどエネルギーや時間は有限。だから見直す
・人間関係も選ぶ。ノーという
・他人に対しての不平不満を解き放つ方法を知る
・他人の幸せを喜べないときは、自分の幸せにも鈍感になっている
❼人生について・「いま」が大事。「退屈」と思っている人は、今を生きていない
・「いまこのときを味わいつくす」方法を知る
・ネガティブ思考→ポジティブ思考にする方法を知る

上記、項目だけでも、「確かにその通りかも」と気づきを得られた方も多いのではないでしょうか。

以下では、上記の内、3項目を取り上げます。

物の捨て方

【書評/要約】それって、必要? (筆子 著):物の捨て方

モノとコト(思考)の断捨離。最初に実践しやすいのは「モノ」の断捨離です。

「買わない挑戦」をしてみる

1ヶ月だけコンビニに行くのをやめる
3カ月間、どうしても必要なものしか買わない 等

筆子さんは「買わない挑戦をしてみよう」とアドバイスします。

私の場合、「1ヶ月だけコンビニに行くのをやめる」は実践すると、深夜のちょこっとスイーツ買いがやめられ、ダイエットにもつながります。ちなみに、筆子さんは挑戦中は、「買ったものはすべて写真を撮る」ことを勧めています。私の場合、「こんなに、おやつを買っている!」と反省できそうです…

実はモノがなくても生きていけると分かるとモノは減る

そんなに物がなくても生きていけることがわかる と、買い物をしようとは思わなくなります。また、いらないものも執着なく捨てられるようになります。

私の場合、「そんなにモノは必要ない」を実感できた経験は、「約3週間の海外旅行」。1週間未満サイズのスーツケース1個で3週間過ごして、人間、モノを持っていなくても生きられること、自分にとって本当に大事なモノがわかりました。自分の人生にとって大事なものを知ることは極めて大事です。私の場合、これ以降、あまり多くのモノは買わない限りに、大事なモノにはお金をかけるという「お金の使い方」にシフトできました。

一人でいく海外旅行は度胸がつく、気づきも多いなどいろいろメリットがあるので、是非、若いうちに経験してほしいです。

生活習慣

【書評/要約】それって、必要? (筆子 著):生活習慣

その「必要」は誰にとっての必要か考える

その習慣、本当に必要? 例えば、朝一番にメールチェック。それって、誰のためですか?

一般的には、メールを見るのは自分とためと思っていますが。しかし、メールを読むのは「相手の用」に応えるためです。

朝にクレームや面倒な依頼なメールを見ると、朝から気分が重たくなり、心のエネルギーが吸い取られます。やらなければならないことにせかされると、人生の主導権を相手に奪われます。朝市は、「自分のやりたいこと」をやってポジティブに過ごしましょう。

見栄を張らず本音で生きる

人は他人と比較してしまう生き物。そのために、見栄を張ります。

「洋服」「髪型」「お化粧」は必要ですが、やりすぎは禁物。また、頑張りすぎ、忙しすぎもいけません。

頑張りすぎている人が周囲にいると疲れませんか?それは、自分に嘘をついているからです。本音で生きましょう。

使いこなしているのではなく、使われていないか

スマホをはじめとするデジタルツールは便利です。しかし、使いこなしているつもりが、使われている人が非常に多い。スマホ・PCに時間を奪われている人はたくさんいます。

この点については、堀江貴文さんの本が非常に参考になります。合わせてご確認を。

時間管理

【書評/要約】それって、必要? (筆子 著):時間管理

1日24時間という時間は増やせませんが、「使い方」を変えることはできます。

なぜ、忙しい?

多くの人が忙しさの悪循環にはまっています。それは、「目的地」なく、場当たり的に「目の前の仕事」に追われているからです。

まずは、今、やっていることが明日・未来にどのようにつながるのか、「忙しさの先にあるもの」を考えることが大事です。

「やらなければいけない」ではなく、「私はこれをやりたいから、やる」。主体的に「自分で選んでやっている」という気持ちで挑めば、自己コントロール感が満たされ、心の余裕・満足度につながります。やりたいと思えば、不思議と時間も作れます。

時間効率よりも、人生に大事なことを優先する

作業の効率化を図ると、確かに時間は生まれます。しかし、そもそも、その作業自体を行う必要はあるでしょうか?「作業をやらない」という選択肢は考えられませんか?

ただ、時間を節約しても、人生は充実しません。しかし、「人生のビック・ピクチャー(全体像)」を鑑みて、大事なことを先にやっていけば、人生は充実し、望みは叶います。

「効率性」より「有効性」が大事。「急いでやる」「たくさんのことをやる」より「大切なことをやる」。生きる目的を考えて、時間を使う癖を付けましょう。時間が生まれ、一つのことにじっくり向き合え、生きている実感が得られます。

先延ばしグセは多大な損失!

延ばしの損失は甚大です。以下の内容は知っておくべきです。

物事が後回しにされる理由の大半は、自分が勝手に、「すごく難しいこと」と思い込み、自分に言い訳をしているだけです。物事ははじめるときが もっとも難しい。四の五の言わずに、とにかくやる、スタートすると、想像していたより簡単だとわかることは多いです。始める前の心配も、意外と大したことがなかったと分かれば、ストレスも減ります。

最後に

今回は、著書『それって、必要? いらないものにしばられずに、1週間で人生を変える30の方法』からの学びを紹介しました。

本書には、「人生を好転するために大事な30のこと」がとてもわかりやすく、具体的に紹介されています。

余計な思考を手放すと、行動が変わります。
行動が変われば、それが新しい視点をもたらし、人生が好転します。

是非、本書から、そんなヒントを学んでいただければと思います。

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