【書評/要約】意思決定が9割よくなる 無意識の鍛え方(茂木 健一郎 著)(★4) ~脳の理解が自分を伸ばす

自分はなぜ自分なのか」と哲学的な問いに、頭が堂々巡りした経験はないでしょうか。

実は、鏡に映った姿を自分と認識できる動物は人間・オラウータンなどごくわずか。そのぐらい自分を自分として認知するのは難しい。その理由は、人間の意識の9割は「無意識」であり、無意識が行動・思考に大きな影響を与えているから。直したくても、ネガティブ思考や甘いものがやめられないのも、本人さえもコントロールしきれない無意識によって左右されているからです。

しかし、だからこそ、無意識を意識し、内なる自分と向き合う機会を設けていけば、日々の意思決定は確実に変わり始める!

茂木健一郎さんの著書「意思決定が9割よくなる 無意識の鍛え方」は、無意識とは何か、そして、無意識をどう鍛えればいいのか、わかりやすく教えてくれる1冊です。今回は本書からの学びを紹介します。

[スポンサーリンク]

無意識とは何か

【書評/要約】無意識の鍛え方(茂木 健一郎 著):無意識とは何か

人が1日に下す決断は35,000回。そのうちの9割は「靴を右と左どちらから履くか」といった無意識レベルで行われています。

意識下と無意識で行う決断の違い

意識下で行う決断は、基本的に1つのみ。ながら行動中も、意識はどちらかの行為に集中しています。これは、意識下における決定が、前頭前野を中心に行われているためです。

一方、無意識下の決断は、同時並行処理です。例えば、歩くとき、「右足を出すときは右手を振って…」などということも、小脳・脳幹・大脳辺縁系といった、脳のあらゆる回路全体を使って、同時並行的に処理しています。これは、行動だけでなく、感情、運動、記憶計算などマルチタスクで行い、その人の「思考」にも大きく影響しています。

恐ろしいのは、思考の傾向はすべて無意識で決定づけられており、本人にその自覚がないことでです。無自覚なのに、人生に影響を与えている。つまり、自分の思考の傾向を無意識から意識化することで、日々の思考・行動、さらには人生までをも変えられる可能性があるのです。

育った環境で無意識も変わる

日常生活に溢れる習慣・文化・気候・風土。これらは、私たちの無意識・深層心理に大きく関わっています。日本人の場合、そのベースに「日本人的無意識」を持っています。

八百万の神をなんとなく信じて自然を崇拝する。もののあわれ、無常を仕方のないこととして、ただ、受け入れる…等。自分の無意識のルーツを辿ることはつまり、日本という国の本質について考察を深めることに他なりません。

例えば、日本人の国民性に「空気を読む」「協調性を重視する」があります。これは、古来より日本はアジアの極東。世界の中心が中国である時代に自らが辺境民であるという自覚と共に外交をスタートしていることが関係しています。605年に聖徳太子が制定した「十七条憲法」の最も有名な第1条「和を以て貴しと為す」とあります。

ただ、十七条憲法では、ただ、「人と意見が違うことに腹を立てることなく、異なる考えを受け入れよ。皆ときちんと議論すべし」と言っていますが、一方で、「同調するのではなく、自らの主体性を持って協調せよ」とも記載されています。しかし、「同調圧力が強く、嫌われたくないという姿勢」も国民性となってしまったのは残念なことです。

個性は無意識。発揮するものではない

養老さんは、著書『バカの壁』で「個性」を大胆に掘り下げています。この中で、「個性を発揮する」ことと強いる社会に、「個性とは、発揮するものではなく身についているものだ」と述べています。これは、つまり、個性とは無意識の領域のものであるということです。

ネガティブな思考・感情はなぜあるのか?

【書評/要約】無意識の鍛え方(茂木 健一郎 著):ネガティブな感情はなぜあるのか?

ネガティブ思考はやめようと言われます。では、なぜ、現代では避けるべき、ネガティブな思考・感情は人間に備わってしまったのでしょうか。

ネガティブな感情はなぜ生まれたのか

その昔、古代の人にとって最重要課題は「いかに生き延びるか」でした。このような環境では、戦うか逃げるかを判断する、「恐怖」「ストレス」「怒り」といったネガティブな感情は極めて重要です。

ネガティブな感情は本能的・原始的な脳である「偏桃体」で発生しますが、交感神経を優位にし、脈拍や血圧を上げ、闘うホルモン「アドレナリン」を出して神経を興奮。瞬時に戦闘・逃避モードに入ることで、危機からの生存確率を高めました。この反応は、古来人間に備わる本能そのものであるため、自分では制御できません。つまり、怒りは無意識的に発生してしまうのです。

これに対し、私たちは人間関係を保つために意識して「怒ってはいけない」と考え、怒りを鎮めます。これを司っているのは進化的に新しい脳の大脳新皮質の前頭前野です。

怒りやすさは経験の乏しさに比例する

上述の通り、感情のコントロールを行うのは新しい脳です。怒りの制御も、喜びや悲しみといった感受性の豊かさも、前頭前野が発達している人は、上手にコントロールできます。

この前頭前野が発達は、いかに多くの、多彩な経験をしているかどうか(パターン学習の豊富さ)に大きく関わっています。つまり、経験が乏しい人は、ネガティブ感情のコントロールが下手なのです。

自分の中に眠る無意識への考察を深めるだけで、脳は大きく変わり始めます。その上で、本や映画、音楽、さまざまな芸術に触れたり、いろんな人とコミュ美ケーションすることは、前頭前野の訓練にすこぶる有効です。こうした教養や経験が脳の内部モデルとなり、感受性を深め、怒りに対して心の余裕をもたらします。

現代社会に適応する

【書評/要約】無意識の鍛え方(茂木 健一郎 著):現代社会に適応する

ここからは、他者との関係性やネットワークで誘引される無意識の感情、あるいはそれによって構築される人間関係についてみていきます。

共感力UPにも経験・教養が必要

人間関係はストレスのタネですが、それは、人は「わかり合う」ことができると考えているからです。しかし、「他者とは決してわかり合えないという事実」を受け入れれば人間関係は随分とラクになります。この時大事になるのが「共感」です。

私たちが共感を抱くとき、脳では、他者の行動を見て、自分が行動したかのように脳内で反応する「神経細胞ミラーニューロン」が働いています。ただし、ここでも経験や教養が重要です。それは、経験や教養がベースとなって共感がもたらされるからです。

養老孟司 さんは、茂木さんに、「教養とは他人の心がわかるということなんだよ」とよくおっしゃったそうです。なるほどですね。

「人の不幸は蜜の味」の正体

一方で、人はマイナスの共感力「人の不幸は蜜の味」と考える「シャーデンフロイデ」の心があります。これは、太古の人類が閉鎖的集団の中で生き残るための戦略(より有利に立つための戦略)が必要だったからです。

現代社会では、私たちは人数が限定された閉鎖集団の中で生きていません。ネットを通じてだれとでもつながれる現代社会では、「他人の幸福=自分の幸福」になるケースの方が圧倒的に多くなっています。成功者の間では、「あいつ、失敗すればいいのに」という文化自体が希薄です。彼らは、成功や失敗ではなく「挑戦すること」に何よりの価値を見いだしいるので、他人の不幸にはあまり興味がありません。

無意識的な感情でも、「人の不幸は蜜の味」は極めて時代錯誤的な感情です。他人の失敗ばかりを気にしている人は、脳のパターン学習のメカニズムがそれに反応することで、負け癖を助長させてしまうことにもなります。

自分の天井を作ってしまう脳

私たちは、無意識に自分の限界を設定します。自分にはできないと自分で限界を決めつけてしまう思考です。これは、人は元来、自分に変化が訪れることに対する恐怖心を持ているからであり、現状維持の方が当事者にとっては安全性が高く心地いいと感じてしまうからです。

このような極めてコンサバティブな感情は、世の中の至るところに蔓延しているため、自分がそうした感情に抑え込まれているという自覚を持ちづらいので注意が必要です。自分の可能性を低く見積もっているのは自分自身。これを解放できるのもまた、自分自身です。

個性という「無意識」を鍛える方法

【書評/要約】無意識の鍛え方(茂木 健一郎 著):

ここからは、「無意識」を鍛える方法を見ていきます。無意識に大事なのは「出会う人々」や「育つ環境」です。

偶然の出会いを失う習慣

無意識を育てるには「出会い」が欠かせませんが、この出会いの芽を摘んでしまうのが、「慌ただしさ・忙しさ」です。

常に、「○○をやらなければいけない」とToDoリストに追い立てられるような日々を暮らしていると、セレンディピティ(偶然の出会い)の機会を失います。おおらかに生活をした方が出会いのチャンスは確実に広がります。成功者、人生の達人にはこのタイプの方がたくさんいます。

ちなみに読書はセレンディピティの宝庫です。

「感情のタグ付け・フォーカシング」で無意識と対話

偶然の出会いを大切を大切にするために、行いたい習慣が、「感情のタグ付け&フォーカシング」です。

例えば、ふと耳にした言葉・言い回しなどで、心を動かされたもの、なぜか気になったものをメモる。そして、スキマ時間や心の余裕があるときに「何であれが気になるんだろう」と、無意識のサブリミナル(潜在知覚)を掘り下げてみてみる習慣です。

このような行為を「フォーカシング」と言うそうですが、この時、脳内ではまず脳では感情を司る「偏桃体」が反応し、その情報が記憶を管理する「海馬」に送られます。通常、情報の処理は大脳新皮質で行われますが、感情が動いたときには偏桃体を経由し、「この言葉は、感情的に要チェックですよ」というシグナルが発せられたうえで、海馬・大脳新皮質の共同作業によって、脳に記憶されます。つまり、感情を刺激された言葉は、偏桃体を経由する分、それだけ強く記憶に残るのです。

理由もなく気になるものは、過去の記憶とつながっている可能性が高いので、それらにフォーカスをあて、意識的に掘り下げていくアプローチをとると、無意識との対話が可能になります。これにより、頭の中の整理、インスピレーション・創造力の向上が期待できます。

最もシンプルなマインドフルネス瞑想

無意識を耕すには、マインドフルネスも極めて有効な手段です。
マインドフルネスとは、「今、ここ」で起きていることに対して注意を向け、自分が抱いている感情、思考を判断せずに、冷静に観察している心の状態にすることです。

マインドフルネス瞑想については以下にて紹介しています。

インドフルネスが完璧に自分のものになれば、「今、ここ」でやるべきことに100%の集中力を注ぐことができるようになります。言いかえれば、「今、ここ」に目がいってない人ほど、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)で脳エネルギーを消耗し、迷ったり悩んだりして八方塞がりになってしまう傾向があります。
DMNは、脳が無意識かつ自動的に活発になる脳機能ネットワークで、自動車でいえば、アイドリング状態を指しますが、雑念・不安などの思考が止まらないDMNが過剰に活動している状態は、燃費が悪い状態で、集中力の低下も深刻になります。

ちなみに、グーグルの一番の課題も「自分の脳や心の検索」。外部の情報は無限に収集できても、肝心の自分の中にある情報を深掘りできていない現状に注目し、その探求に乗り出した第一歩がマインドフルネスであり、その効果が世界的にも広がりました。

「スピリチュアル」を科学的に考える

【書評/要約】無意識の鍛え方(茂木 健一郎 著):

ここでは、「スピリチュアル」を科学的に考えてみます。
成功者にはスピリチュアルな思想の人を持つ人が多いですが、それは、成功者は普通の人たちよりも無意識との対話を試みる機会が圧倒的に多いことが挙げられると言います。

成功者がスピリチュアルを好むわけ

事業立ち上げは先の見えない不確定だらけで、そこに絶対的な正解は存在しません。結果、自らの直感や閃きで行動することも少なくありません。一昔前、経済の分野で「アニマル・スピリッツ」という言葉が流行りましたが、これは、(企業家の)野心的な意欲と訳される言葉で、不確実な状況下を切り抜ける企業の野心的な意欲や衝動が、ときに大きな成功をもたらすというものです。

こう考えると、成功者に占い好きが多いのにも納得がいきます。

外から来る五感、内から来る第六感

なぜ唐突にスピリチュアルの話をしたか。それは、超常現象、あるいは第六感などの言葉から連想される「目に見えない世界で起きること」の本質は、無意識と密接に関わっているからです。

五感と第六感の大きな違いは、その情報が外部から来るものなのか、内部から来るものなのか、という点です。外部からの情報を得て反応する五感とは違い、第六感は、身体の内側からのシグナルをキャッチしています。これは、過去の経験の蓄積などが勘を働かせていますが、そのプロセスはあくまで無意識で行われているため、「見えない力」と解釈されるのです。

だから、第六感は、経験がない人には降りてきません。成功者が「アイデア・閃きが下りてきた!」と自分の経験を語りますが、ベースとなる知識と経験がない人にはこのようなことは起こりません。閃きは自分の無意識の中から「探り当てた」ものと言えるからです。そしてこれに関与しているのが、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)です。、また、また、直感や閃きが下りてきても「行動」しない人も成功しません。

「運」は科学的には単なる「解釈の仕方」であり、「幻想」です。すべては、確率をベースに起こる一つの現象。しかし、経験をもとに降りてきた感を大切に行動するから「運」が開かれるのです。

準備がなければ「偶然の出会い」は訪れない

再び、セレンディピティ(偶然の出会い)とは、第六感を含む脳のメカニズムによる産物です。それと出会うための準備なしでは出会えません。

セレンディピティには次の3つが揃って初めて訪れます。
❶Action/行動
❷Awareness/気づき
❸Acceptance/受容  ※革命や変化を受け入れる

実践:無意識力が高まる「習慣」のつくり方

【書評/要約】無意識の鍛え方(茂木 健一郎 著):

最後に、無意識力が高まる「習慣」のつくり方を見ていきましょう。

やる気はいらない。必要なのは「習慣」

何かを続けようと思ったら、必要なのはやる気ではなく「習慣」です。もちろん、何をするかという「選択」のタイミングにおいては、人はやる気や熱意に溢れています。しかし、方向性が決まったら、あとは淡々と続けるだけです。継続の段階で「やる気」という言葉を持ち出すことは、むしろそれをしないことへの言い訳となっていることが大半です。

ではなぜ、続けることが大切なのか。それは、脳が変化を嫌うものだからです。脳は基本的に安定性を重視し、「いつも通り」をキープするようプログラムされています。人は簡単には一夜にしては買われません。毎日の習慣で少しずつ脳に刺激を蓄積させていくことで、思考や意思決定は緩やかに、でも確実に変化していきます。

淡々と続ける。「無意識力」を高めるにもこれが必須です。

日常をルーティーンする

朝に限らず、日常のルーティーン化は、「今、ここ」への集中力を高めるのに有効です。それは、決断する機会を減らして脳の負担を軽減することに寄与するからです。

有酸素運動

茂木さんがおすすめするのは、歩行禅。ひたすら「無の境地」で歩く散歩です。適度な有酸素運動は、脳の前頭前野を鍛え、集中力や判断力の向上につなります。ウォーキングやランニングを趣味にしている成功者は多いですが、彼らは運動を習慣化することで仕事のパフォーマンスが上がることを、体感していえるからです。また、習慣的な運動は、自律神経の興奮を抑えます。

こうした効果を得るには、運動を習慣化し、継続することが必要不可欠です。

私は歩行禅とやまた違うやり方ですが、耳読✕ランニングやウォーキングを日課にしています。倍速再生で強制的に集中しなければならない状態を作ると、ランニングの辛さが軽減して走れます。

メモ書きは落書きを添える

気になったことは、付箋にメモ書きしますが、この時にパッと浮かんだモチーフの落書きを添えておくことも効果的です。

落書きは、想像力や閃きを司る右脳を活性化させ、左脳に偏りがちな脳の働きを回復させます。結果、記憶の定着、発想力や思考力の向上など、脳へのさまざまなよい効果につながることが期待できます。落書きをしているとき、多くの人は、リラックスしながら集中しています。これは、クリエイティブを高めるのに理想的な脳の状態です。

なかなかアイデアが思い浮かばないとき、やる気が出ないときに、意味もなくペンを紙に走らせていると、思いもよらないインスピレーションが得られたり、スッと課題に入り込めることがあるのも、このおかげです。

五感が研ぎ澄まされる食事瞑想

食事でも五感を上げることができます。食事瞑想と呼ばれるものです。とにかく、食べ物を味わい尽くすために、じっくりと時間をかけて集中して食べる食べ方です。

毎日の習慣である食事に、じっくりと向き合う人はほとんどいません。テレビ、スマホ、仕事をしながらのながら食事、誰かと会話しながらなど、常に何かをしながら食事をするのが当たり前になっています。大切なのは、大切なのは、自分の身体の声に耳を傾けること。お腹の満腹にも意識を払えば、食べ過ぎを防ぎ、ダイエットにもなります。

読書

読書のメリットについては今さら語るまでもありません。ただ、ここであらためて見直したいのは、集中力の強化です。現代人は集中力が著しく減退しています。この集中力の回復に読書は大いに役立ちます。

脳にとって読書は、総合的かつ抽象的な刺激です。読書を通して五感の記憶が触発され、それらを言葉を通して整理することは、脳の最も高度な働きの一つでもあります。さらに、本を読むときは頭の中で何かしらのイメージをしますが、その行為自体が、抽象的な思考力を高めるのに一役買っています。深い集中力の中で、言語とイメージの両面から情報を組み立てる脳の神経活動です。

さらに、教養を蓄えることは個性を磨くことにもつながります。

自由意志について

計画を立てているのも、自分の未来を選択するのも、すべて自分の自由意志による決定だ。  ──と、思っていると思います。しかし、意志ではなく「脳」が決定しています。

例えば、あなたが「手を動かそう」と思ったとしよう。脳の中では、あなたがそう思う数十秒前に前頭前野によって「手を動かす」という行動が認知され、1~0.5秒前に、「準備電位」と呼ばれる神経活動により、「手を動かす」という決定がなさています。

だから、「心を入れ替える」ことはできません。それは自由意志はなく、経験に基づく脳が判断を下すからです。

もっとも、「心を入れ替えよう」という発想自体は決して悪いことではありません。そう思うことで脳のシナプスが働き、物理的なプロセスを通して、神経活動に変化が生じる可能性は十分にあり得えます。ただし、それは今日、明日で達成されるものではありません。変えるためには長期的なプロセスが必要です。「こうなりたい」という願望があるなら、本を読むなり、人と会うなりしてさまざまな情報を脳に送り、無意識の領域へアプローチを地道に続けていくしかありません。

最後に

今回は、茂木 健一郎さんの、「意思決定が9割よくなる 無意識の鍛え方」について紹介しました。無意識に関する本はこれまでも多数読んできていますが、同じ内容の復習も多い一方で、本を読むたびに気づきがあります。異なる作者の異なる表現に触れることによって、自分の中にすっと入ってくるものがあるように思います。

同じジャンルの本を読んでも無駄とは思わず、今後も、深堀り読書を続けたいと思います。