【書評/要約】小さな悟り―人生には「小さな答え」があればいい (枡野 俊明 著)(★5) 人生をもっと楽に穏やかに生きるための処方箋
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現代人は何事につけ、考えすぎです。

その原因の一つは、好むと好まざるとにかかわらず、「こうするべき」「こう考えるべき」といった情報が常に流入してくるからです。自分の価値基準がない人、判断力に掛ける人は、これらの情報に翻弄され、物事をわざわざ複雑に捉えて、悩みの深みにはまっています。そして、悩む結果、「何も行動できない人」になっています。

枡野俊明さんの著書「小さな悟り」は、余計な考え・迷い・情報を取り除いて、人生や生活の本質を知ってシンプルに行動するためのヒントががいただける本。

物事はなるようになるという、当たり前の小さな悟りがあれば、無駄ない悩むことなく、やるべきことをやれます(行動できます)。

今回は本書からの学びを書評としてまとめます。



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人生の5つの悩みに対する大方針

【書評/要約】小さな悟り―人生には「小さな答え」があればいい (枡野 俊明 著):人生の5つの悩みに対する大方針

人生の悩みには色々ありますが、本書ではその悩みのジャンルを「人生」「人間関係」「仕事」「老い」「将来」の5つのジャンルに分類しています。それぞれの問題に対する大方針は以下の通り。

人生の5つの悩みと解決の大方針

人生に迷ったら  :「無常」を生きるキーワードにする
人間関係に悩んだら:禅的に「関わり方」を変えてみる
仕事で困ったら  :「ご縁」にしたがうと、すべてが好転する
老いを感じたら  :変化に逆らわない、変化を受け入れる
将来が不安なら  :「いま」できることだけに、集中する

大方針を抑えていると、変化球的な悩みにも対処しやすくなります。

以下では、私が心にとどめておきたいと思った「小さな悟り」をいくつかピックアップして紹介します。

人生に迷ったら

【書評/要約】小さな悟り―人生には「小さな答え」があればいい (枡野 俊明 著):人生に迷ったら

世の中のすべてのことは「諸行無常」。しかし、人間は、自分に降りかかる変化を嫌って、無常に逆らおうとします。
しかし、逆らってジタバタすると疲れるだけ。無常の流れに身を任せることにエネルギーを使ったほうがいい。その方が、気持ちがラクになるし、人生も必ずいい方向に向かっていきます。無理は禁物です。

5. 過去に心を注がない

将来を決めるのは「過去」の積み重ねではありません。「いま」の積み重ねです。
私たちがいましていることは一瞬にして「過去」になります。やり直しのきかない過去と違い、「いま」なら、どうにでもなる。たとえ失敗という形で過去になったとしても、また「いま」に集中して生きていけばいい。

6. 事実は「そのまま」受け入れる

「なぜ私が……」ということが起きたとしても 受け止め方次第でその後は変わる。マイナスもとらえ方次第。現象は現象として受け止め、「さて、どうするか」と考えるクセをつけよう。そして最善の方策を考え、次の一歩を踏み出そう。覚悟を決めよう。

7. シンプルに考え、行動する

「損得勘定」が、人生をややこしくします。「これは得」「これは損」と考えはじめると、損得のために無理をすることになります。結果、なんのために生きているのかわからなくなり、人生がややこしくなってしまう。人生にしても、自分にできることは何かを考え、行動することに意味があります。

9. 「自分探し」なんてやめる

「自分探し」ではなく、「自分磨き」をしよう。自分探しは、徳川埋蔵金の宝探しのようなもの。存在するかわからないものを「ないものねだり」するより「あるもの磨き」する方が大事だし、確実です。
ただし、自分磨きのために、苦手なことを頑張っても上達しません。得意なことを伸ばしましょう。

19. 「快楽」より「安楽」

「快楽」は、求めても求めても、その場で一瞬で消えていきます。「快楽」を求めすぎる人は、やがて「小さな快楽」にむなしさを覚え、「大きな快楽」を求めるようになってしまいます。つまり「快楽」を求めれば求めるほど、それによって得られる満足感・幸福感が小さくなり、毎日イライラして一生を終えることになりかねません。
求めるべきは「安楽」。求めすぎない「小さな快楽」が積み重なって、継続していく、それが心が平安でいられる幸福=「安楽」です。

人間関係に悩んだら

【書評/要約】小さな悟り―人生には「小さな答え」があればいい (枡野 俊明 著):人間関係に悩んだら

人間は、たくさんの人・モノ・コトに関わって生きています。自分だけで生きているのではありません。「関係性の中で生かされている」とい感覚を持つことが大事です。

22. 日々を感謝で埋め尽くす

世の中はすべて「持ちつ持たれつ」。迷惑をかけないことよりも、迷惑をかけたら、お世話になったら、そのことを感謝する気持ちを持つことが大事です。

小さなことも「ありがたいなぁ」と思えばこそ、「自分も誰かのためになることをしなくちゃ」という気持ちになれます。このような感謝の気持ちを忘れると、傲慢になったり、人に無関心になります。けして、人の手を借りたら「手間賃を払えばいい」とお金で解決する考えでいてはいけません。

24. 「してあげたこと」はその場で忘れる

「お礼の一つもない」という不満はを持つ人は多い。でもね、自分がしてあげたくて親切やお世話をしてあげたのですから、それでいいではありませんか。

見返りを期待すると、それが「見返りを得られない苦しみ」を生み出します。親切してあげたことは忘れ、一方で、してもらった場合は、その場で感謝の言葉を伝えることを習慣化しておけば、人間関係のゴタゴタは減ります。

29. 絶対、自分を嫌わない

誰かと比べて自分はレベルが低いと考えていませんか?そんなことは無意味です。

比較したり、平均を意識すると、人に迎合して生きることになります。世間を気にせず、自分の価値観にしたがって自由に生きればいい。もともと実体のない世間というものの平均値に、絶対的な価値・意味はありありません。

32. 人の力になる

人に尽くしただけのものは必ず返ってきます。見返りを期待せず、純粋な気持ちから行なう行為であれば、人間関係がよりよいものになります。

「縁」という絆でがっちりつながった、困ったときに助け合える人を一人か二人作っておけば十分。SNSでむやみにひととつながる必要もありません。本当の意味でつながっている人とは、互いの行動を〝監視〟し合う必要はありません。

仕事で困ったら

【書評/要約】小さな悟り―人生には「小さな答え」があればいい (枡野 俊明 著):仕事に悩んだら

ビジネスの世界では、熾烈 な競争が繰り広げられています。その中で膨張してしまったのが我欲」。自分が成績を上げることを最優先する考え方です。 しかし、そんな気持ちでうまくいくわけはありません。

45. 「あれも、これも」をやめる

仕事では「あれもこれも」と考えがちですが、身体は一つ、1日は24時間しかありません。
大事なのは、「あれもこれもをやめ、時間の密度を濃くする」ことです。自分が〝時間の主役〟になって行動すれば、自ずと時間密度は濃くなります。

49. 「野心」を捨てる

手段を選ばずに欲しいものを手に入れたところで、「人間の生き方」としてどうでしょう?人に害を与えれば、悪因悪果で自分自身に返ってきます。

無駄な競争も不要です。特に、同僚と足を引っ張り合うような競争をしてはいけません。互いを刺激し合いながら、困ったときは助け合い、気持ちがマイナスに傾くときは励まし合い、成果を上げたときは喜び合う――。必要なのは、そんな関係です。

51. お金はすべて「預かり物」。奴隷にならない

お金を稼ぐこと自体はすばらしいことです。それだけ世のため、人のためになることをした証だからです。問題は使い道です。

お金はもともとは社会からお預かりしたもの。自己のためだけに使うのではなく「自分が財を成したのは、みなさんのおかげ」という気持ちをもって還元することが大事です。そもそも、お金の執着が強すぎると、お金は自分のところにはやってきません。執着が強すぎると、「もっとお金が欲しい」という気持ちを加速させ、自ら「苦」を生み出すします。

お金など、生活に困らない程度にあればいい。それ以上儲けたところで、暮らし向きがちょっとよくなるだけ。そう考えると気持ちも楽になります。

54. 運を拠り所にしない

「運が向いてくるのを待とう」と構えていては、時間がどんどん過ぎていくだけ。一方で「ご縁」はそこらじゅうにあります。「ご縁」は、日ごろからそれを受け止めるだけの準備、努力をしていれば、いい「ご縁」に気づき、つかむことができます。「運」と違って「縁」は頼みにできます。

64. 余裕をつくる

時間というのは、自分が主体となって行動し、有意義に使い切るものです。スケジュールを立てて、その通りにこなすのも、自分が主体となっているようでいて実は違います。時間に追われていることに他なりません。ゆとりを持たせたスケジュールの中で、「自由に」行動するのが、時間を使うことのできる人です。

66. 保身に走らない

失敗しないように慎重に行動することは大切ですが、それが保身になると、自分の成長が止まります。成功するまで挑戦し、失敗しても「最終的には、この失敗をなかったことにすればよい」と考えましょう。減点を上回る加点が得られます。

将来が不安なら

【書評/要約】小さな悟り―人生には「小さな答え」があればいい (枡野 俊明 著):将来に悩んだら

現社会には、「心配のために心配している人」が多く、ストレスを抱えています。しかし、いくら考えても、先のことは誰にもわかりません。

87. やれるだけのことを、やる

心に心配が生じるときは、主に2つの場合があります。

❶先の予測が立たないとき
心配するために心配している状態。悩むのは無駄

❷準備が十分なとき
どうなると困ったことになるかを具体的に考え、一つひとつ手を打ては解決可能

手が打てることを考えて、実際に行動する。「やれるだけのことを、やる」を貫けば、心配も減ります。

95. 失うものなど何もない

私たちはみんな、素っ裸・手ぶらで何も持たずに生まれてきました。あるのは命と、その命の宿る肉体だけです。心はまっさらだし、知識も経験も人間関係も、何もかもがゼロです。

生きるとはつまり、ゼロの上にさまざまなものを増やしていくことです。ただ、死ぬときはまた、生まれたままの姿に戻り、手ぶらで旅立ちます。こう考えれば、「失うものは何もない。命があれば十分だ」という気持ちになれるはず。この〝小さな悟り〟ほど、人を強くするものはありません。

仏教の輪廻を考えるなら、人生も命も、すべて「レンタル」。一時的にお借りしているだけです。

最後に

今回は、枡野俊明さんの著書「小さな悟り」から、余計な考え・迷い・情報を取り除いて、人生や生活の本質を知ってシンプルに行動するためのヒントを学びました。

今回したのはごく一部。人生の悩みは人それぞれであり、あなたの琴線に触れる言葉は私と異なるはずです。是非、本書を手に取って、大きな気づきを手に入れて頂けたらと思います。