【書評】バカとつき合うな(堀江貴文、 西野亮廣 著)(★4.5)

バカはいつでもどこにでもいて、イライラの原因となる。
そんな人とは付き合いを止めようというのが、2018年バカ売れとなった今回紹介の本「バカとつき合うな」。

スピーディーに話が進むので、読んでいて爽快。自分に悪影響を与える周囲の「悪いバカ」を断ち切ると同時に、自分自身に正直に「よいバカ」になる方法を教えてくれる一冊。本書を読むとバカな他人以上に、自分の中にある「バカな(愚かな)思考」に気づかされ、何とかしなくてはという思いに至ることでしょう。

今回は本書の中から、私自身が特に心にとどまったバカ(自分に問題ありの部分)をピックアップして紹介します。

堀江貴文さんが考えるバカ

バカばっかりの環境に居続けるバカ

「僕は一切馬鹿と付き合わない」と断言する堀江さん。

我々、環境や付き合う人間を選べない、嫌な仕事だってやり続けなければ仕方ないと考えていないでしょうか?

堀江さん、曰く、環境や付き合う人間を選べないという思考こそ「馬鹿の思考」。

目の前の環境が唯一のものではないし、他にも選択肢はある。環境は選べるのです。

成功してる人はとて運が良いように見えますが、それは、運ではありません。人生を運任せにしないために勝つための情報を集めに行ったからです。

情報を取りに行くことに消極的で、運任せで、その結果、想像力がない人。こんな人を堀江さんは「バカ」認定します。

我慢を美徳にしたがるバカ

今の世の中って、我慢を美徳にするところありますよね。成果を出すけどさっさと退社する社員より、夜遅くまで社畜で働く人が評価されるような…

こんな我慢は必要ない。今の時代に必要なのは我慢できないほど「これはやりたい」と欲望する力です。我慢とは真逆の力です。

欲望する力を失っている馬鹿

人それぞれ、やりたいことは本当はあるんです。或いは、かつては持っていたはずなのです。我慢せず行動する友人たちに囲まれたら、押さえつけられていた欲望する能力もだんだん復活してきます。

知識→行動にあらず。行動→知識です。今あなたにどんな知識が必要かは、行動した後に見えてくるのです。

1つの仕事で一生やっていこうとするバカ

世の中には、暗に、一度始めた仕事は一生続けるものといった考えがあります。

しかし、1つの仕事で一生生き抜くなんて、天才にしかできない生き方です。天才とは一生一業が許される人。例えば野球のイチロー選手のようなストイックな人です。

誰だって1つのことに時間をかければ100人に1人位の能力は得られる。100人に1人の能力を1つずつ増やしていけばあなたは特別な人になれます。

人生の配分ができないバカ

多くの人は人生の時間を何にどのぐらい投じるかについて、主体的に選択していない。

人生の4分の3を「学校と労働」に明け渡す。それ長すぎませんか自分で考えて納得した配分ですか?

他人に時間の主導権を握られている限り幸せはありません。まず自分の時間を先に取って余りを社会に還元しよう。今の時代なら、それができます。

西野亮廣さんが考えるバカ

人と同じことをやりたがるバカ

みんなと同じことをやっていても、そこに勝機はありません。みんなが同じことをやっている時をチャンスととらえ、別のことをやる。そうすることで、勝率がぐっと上がる。

相場格言にもありますよね。「人の行く裏に道あり花の山」です。

自分の常識を平気で振りかざすバカ

群れる人と言うのは、ロジックがないからとりあえず人と同じことをしてしまうんじゃないでしょうか。不安という感情で。ロジックがないから感情が行動の理由になってしまう。

不安を打ち消してくれるのは理詰めで考えたロジック。ロジックこそ最大の支援者。ロジカルシンキングを繰り返し、瞬時にベストの選択ができるように励め!

善意なら何でもありのバカ

善意の馬鹿は止めようがないから厄介です。善意を前に、人は思考停止になりがちです。

最後に

いかがでしたでしょうか。

バカと付き合うな。確かに、自分を苛つかせるバカな人とは付き合わないに限ります。そんなことで大事な時間を無駄にしていけません。

自分が成功できず、ストレスが多い生活をしているのはバカな思考に紐づいていることが多数あります。まずは、本書を読んで、これら愚かな思考を解放し、やりたいことに子どものように突進できるよいバカを目指しましょう!