「いつものパン」があなたを殺す
かなり強烈なタイトルですね。タイトルだけ見ると、ダイエット本かなと思えますよね。しかし、本書は単なるダイエット本ではありません。本書は、グルテンがいかに脳にとって危険であるかを終始説いた警告本⚠️です。
影響はダイエットだけじゃない。
肥満、糖尿病、アルツハイマー病、うつ病、ADHD…
これらの不調の原因が、ふだん口にしているパンにある。グルテンがあなたの脳を静かに蝕む―。
グルテンの取り過ぎが体(体重)に悪影響を与えることはおろか、脳を老化させ、心も蝕んでしまうことがこれでもか!と書かれています。
今回は、デイビッド パールマターさんの『「いつものパン」があなたを殺す』からの学びを紹介します。
目次
グルテンはなぜよくない?
グルテンは、みんなが大好きなパン、パスタ、シリアル、ピザなどの小麦商品に含まれています。
グルテンが引き起こす病気
グルテンの悪影響は広範囲です。
脳を老化、うつ病や統合失調症、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症、記憶・認知障害など
ひたひたと病気を進行させます。
怖いのは「強い依存性」
グルテンの怖さは、強い依存性です。
グルテンが胃で分解されると、アヘンに似た作用を持つ「エクソルフィン」という物質に変わり、「おいしい!」という恍惚感を生み、依存性を引き起こします。
ふわふわのパンを食べると幸せな気分になり、少量では止められないのもそのせいです。少し食べると、次々と食べたくなります。
そして、実際に食べてしまい、体は太り、頭は悪くなり…. そして、自己嫌悪に陥ります🥀
品種改良小麦を受け入れられない我々の体
日本人は、ふわふわ触感のパンが大好きです。しかし、昔のパンは、今ほどふわふわではありませんでした。
ふわふわパンは、品種改良によってグルテンの量が多い小麦が開発されたから実現しました。つまり、体に悪い食品がさらにパワーアップしてしまったわけです。
この品種改良小麦に我々の体は受入れの準備が十分できていません。後々何が起こるかはわかりません。
なお、フランスパンなどは固いですが、ヨーロッパに見られる方な「ハード系のパン」はグルテンが少なめです。
間違ったダイエット
我々はダイエットというと、すぐに脂肪を控えることを考えがち。むやみに油を控えたり、お肉を控えたりします。
しかし、「タンパク質」はしっかり食べるべき食品であり、また、「脂肪」を摂らないと体は維持できません。また、どちらも古代(パレオ時代)から食べてきた人間にとっては大事な食品です。
一方、炭水化物の「糖質」は、特に、パンなどの穀物を摂らなくても、普通に体にいいとされる野菜や果物を食べても摂取できるので、食べなくても特段問題ありません。また、穀物がつくられるようになったのは人類史から考えれば、まだ浅く、それ以前の人類は「小麦」を食べていなかったわけですから、食べなくとも生きていけます。
少なくとも、「白い炭水化物」は食べる必要がありません。
脳を一生老化させないためには
脳の健康と機能を理想的に保つにはどうすればいいのか?
食事、運動、睡眠に気を付けることです。
まず食事では、パンなどグルテンを含まない食事をすることです。以下は、脳に悪い食べ物といい食べ物です。
脳に悪い食べ物
パスタ、シリアル、ピザ、甘いフルーツ、
ドーナツ、焼き菓子、ケーキ、ポテトチップス
脳にいい食べ物
魚介類、卵、肉、甘さ控えめのフルーツ、
ナッツ、オリーブオイル、ココナッツオイル、野菜)
アボガド、トマト、キュウリ、カボチャ、ナス、
ピーマン、ズッキーニ、ブロッコリー、もやし、
キノコ類、葉物野菜、発行させた大豆食品、
純粋なバター、ハーブ類・香辛料、米(1日1回)、
カカオ70%以上のチョコレート、赤ワイン(1日1杯)
本書には、炭水化物と糖質から抜け出すための「4週間プログラム」が紹介されています。
なお、体にいい食べ物/悪い食べ物に該当する内容は、以下の書評でより詳しく解説しています。
【実践】グルテンフリーを実践しよう
知識を知っても、実践しなければ意味はない。健康は悪化するばかりです。簡単に取り入れられるものからからでもいいので、今すぐアクションを起こすことが大事です。
グルテンフリー、或いは、完全なるグルテンフリーではなくとも、グルテンを減らす食生活改善方法については、以下の記事で紹介しています。
【実践】グルテンフリー生活
・【パンの代替品】米粉を利用
・【パスタの代替】パグルテンフリーパスタ
・【小腹対策】おすすめおやつ
・体を老けさせる糖化現象「AGE」にも注意する
・調理法にも注意する 等
最後に
本記事では、デイビッド パールマターさんの『「いつものパン」があなたを殺す』からの学びを紹介しました。
人の身体は、すべてあなたの食べたものでできています。何を食するか、食しないかが、あなたの健康を決めています。
健康に関する本は、若くして読んでおいた方がいい。病気になってから読んでも、遅すぎです。私も、なぜ、もっと若いころに読まなかったんだ!と後悔することも多いです。
しかし、それでも、「今日」が一番若い!気になったら、すぐに読んでみる。調べてみる。それが、あなたの人生を左右します。