突然訪れた地獄。それは、父の急死で背負った40億円もの借金だった…
大手企業でバラ色のサラリーマン生活を謳歌していたにも関わらず、父親の急死により36才で突然、倒産寸前の家業と40億円の借金を引き継ぐことになった著者。
借金の大きさ、そして、うまくいかない店舗経営に悩み、無意識に電車に飛び込もうとしたこともあったという著者。しかし、16年間を経て、「何とかなる」と思えるようになったという。
なぜ、40億円もの借金を背負った著者が、首をつらずに済んだか、さらには、会社を継いでよかったと思えるようになったのか、その顛末を語っています。
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心の支え
厳しい現実と対峙するに当たり、著者にはいくつか自分の支えとなってくれたものがあるといいます。その一つが、心の支えとなる言葉です。
・朝の来ない夜はない
・Never Never Nver Give Up
これらの言葉に、何度、自分を支えられたかわからないといいます。
確かにこの種の言葉は、おまじないみたいなものであっても、自分を支えてくれることがあります。自分にとって大切な言葉を意識しておくことの大切さを教えさせられます。
期日を決める
「頑張る期限は5年限定」 とにかく5年間は会社のために、目の前のことに全力を尽くす。
著者は、一番危険なのは、覚悟が定まらず迷っているだったと振り返ります。
この期日を決めたことにより、著者は、借金返済・経営立て直しに立ち向かう覚悟ができたといいます。
それまでは「俺の人生どうなるんだろう?」「この借金は本当に返せるのか?」といった漠然とした不安が頭の中を覆い尽くしていたのが、いざ、覚悟が決まると集中できるようになる分、目の前の具体的な事象への心配が強くなり、問題解決のために頭を悩ますように切り替わっていったといいます。
正気を保つ方法
大きな謝金、うまくいかない会社経営を前に、著者は自分の正気を保てなくなったといいます。しかし、著者は、自分の正気を体得していきます。その方法とは5つ。
- 心の状態の自問
今、自分はどのような心の状態か?どんな感情がでているのか?ということを常に客観的に意識。客観的に自分を見つめ直すことで、正気を保てる。 - ネガティブワード・ネガティブ思考の禁止
- 自分が見るもの、聞くものに気を配る
- 原因を自分に探す
起こることはすべて必然であり、偶然ではない。そしてそれは私の考え方や行動が基になっていると考える。人のせいにしていても、自分が苦しくなる。 - 宇宙に思いを馳せる
厳しい現実に心が折れそうなときは、たいてい視野が狭くなって、目の前の問題に心が囚われている。だから、自分のことなど些細なことだと思えるような壮大なことに心をはせることで正気を保てる。
最後に
今回は、湯澤 剛さんの「ある日突然40億円の借金を背負う ―それでも人生はなんとかなる」を紹介しました。
人の苦労話には、自分の苦労を改善するヒントがあり、また、人の苦労をしることで自分の苦労も和らぎます。正気でいられないほど悩んでいるなら、読んでみてはいかがでしょうか。
なお、自ら地獄に落ちてしまう行為の一つ「リボ払い」などは、その利息の大きさを十分知り、絶対に利用しないことです。以下の本で、返済シミュレーションなど行っているので参考にしてください。
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