年の瀬の日本。平穏に2021年を終えたいところですが、最近、日本各地で地震が頻発しています。

東京では12月になり、何度も地震に襲われていますが、本日12月12日のお昼時もドキッとする地震が発生。10月7日夜に千葉県北西部の地下約75キロという「首都直下」で発生した最大震度5強の地震に比べると揺れは小さいですが、揺れるたびに地震の恐怖を感じます。

ウイルス・大雨・地震・台風など、戦争を知らない戦後を生きる世代にとって、2020・2021年以上に、「命を守る行動を!」というフレーズを耳にした年はあったでしょうか?

今、この瞬間は他人事であっても、明日はどうなるかわかりません。地震などのリスクに慣れてしまってはいけません。

私たちは、不確実性に満ちた世界に生きており、長生きリスクも含めて、「生きていること自体がリスク」と考えることが大事と私は考えます。

今回は、穏やかに平穏に生きることが難しい不確実性に満ちた世界で、少しでも楽しく幸せに暮らすために、「首都圏直下型の地震」について知識を深めたうえで、「生きていること自体がリスク」との考えをベースに、「万一の備え」について改めて考えてみます。

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すぐそこかもしれない、意識すべき災害

東京在住の私が恐れている災害

日本は4つのプレート上にあり、それぞれのプレートは年間数cmずつ移動しています。
私が最も恐れているのは、南海トラフ地震」「首都圏直下型地震」、そして「富士山の噴火です。

10/7の東京・埼玉で発生した地震

今回の10月7日夜発生の地震は、東京23区内では2011年3月の東日本大震災以来の震度5強の揺れが発生。一部で停電、また、JRなどの電車がストップしたことで帰宅難民が発生しました。

関東地方の地下では「北アメリカプレート」の下に南から「フィリピン海プレート」が沈み込んでいます。さらに、その下には「太平洋プレート」が東から沈み込んでおり、3枚のプレートが重なる特殊な状況で摩擦を起こしています。気象庁によると、今回の地震も両プレートの境界がずれ動いて発生したとしています。

今回の地震の報道では、愛知工業大の地震学を専門とする横田崇教授は「今回の震源付近を含め、茨城県から埼玉県にかけての地下では、沈み込むフィリピン海プレートが太平洋プレートにぶつかってせり上がるようになっている」と説明。「両プレートの境界面などではこれまでも地震が多く発生しており、これらの地域は『地震の巣』になっている」と述べています。

なお、東日本大震災は、太平洋プレートと北アメリカプレートの間で発生した典型的な海溝型地震でしたが、近い将来発生が予想される南海トラフ巨大地震(東海から九州にかけた海沿いエリア)は海溝型地震で、数十年ないし数百年に1度の割合で大地震が起こることがわかっています。そして、富士山はフィリピン海プレートと太平洋プレートが交わる位置にあります。

「南海トラフ地震」「首都圏直下型地震」の30年内発生確率は70~80%

未曽有の巨大地震になると言われる「南海トラフ巨大地震」、首都圏を直撃する「首都直下型地震」は、共に、今後30年以内の発生確率が70~80%と言われています。首都圏直下型地震の場合、政府は2013年によると、被害想定は、最悪の場合は東京湾北部地震(M7・3)で約2万3000人が死亡と想定しています。

ちなみに、今回の地震は、東日本大震災以来の震度5強で「首都直下」で発生しました。今後発生が想定されている「首都直下型地震」との関係が危惧されます。

今一旦、地層内のひずみが解き放たれた状態ですが、近辺の地層の力具合に変化を起こします。いまこうしている間にも、次の地震に向けて、プレート境界にかかる力は少しずつ増加していることを考えると、恐ろしいです…

なお、首都圏直下型地震など、地震でパニックにならないために、知ってくべき「震度とそのゆれ方を把握、対処法」については以下の記事にまとめています。読んでおかれることをお勧めします。

活火山富士山、ハザードマップが17年ぶりに改訂

普段は美しい富士山ですが、今も活動する活火山。前回の噴火は約300年前(1707年の宝永噴火)。現在も、富士山の地下深くではマグマが活動を続けています。

今年2021年、富士山の噴火に備える「ハザードマップ」が17年ぶりに改定されました。最新の研究では、想定火口範囲が拡大しており、従来予想の2倍の規模の被害が出ると報告されています。ただし、、現在の科学技術を持ってしても、「いつ、どこで、どのような噴火が起きるのか、事前に正確に予測することは困難」と報告されています。

東京の場合、問題は火山灰。これが空を覆うとともに、数センチ積もろうものなら、都市機能は停止します。

日本が抱えるコロナ以上のリスク「地震」

コロナの脅威は私たちの価値観や行動を大きく変えました。しかし、コロナ感染による変化は1日にして起こったわけではありません。ある意味、変化への対応力のある人なら、変化し更なる飛躍を遂げれたとも言えます(二極化が進んだ)。

しかし、地震の場合、当事者となった場合は一気に否応なく変化を迫られます。

成毛眞さんは著書「アフターコロナの生存戦略」の中で、地震国の日本はコロナ以上に「大きなリスク」を抱えていると指摘しています。

ちなみに、日本が他国より深刻となる大問題として、地震とともに超高齢化も挙げられています。危機意識を高めるためにも読んでいくことをお勧めします。

ここまでは、地震に関して知ってくべき状況を抑えましたが、地震に関しては、知っているだけではダメ。大事なのは備えです。
次の節では、万一の備えについて、以下の4つについて取り上げます。

❶何はともあれ「防災グッズ」
❷最も安心材料となる「お金(貯え)」
❸「防災情報」の収集法
❹万一時の判断力や胆力を高める「思考法」

【防災グッズ】何はともあれ準備

【防災グッズ】事前準備しておいてよかったと必ずなる

防災グッズの準備は大丈夫ですか?あるとないとでは安心感が違います。危機に対する意識の差がリスクに直面したときの強さに直結します。

この機会に、以下のような簡単にできる確認は行っておきましょう。

点検チェック

災害に備える準備はあるか
・突然の停電に備えられるか ※乾電池ライト・ランタンポータブル電源など
非常食・保存食の賞味期限は大丈夫か
簡易トイレは準備があるか
救急・応急用具が切れてないか など

災害時に高まるスマホバッテリーの重要性

災害時の災害情報・安否確認に重要性が増しているスマホ。しかし、バッテリーがなくなってしまっては全くの役立たずアイテムと化しています。

スマホの生命線ともいえるバッテリーの備えはでできていますか?小型で軽量ですから、電車が止まるなどを帰宅難民になることも想定して、モバイルバッテリーは常に持ち歩くぐらいでもいいのではないかと考えます。
大容量モバイルバッテリー(20000mAh以上)なら、スマホ5回程度充電が可能になります。
以下のページでおすすめ品を紹介しています。

ふるさと納税でもらえるポータブル電源を確保するのも一つの方法です。

おすすめ「災害用持ち出し袋」

災害時、すぐに避難所に逃げたかどうかが、生死を分けたという話はよく耳にします。すぐに逃げるためにも防災袋は重要です。

Amazonの非常用持出袋・緊急避難セットの売れ筋ランキングの人気の品なら、求めやすいですね。

おすすめ「保存食」など

ウォータータンク

生存のために最も大切な「水」。一番先に確保したいモノの一つです。

非常食

非常食は自治体などによる支給が始まるまで、3日間ぐらいの非常食は確保してくべきです。「火」が使えるかわからないので、そのまま、或いは水だけあれば食べられる商品をそろえておくのが安心です。

家具・転倒防止

地震の時、事前に転倒防止の処置が施されているかどうかで、あなたの身にかかる危険度は変わります。耐震マット、転倒防止伸縮棒など

その他商品はこちらからご確認を

仮設・簡易トイレ

食事以上に、すぐに深刻な問題になるトイレ。準備があると安心できます。防災用としてだけでなくアウトドア、長距離ドライブなどにも利用できます。
トイレットペーパーは保存場所や長持ち具合を考えると、長尺シングルが最強です。

【お金】万一発生時、最も生活・精神の安定剤となる

万一の備えの第一は【お金】

貧すれば鈍する

人は、お金に困る(貧乏になる)と、頭が心配事でいっぱいになり、頭の動きが鈍くなり、誤った行動をしやすくなります。

故、日ごろからの「お金の備え」に励むことは非常に大事です。「お金」そのものを蓄えることが難しい場合も、万一の備えとなる国の制度を知るなどすることで、生活に対する不安を和らげることは可能です。

万一に陥ると人はどうなるか?いくら備えておけばいいか

万一の状態になると人は非常にもろくなります。では一体どうなってしまうのか?
また、そうならないために、どうしておけばいいのか?

以下の記事にまとめているのでご確認を。

税優遇制度を利用してお金を増やす

必要な貯え額を知り、支出を抑えたとしても、銀行の預金口座に置いたままではお金は増えません。
時間と税優遇を味方につけた投資を行うことが極めて大切です。

私は、毎月貯える余裕があり、マイホームローン、子供の学費の心配がない人であれば、
❶iDeCo
❷つみたてNISA
❸ポイントをもらってクレカ投資
の順で積立投資を始めるべき
だと思っています。
さらに余裕がある人は、ビットコインやイーサリアムにも少額で定額投資を続けていけば、5年10年後には、株式・投信の投資より大きなリターンが得られると私は考えます。

関連情報は以下にまとめています。

給付について知る

2020年に新型コロナ対策として国民一人一人に10万円が給付されましたが、コロナに関わらず、政府は国民的な生活が維持できない問題を抱える人々に対し様々な給付を用意しています。
ただし、ここで強く認識すべきは、給付金制度は情弱に非常に冷たい!ということです。

日本の国・自治体の給付金制度は非常に充実しています。しかし、給付金を受取るには自分で行動し届出する必要があります。しかし、テレビCMのようにわかりやすくメディアで周知されるわけではありませんので、知らなければせっかく制度があっても使えません。つまり、情報弱者は給付の制度を知らずに、ますます、金銭的・精神的に窮する(損する)ようになっています。

年代別利用できる給付金をまとめています。利用できる給付金がないか、確認してみてください。

【知識・情報】命を守る情報源を知る

災害が起こったときに怖いのは、「自分は大丈夫という考え」と逆に心配し過ぎて起こる「パニック」です。

異常事態は、心配で頭がいっぱいになり、大きな判断ミスをしやすくなります。そうならないためにも、万一の時の情報源を確保しておくことが、あなたの身を守ります。

災害情報や、災害時に役立つアプリ、無料で読めるKindle本など、以下の記事で紹介しています。

【思考】判断力を磨く

パニックになったときには、正しく情報をつかむことも大切ですが、「正しく判断」する方法を身に着けておくことも大切です。また、不安の中で、「心を強く保つ」ことが求められます。

以下では、判断・思考・メンタル強化に役立つ本を紹介します。

ちなみに、投資で勝つためには、「確率的に勝てる確度が高い方に賭ける」「強いメンタルを養うこと」ことが必須です。
そのため、投資の思考本・メンタル強化本は、判断力と胆力を磨く上で大いに役立ちます。

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最後に

今回は、、「首都圏直下型の地震」について知識を深めたうえで、「万一の備え」についてまとめました。

なお、災害時に安否が確認できた後、最も心配になるのは「備え」、中でも「お金」は重要です。万一のために、日ごろ、どのぐらいの貯金は用意をしておきたいかまとめました。合わせてご確認を!