1,980円のTシャツでもおしゃれに見える人もいれば、5万円の服でも野暮ったく、清潔感がないように見える人もいる。
後者のような残念が発生してしまうのは、自分に合う服を知ったうえで、服をチョイスしていないから。どんなに高いブランド品、トレンド品を購入しようが、自分に合っていなければおしゃれには見えません。
今回紹介する豊岡舞子さん、師岡朋子さんの共著の『失敗しない服選び理論』は、自分の骨格を知り、骨格に合った服のパターンを教えてくれる一冊。クローゼットにタンスの肥やしとなってしまった洋服が溢れている方は一読の価値あり!自分のブランディング、無駄な支出削減に大いに役立ちます。
今回は、著書『失敗しない服選び理論 「骨格」を知れば誰でも簡単おしゃれ』からの学びを紹介します。
目次
なぜ、服選びで失敗するのか
似合わない、野暮ったい、清潔感がない… これは、服自体が悪いわけではありません。
着る人によって印象が変わってしまうのは、その人が「自分の骨格に合っていない服を着ている」からです。
似合わない服の弊害
服から受ける印象は「その人のブランディング」を左右します。品がある・おしゃれな装いは、相手に信頼感、清潔感に影響を与えます。また、着ている本人には、自信を与え、姿勢も良くなります。
好印象を与えられれば、職場や商談でもいい人間関係が築きやすくなります。つまり、ビジネススキルとしても服選びが問われるのです。
また、自分に似合う服を知らないと、無駄な出費が発生。服を購入⇒似合わないのでタンスの肥やし⇒着る服がないので再び服を購入 という悪循環に陥ります。
センスより前に、服選びの理論を高めよ!
ファッションは「センスや感覚の問題」だと思っていませんか?
確かに感性の問題もありますが、それ以上に、基礎となるファッションの理論がわかっていないことが原因です。
「骨格に合った服選び」は、服選びの理論の一つです。
骨格診断の理論を知れば、似合う服がわかる
実は、洋服は、ジャストサイズがベストとは限りません。
骨格によって、ピッタリサイズが似合う人、ゆったりサイズが似合う人は異なります。これを知らないが故に、着太りしている可能性は大いにあります。骨格診断で自分のタイプと似合う服がわかると、ファッションセンスがUPするだけでなく、着やせ効果も期待できるのです。
ここで、骨格診断で、自分のタイプ・似合う服がわかるメリット3つを確認しておきましょう。
似合う形や素材がわかる
ファッションの4要素は色・形・素材・柄です。このうち、骨格診断により、似合う❶形 ❷素材 ❸柄 が明確になります。
似合うスタイリングがわかる
骨格診断では、肩幅、手足の長さ、腰の位置などによって、似合う服を見極めます。つまり、骨格のタイプによって似合うスタイリングは異なります。これをふまえて洋服を選べば、スタイルアップや印象アップにつながります。
基本を押さえておしゃれのアレンジが可能
骨格診断では、タイプを3つに分類。3タイプの中のどの要素を一番強く持っているかを明確にします。タイプ別に似合うアイテムの傾向の基本を押さえて、トップス、ボトムス、小物などをアレンジすれば、センス良くまとまります。
骨格診断:3つのタイプ
さて、ここからが、本書の「肝」です。骨格診断は大きく3つのタイプに分けられます。
❶ストレートタイプ
❷ウェーブタイプ
❸ナチュラルタイプ
骨格診断は、質感・立体感・骨格・重心など、生まれ持った骨格構造からタイプを診断します。以下は、その特徴を簡単にまとめた表です。
項目 | ❶ストレートタイプ | ❷ウェーブタイプ | ❸ナチュラルタイプ |
---|---|---|---|
体の特徴を一言で | 立体的 | 華奢 | 大きくて頑丈 |
注目的特徴 | 筋肉 | 水分 | 骨 |
肌の質感 | 張りと弾力がある パンとしている | 柔らかい フワフワ | 硬め マット |
体の厚み | 厚い | 薄い | 標準 |
顎の大きさ | 標準 | 細い | しっかりしている |
首 | 短い | 細い | 長い |
肩幅 | 標準 | 狭い | 広く四角い |
身長に対しての手足 | 標準 しっかりしている | 細め~標準 | 標準~長め |
腰の位置 | やや高め | 低い | 高い |
骨盤 | 標準~大きめ | 小さめ~標準 | 標準~大きめ |
似合う服の特徴 | シンプル&ベーシック | ソフト&エレガント | ラフ&カジュアル |
本書には、診断テストや、3つのタイプに該当するタレントさん(男性・女性)などにより、自分がどのタイプに該当するかをイメージできるようになっています。
どう着こなすか?ストレートタイプの場合
私の診断結果は「❶ストレートタイプ」。そこで、ストレートタイプの場合、どのような服が似合うのか、簡単にまとめてみます。
全体的な傾向
・全体記的に体が立体的なので、シンプルですっきりしたデザイン、キレイ目なものが似合う
似合う服
■トップス
・スタンダードな形のジャストサイズなジャケットやブレザー
・お尻丈で厚手のウールコート
・ライトダウン
・チェスターコート
・トレンチコート
・シンプルなニット
・スタンダードなジャストサイズなシャツ・ブラウス
・ジャストサイズのTシャツ(首元がしっかり、透けない厚さと張りがある素材)
■ボトムス
・ストレートパンツ、ブーツカットパンツ
・シンプルなタイトスカート、台形スカート
■得意な素材
・綿100% ・シルク100% ・ウール100% ・カシミヤ100% ・光沢を押さえた張りのある素材
■得意な柄
・規則正しい柄、標準的なボーダー、直線が多い柄、花弁が尖っている花柄(ユリ、カラーなど)
気太りする服・苦手
■着太りする服
・チュニック、胸にボリュームのある服、お尻にデザインがある服
■苦手な柄
・小花柄、細かい装飾に見える柄、キャラクター柄、左右非対称の柄、ぼかし
これ以外にも、靴、スニーカー、バック、アクセサリーにも向き/不向きが紹介されています。また、他のタイプの特徴も合わせて知ることで、より自分が得意な服・苦手な服の特徴がはっきりします。
私は、あまり上手に着こなせなかったタンスの肥やしと化した服を思い出し、「なるほど….」と大いに納得しました。
最後に
今回は、著書『失敗しない服選び理論 「骨格」を知れば誰でも簡単おしゃれ』のポイントを紹介しました。
服選びも論理があると分かって、今後は、服選びの失敗、無駄な出費が大いに減らせそうです。服選びにかかる時間も短縮されますし、何より、自信を持って服を着ることができます。
何事も、基本を押さえることが大事!と改めて実感した次第です。
カラーコーディネートで参考になる良書
今回紹介の本には「カラー」に関する記載はありません。カラーについて私が参考にしているのが、上記の本です。
この本を読んで以降、私は基本的にトップス・ボトムスは、ベースカラー3色+プラスワンカラー(2色)から服を選ぶようになりました。カラーを絞ると、コーディネートしやすくなります。また、タンスの肥やしになる服を買わなくなり、洋服代の大幅削減になりました!