時間がない、本を読むと眠くなる、読書が苦手…
読書が重要だと分かっていても、できない・しない人が大半です。では、どうやって、読書時間を確保し、かつ、読書に対する心理的負担を下げるのか?
それを解決してくれる勉強法・読書法が、上田渉さんの著書「超効率耳勉強法」です。
上田渉さんは日本最大のオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」の仕掛人。2022年6月時点で会員数250万人を突破するサービスの運営者が、耳を使った最高の耳勉強メソッドを徹底解説。現在の脳科学研究で明らかになっている耳を使った勉強法に集中力アップ、記憶効率アップの効果などに触れた上で、効果的な勉強法・読書法なども紹介されています。
「超効率耳勉強法」を自分の学習スタイル・読書スタイルに取り入れれば、今までムダにしてきた時間を価値ある時間にできます。
今回は、本書「超効率耳勉強法」からの学びを紹介します。
目次
なぜ、今、超効率耳勉強法なのか
変化のスピードが速い現代で生きるには勉強が必要ですが、勉強する時間を確保するのは難しいものです。だからこそ、今の時代に利用したいのが、スマホを1台で行う「耳勉強法」です。
耳勉強法は時代に合った勉強
耳勉強法とは、本の朗読や講義、講演、対談を耳で聞くことで、「聴覚」を存分に活用して学ぶ勉強法です。
ではなぜ、今、耳勉強法なのか。それは、スマホ1台で勉強できる環境が、コンテンツ量、デバイス性能、通信環境から揃っているからです。
スマホは常に私たちの傍らにあり、スキマ時間、および、ながら作業を上手に取り入れれば、今までムダにしていた時間を価値ある時間に変えられます。
堀江貴文さんは著書「スマホ人生戦略」で、「スマホを稼ぐ武器にするか、時間とお金を奪う搾取端末とするかは、は使い方次第だ」と述べています。稼ぐ武器にするために「耳勉強法」は取り入れるべきです。
「人は見た目が9割」勉強するときも視覚が9割?
思考はすべて「言葉」によって行われており、言葉で思考しないと人間は考えられません。勉強する際もテキストに書かれた「言葉」を目で見て勉強することを基本とし、「視覚情報」からの「言葉」を重視しています。
しかしです。例えば、テキストで勉強をするときのことを思い出してみてください。頭の中で文字を声でなぞっていないでしょうか?つまり、言葉で思考するときには「視覚」だけではなく「聴覚」も働いています。
思考や文章理解には、聴覚も必要
文字情報による学習のプロセスは以下のような流れで処理されます。
❶ 文字を目で見る
❷ 脳内の視覚野で文字情報が認識される
❸ 聴覚野で文字情報が音声として変換される(音韻表象される)
❹ 言語野で音声が言語情報として処理される
ここで特徴的なのは、 文字情報は一度音声情報に変換されてから、言語情報として処理される点です。
文字情報の認識は、音声情報なしに認識されません。言葉は音声によって身につき、理解され、話されるのです。
聴いて理解するほうが脳に負担が小さい
人類が誕生した約500万年前から長きにわたって、私たちは〝口伝〟をベースにものごとを学んできました。文字が生まれ、文章化されたのは随分後のことです。
リーディング(文字を読んで言語として理解する)は、生まれながらに備わっている能力ではなかったということです。一方、リスニング(音声を聞いて言語として理解する) という行為は、生まれながらに備わったスキルです。そのため、文字情報の理解に必要な❶~❸のプロセスが必要ありません。
つまり、耳勉強法は、文字情報による勉強よりも脳にかける負担が小さく、疲れにくい。負担の少ない耳勉強法を利用しない手はありません。
「聴く力」が強化で学習能力は上がる
「聴く力」の強化は、学習能力を上げることにもつながることがも実証されています。毎日2時間のラジオを聞いた人のその前後のMRI画像の比較した実験から、「イメージを記憶する力」「聴く力」が強化されたという結果が出ています。
勉強する際は、記憶に残すために五感をフル活用した方がよい結果がでることは皆さんも実感したことがあると思います、実験では、様々な感性を利用した読書として、VR読書、AR読書はより高い効果を生むだろうと結論付けています
耳を活用とした効果的な勉強法
私たちは、日常生活において、常に「目」を使って状況を確認しています。故、「視覚」にはほとんどすき間時間はありません。
しかし、「聴覚」が空いている時間はたくさんあります。だからこそ、活用すべきは「スキマ時間での耳勉強法」。ここからは、具体的な勉強方法について紹介していきます。
音声を使った勉強:4大音声メディア
音声を使った勉強には大きく4つあります。
❶ ラジオ
❷ Podcast
❸ 音声配信
❹ オーディオブック
この中で最も、より、おすすめなのが、体系的に情報がまとまった本情報=❹のオーディオブックです。
読書は苦手という人も、ながらで聴くオーディオブックなら、一気に本を読む行為から感じるストレスを軽減できます。
忙しい経営者は普通の会社員以上に忙しいはずですが、経営者の方が本を読んでいる割合が高いことが知られています。この読書時間を捻出するために、オーディオブックを利用しているとは多くいます。また、、身体を動かしながら聴くことができるという観点からアスリートには活用者が多いです。
おすすめの耳読タイム
オーディオブックの利用者が耳読をしている時間として多いのが、1位:移動中、2位:家事中 です。その他、散歩、運動中、ジョギング中、リラックスタイムなど、様々なシーンでより多くの人が利用しています。
運動中の読書はおすすめ
ながら読書で、おすすめしたいのが、「運動中」の利用です。
私も、「ランニングしながら読書」を日課にしていますが、運動と読書が両方できるという点で時間効率が極めていい。さらに、読書に手中すると意識が持っていかれることによって、運動の苦しさが軽減します。
ここでさらに運動を加速するためにお勧めしたいのが「倍速読書」。再生速度スピードを上げると さらなる集中力を要するため、走ることに対する意識が減り、辛さがさらに軽減されます。自然に足も速く動きます。これにより、カロリー消費の効率も上がります。
体を鍛えたい人、健康を維持したい人、ダイエットしたい人、ストレスを発散したい人は、是非、この効果をオーディオブック読書で実感してほしいです!
シニアは、小さな字に苦労しなくて済む
オーディオブックにはシニアユーザも多いそうです。シニアになると問題になるのは、老眼で小さな文字が読めなくなることです。しかし、オーディオブックなら、この問題が解消できます。
オーディオブックを聞きながらだと、散歩の時間・距離も伸ばすことができます。こちらも、体と脳のトレーニングが同時にできて、健康寿命対策に最適です。
audiobook.jpとは
ここからは、audiobook.jpのより詳細な解説です。
audiobook.jpのプランと料金
利用体形は「定額聴き放題」と「チケットプラン」の2種類あります。
定額聴き放題(年割プラン)を利用すれば、Amazonの読み放題サービスAudible(月1,500円)の半額で聴き放題が楽しめます。
プラン | 種類 | 価格 | 特徴 |
---|---|---|---|
定額聴き放題 対象作品が読み放題 | 年割プラン | 9,900円 | 5,970円お得 |
月額プラン | 1,330円/月 | 通常プラン 対象作品が読み放題 | |
チケットプラン 作品と交換可能なチケットを付与 入手した作品は永久に何度でも利用可能 聴き放題プランと併用が可能 | シングル | 初回:980円/月 以降:1,500円/月 | ❶チケット1枚、有効期限2カ月 ❷500ポイント |
ダブル | 初回:1,980円/月 以降:2,900円/月 | ❶チケット2枚、有効期限3カ月 ❷500ポイント |
【10/31まで】初回14日間→30日間無料
audiobook.jpは、通常、初回14日間無料!登録作品数は15,000冊あるので、読みたい本は必ず見つかります。
audiobook.jpでは、10月31日まで、お試し期間が14日間⇒30日間に延長するキャンペーンが開催中です。
さらに、アクセスから60分以内は、以下のバナーが特別表示され、聴き放題以外の本にも利用できる500円クーポンがもらえます。
解約はいつでもできるので、1時間以内の登録がお得です。
利用方法
利用は簡単です。
❶聞き放題プランのの無料体験に新規館員登録(無料)
❷アプリをダウンロードしてログイン
❸聞きたい本を選んで再生!
特徴・メリット
上記の通り、プランは2つありますが、おすすめしたいのは断然「聴き放題プラン」です。以下では、聴き放題プランをメインに特徴・メリットを紹介していきます。
特徴・メリットを簡単にまとめると以下のようになります。
・10,000以上の作品が定額で聴き放題
・移動中や作業中に効率よく聴くことができる
・再生速度を0.5x~4xまで選べる
・プロが朗読。作品の魅力を最大限味わえる
・作品はスマホ・タブレットにダウンロード。オフライン再生でどこでも聴ける
・ポッドキャストなどオリジナルコンテンツがある
10,000以上の作品は、特に、特にビジネス、自己啓発関連の作品が充実しています。忙しいビジネスマンの通勤・隙間時間読書に役立つ本が多い点は大きな魅力です。
作品は、スマホ・タブレットにダウンロードできるので、オフライン環境下の移動中・外出中でも利用できます。
また、忙しい方には、倍速再生が可能な点も魅力。再生速度を0.5x~4xまで選べるので、耳がスピードに慣れれば、1冊の本の読破にかかる時間も短縮できます。
audiobook.jp 利用してみた感想(Audibleとの比較)
audiobook.jpを実際に使ってみた使用感はどうなのか。
ここからは、使ってみて気づいた点、気になった点などを紹介します。audiobook.jpとAudibleとの比較も含めて紹介します。
コンテンツは探しやすい
ジャンル向けカテゴリーはもちろん、「はじめての方向けにおすすめの作品」「週間総合ランキング」「聴き放題ランキング」などが用意されていて、初めての方にも作品が見つけやすいようになっています。
Audibleは日本語以外の多言語本も検索結果にヒットしてきますが、多くの人にとっては、最初の検索時には日本語以外の本は不要だと思います。その点、audiobook.jp は多言語本がヒットするわずらわしさがないため、本が見つけやすいです。
オフライン再生が可能
コンテンツはオフラインで再生が買うです。通信環境が悪い場所でも問題なく読書ができます。
倍速再生が可能
再生速度が0.5~4倍まで調整できます。
自分の読み慣れたジャンルなら、かなり高速再生しても理解することが可能です。私は、読み慣れたジャンルの本は3倍以上で読んでいます。これで1冊を読み切る時間が大幅に短縮できます。
なお、4倍は相当に高速。相当な集中力も必要とします。相当慣れないと難しい速さです。
高速読書は集中力を上げる
ビジネス書など、ストーリーの情感を愉しむ本でない場合は、倍速再生は欠かせません。私は常に、倍速再生で聴いています。
高速読書には、
・耳がどれだけ、倍速再生に慣れているか
・ながら作業中の再生の場合は、どのぐらい脳を朗読に集中できるか
・対象ジャンルの本にどれだけ精通しているか
などが、内容の理解に大きく関わってきます。
訓練次第で、1冊の読了にかかる時間が大幅に短縮されるので、是非、チャレンジしてほしいです。
慣れてくると集中力が増します。集中力UPの訓練にもなるので、是非、利用してほしい機能です。
オーディオブック配信サービス全般に対する注意点
ここからは、audiobook.jpのサービスに限定したことではなく、オーディオブック配信サービスを利用する場合の全般的な注意点です。
・ダウンロード必須なのでストレージの空きが必要
・音質やダウンロード品質などは選べない(ストレージに影響)
・紙の本、電子本に比べて、コンテンツ量が少ない
・新しい本を読もうとすると定額範囲外となり高くつく
オーディオブック配信サービスを利用する際に、非常に重要なのは「ストレージ容量の空き」です。音声コンテンツは、そこそこ容量が大きいです。ストレージの容量を確保しておく必要があります。
私がおすすめするオーディオブック配信サービス利用方法
ここからは、私がおすすめするオーディオブック配信サービスの利用方法です。
おすすめ読書法
世の中には実に様々な本で溢れています。良書も駄作もいろいろありますが、私たちは良書と言われる本、爆発的に売れた本すら、ごく一部しか読めていません。
私は本が好きで、読書が日課。普通の方より読書している自負はあるのですが、それでも、自分が一生に読める本は限られています。
そこで、個人的にお勧めしたい読み方は、次のような方法です。
・「聴き放題対象本に限定」して読書
・まずは、ベストセラー、読み継がれている良書・名著、話題になった本から読書する
「聞き放題本」に絞って読書
audiobook.jp 然り、オーディオブックを利用すると、新刊書はどうしても高くつきます。また、配信が紙本・電子本に比べて遅れがちです。
「新刊本は、紙本・電子本を利用し、オーディオブックでは利用しない」と割り切って使うのも一つの方法です。新刊を利用せずとも、タイトルは知ってるけれど、読んだことがない本はたくさんあるはずです。まずは、これらを中心に読書をすることをおすすめします。
売れた本は人生に役立つ「気づき」が多い
過去に売れた本、現在も読み継がれている本は、必ずなんらかの気づき・発見があります。
特に、ビジネス書などは、最新刊からの方が学びが多いような誤解がありますが、実は、事の本質は多くはありません。最も大事な「コトの本質」が、表現を変えて、或いは、時代に合わせてリニューアルして登場しているだけであることが大半です。「コトの本質」の深い部分は、発刊から時間がたった本でも十分学べます。むしろ、5年前、10年前、50年前に言われていたことが今の時代も通じるんだ!とわかることは、あなたに大きな気づきを与えてくれるはずです。
読了後にアウトプット読書しデータは消去
本を読んで、自分にとって大きな学びとなった部分は、メモする。さらに、余力があれば、SNSなどで感想を述べるなど、アウトプット読書する。すると、その本からの学びは脳の記憶領域に定着される率は高まります。
或いは、大事な本に出合ったら、紙の本、電子本で再購入して、再読して、大事な部分にマーキングする。
ここまでくると、大事な部分を見返すうえで検索性が低い音声データは必要ありません。データを消去すれば、ストレージの節約になります。
最後に
今回は、上田渉さんの著書「超効率耳勉強法」を紹介しました。
読書が苦手な方、時間を有効に利用したい方は、是非、耳読の効果を体験してみてください。