あなたは、自分の行動は自分が決めていると思っていませんか?
しかし、実際は、人は、日常のほとんどの行動を無意識に行っています。
私たちの意識の90%は「無意識」「潜在意識」。身体的な活動の多くは、潜在意識によってコントロールされているのです。
たった10%しかない表層の意識だけで、すべてを決めてしまっていいのか?と語るのが本書「無意識はいつも正しい」の著者 クスド フトシさん。
今回は、著書「無意識はいつも正しい」から、無意識・潜在意識とうまく付き合うことで、不安・悩みを減らしたり、物事を実現したり、幸せになったりする方法を学びます。
目次
人間は無意識で動いていることが大半
私たちは、自分の行動をすべて自分で決めていると思っています。それは本当でしょうか?
行動のほとんどは「無意識」
私たちは、毎日、1日の中で人生を左右する選択を約70回程度はしていると言います。この「選択・判断」のこの積み重ねが人生を作っているのは事実です。そのため、この判断が必要なタイミングで、「後悔のない選択」「後々後悔することにならない選択」をすることは極めて大事です。
しかしです。
あなたはどちらの足から靴を履こうとか、どちらの足から歩き出そうとか、意識して行動していますか?
日常は、こんな些細な行動が大半です。こんなことまで意識していたら頭がパンクします。
つまり、行動のほとんどは「無意識」に支配されています。
自己セミナーを受けても自分を変えられない訳
今の自分を変えたくて、自己セミナー・自己啓発セミナーに参加した経験はありませんか?
しかし、それによって、自分を変えられたでしょうか?多くの人は買えられていないはずです。
その理由は、ただ単に、「物事の見方」が変わっただけにすぎないから。
自分を変えるために大事なのは「意識」を変えられるかです。意識を変わり、それが習慣化され、意図的な意思なくてもできるようになって、人は自分を変えられます。
意識を変えるのは難しい
意識を変えたくても、「意識をコントロール」するのはなかなか困難です。
難しくしている一つの理由が「幼少期からの刷り込み」です。
私たちは、幼少期、様々なことに関し「○○してはいけません」と親から叱られます。結果、「何かをするには許可がいる」という思いがすりこまれており、誰がだめといったわけでもないことも含めて、自分に知らず知らずにストッパーをかけています。
潜在意識で心をコントロールする
「レモンをかじらない」と想像してください。
「かじらない」はずが、唾液が口にあふれませんでしたか?
潜在意識には【否定形】が存在しない
「レモンをかじらない」「梅干を食べない」と思ったのに、唾液が口にあふれてしまったのは、潜在意識には【否定形】が存在しないからです。また、【現実とイメージの区別が】がつきません。
不安や悩みを持ったときは、心だけでなく体にも表れる
私たちは無意識ですが、不安や悩みがあるとき、指で以下のような動作を行います。これは、感情と身体がリンクしていることを表す例です。
体の部位 | リンクする感情 | 行動としての現れ |
---|---|---|
親指 | 不安 | 赤ちゃんが親指をしゃぶる |
人差し指 | 恐怖 | 恐怖を感じたとき、人は相手を指さして責める |
中指 | 怒り | 米国、怒った時のファックユー |
薬指 | 情緒 | 結婚指輪 |
小指 | 緊張 | 緊張するとマイクを持つ小指が立つ |
このような感情と身体のリンクを利用して、不安を感じたときは、親指の腹をもむことでリラックスできます。
無意識な体の変化を利用して自分を変える
上記のような、無意識に現れる体の変化を利用して、心にも作用させていこうというのがクスド流「自己改善メソッド」です。
やることは極めてシンプルです。
頭で考えるのをやめ、まずは体を動かす―――
これが基本です。
まずは幸せになるために「笑顔」
よく、「面白くなくても笑顔を作りましょう」と言われますが、これは最初は作り笑いであってもそれを積み重ねることで実際に幸せになれるからです。
著者は、自身を持ちたいなら、「鏡を見て口角をあげて腕を上げる」高揚感を示すポーズを7日間続けることをおススメしています。なりたい自分をイメージするときは、「完結な言葉」でイメージしましょう。
人はデキナイ理由をつけて「やらない」自分を変える方法
私たちは、勉強・読書をしなくては!と思いながらも、一方で、それをやらない理由を探していることが多々あります。
「でも…思考」の罠
私たちは勉強をしなくてはならないのにできないとき、「時間がない」といった理由をつけて自己を正当化することがよくあります。
これは、私たちが陥りがちな「でも…思考」の罠で、習慣的に何度もこのような思考パターンを繰り返しています。これでは、思うような自分になることはできません。
思考を変える方法
上記のような「でも…思考」の罠から抜け出すために、以下のように思考の仕方を変えましょう。
×:「○○がしたい!でも△△がない」
○:「△△がない。でも、○○できる!」
うまくいかないときは、こんな風に疑ってみるのも効果的です。
・私が病気なんて、おかしくない?
・私に彼氏ができないって、おかしくない?
このような考えは、自分のプラスイメージにつながります。
また、あらゆる考えの終わりを、「幸せ」につなげてみることも効果的です。
最後に
今回は、著書「無意識はいつも正しい」から、無意識・潜在意識とうまく付き合うことで、不安・悩みを減らしたり、物事を実現したり、幸せになったりする方法を学びました。
なぜ、笑顔でいることが大切か、腹落ちしたのではないでしょうか。
本書の中には、自分を幸せに導く潜在意識を利用した様々なメソッドが紹介されています。一つ一つはとても簡単なものばかり。潜在意識とうまく付き合って「幸せ」になりましょう!