人生消化試合といった雰囲気を醸し出す人が出てくる50才。
後10年で定年、再雇用で追加5年働いたとしても15年。老後資金・年金・健康等、自分の老後に対する不安も大きくなる歳でしょう。

著者はセゾン投信の中野さん。安心して長期投資できる2本「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」のみを販売する特異な会社です。

中野さんは定年や退職金にも「バカの壁」と言うべきものがあると言います。何かそこで人生が一段落して後は余生となってしまうかのような思い込み、ある種の思考停止であり、その結果、60代以降の生活やお金の問題について具体的にを思い描けない人が多数いるであろうことを危惧されています。

このような状況に対し、著者は、「定年は終わりではなくむしろ後半戦のスタート。そのための準備を始めるのが50歳だと思った方が良い。」と述べます。
それまでは働き、家庭を守ることで精一杯であろう50歳の方に、これから自分はどう生きるかどうお金と付き合うことを考える本番だと提言しています。

50代はいくら持っているのか

「人生お金が全てじゃない」と言っていられるのは若いうちの話です。50代にもなるとお金の問題が重くのしかかってきます。では、皆さん、どのぐらいの資産形成しているのでしょうか。

50才の金融資産調査の結果は以下の通りです。
平均値:1941万円
中央値:1100万円

膨大な資産を保有する人で平均値はつりあがってしまうため、中央値で見る方が実態は近くなります。この場合、毎月10万円ずつ取り崩すとすると9年2ヶ月で貯金が底をつくことになります。

これが新しい50歳からの行き方

老後にお金に困らないためには、お金との付き合い方を見直す必要があります。

 見栄から自由になること
見栄を張って高価なものを身に着けたり、家賃の高いエリアに住んだりしていないでしょうか。見栄はお金を失います。

 知ったかぶりをやめる
また「知ったかぶりは損をする」ことを認識しなければなりません。よくわからない金融商品を紹介されて、質問もできずに言われるがままに購入してしまうようなことがあっては行けません。

 一発逆転はない
何とかなるさと思っていても何ともならないのが現実。何とかなるさと思っている人は心のどこかでいつか一発逆転できるはずだと言う根拠のない期待感を持っているように受けられます。しかし、お金に関しては一発逆転はありません。

50代の資産運用法:65歳までに毎月いくら積み立てが必要か

では、いくら必要でしょうか。以下のようなモデルで考えてみます。
1. 50歳時点での貯金額は0円
2. 65歳まで毎月10万円ずつ積立投資
3. 年平均の運用利回りは3%
4. 65才まで積立投資後、毎月15万円ずつ引出し、残金はそのまま運用を継続

この場合、2275万4千円を原資に、81才迄(15年11ヵ月間)は残高を維持できます。
50代で貯金がない場合は、3万円、5万円程度の積立では老後資金は準備できないことがわかります。

老後の資産運用に適した投資信託の選び方

資産運用をするなら、個別株ではなく、投資信託が最適です。しかし、どれでもいいわけではありません。以下のポイントを満たしていることが大事です。
・継続的な資金流入はあるか
・信託期限さ無期限か
・幅広く分散されているか
・積立投資ができるか
・分配金は最小限か。再投資型か?
・販売手数料がノーロードで信託報酬がリーズナブルか