良書!池上彰が6つのテーマで世界を丸ごと解説

わかりやすい説明で定評のある池上氏。
本書はそんな池上氏が選んだ6つのテーマ(地図、お金、宗教、資源、文化、情報)で、世界を大胆に丸ごと解説する本です。

現代のグローバル社会では、瞬時にマネーが飛び交い、また、一方で、世界各地で格差問題や、民族、宗教の対立が起きています。経済、戦争、テロなどのニュースを耳にしない日はありませんが、世界は今、どうなっているのか、なぜそうなっているのか、ご自身の言葉でできますか?
個人的には、「中東」、「アラブ」、「イスラム世界」と言われても、漠然とアラビア半島のあたりの宗教とオイルで常に争っている危ない地域といったぼんやりとした理解しかありません。

池上氏は、「地図」「お金」「宗教」「資源」といった具体的なテーマで「串刺し」にしてみると、今の世界がわかりやすい、と言います。この手法こそ「池上彰の世界の見方」。

本書は、高校で行われた6時間の授業をもとにまとめた本ですが、地理でも世界史でも現代経済学でもない、まさに、今の世界を知る授業となっています。人よりは本を読んでいる方ですが分野が偏り、また、これまで世界史、地理、政治、宗教などをちゃんと勉強したことがないため、把握できていなかった部分が非常に多いことに気付かされました。

地図

世界地図はどこで買っても同じだと思っていませんか?実は国によって異なります。

池上氏は、海外に取材に行くと世界地図を買って帰るそうです。地図には、その国の思惑がいろいろと詰まっています。
例えば、
・韓国で作られたの地図には「日本海」がありません。
・イランで作られた地図には「イスラエル」という国がなく、その場所には「パレスチン」と書かれています。
・中国とインドで作られた地図を見ると、中国とインドの国境線の位置が異なります。
・北朝鮮で作られた地図では、日本とアメリカに色が塗られていません。
これらは、政治、宗教、資源など様々な要素が絡んでいるのです。

宗教

宗教を理解するためには、信仰の内容と共にその宗教発生の歴史を知ることが欠かせません。
日本は多神教の国。神様、仏様、お天道様、なんにでも手を合わせる国であり、初詣や墓参りに行くことはあっても、ご説法を聞くなどその宗教の唱えることを聞く習慣がないため、あまり宗教を意識することがありませんが、世界のいざこざの多くが宗教に端を発しています。平和を願うはずの宗教がなぜ争いを招くのか?宗教を学ぶことがいかに大切か、教えさせられます。

資源

「世界は石油を中心に回っている」と言われますが、なぜそうなのか、どのような勢力が争っているのかが非常に平素な言葉でまとめられています。勉強になります。

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