昨今、よく耳にするキーワード「老後破産」。
終身雇用が崩れ、雇用が不安定化し、若いうちに十分な老後資金が貯められない。
少子高齢化が進み、受給できる公的年金は徐々に減額。
など、将来が不安になるようなニュースにはこと欠きません。
では、老後の生計を支える公的年金の支給額はいくらになるのか?
経済アナリストの森永卓郎さん、こと、モリタクさんは、その額を「現在の6掛け」と予測します。年金が、現在の半分+αとなれば、老後破綻者が一気に増えることになるでしょう。
しかし、ライザップ式家計ダイエットで4ヵ月で19.9kgの減量に成功した森永さんは、年金13万円でも安心して暮らせる!と主張します。
どうしたら少ない年金でも安心して暮らせるのか?
少ない年金でも安心して暮らせる鍵、それは、「ライザップ式の『低糖質ダイエット』と『筋トレ』」です。
ん?老後の暮らしに、なぜライザップ式ダイエット?
と思われた方も多いと思いますが、「健康こそが安上がり」であり、ダイエットと適度な運動による肥満体質改善が、家計のスリム化につながるからです。
そんなモリタクさんのやせる前の生活といえば、
・朝起きて1秒後にかつ丼
・1日5食でお菓子を間食
・甘い炭酸飲料を1日5リットルがぶ飲み
・たばこは1日30本
・1日の摂取カロリーは5000kcal以上
・糖尿病と尿路結石で薬と注射が欠かせない……
このような、絵に描いたような不健康&デブ街道まっしぐらな生活を送っていました。
結果、毎月、食べる必要のない食費代、健康なら必要のない医療費がかかる結果に・・・
しかし、TV番組の企画で、賞金500万円を目標にダイエットを開始。
結果、体のスリム化だけでなく、医療費のスリム化にも成功しました。
意外としっかり食べれて、ひもじい思いをすることなく取り組んだダイエットの結果は以下の本でも詳しく紹介されています。
どうやって家計をスリム化するか?
さて、なぜ、ダイエットで家計がスリム化できるかは、上記で理解できたと思いますが、さすが、経済アナリスト、家計とダイエットをうまく関係づけて、どう家計の体質を変えるかを紹介しています。
・変動費を制して「メタボ家計ダイエット」を制する
・固定費をそぎ落として、家計を筋肉質に
・老後破産しないためのモリタク流「超現実的」投資戦略
・老後生活を圧迫する「生命保険」を見直し方
・健康な体づくり
「年金の繰上げ受給」は賢者の選択か?
ここで、上記第7章、「年金の繰上げ受給」は賢者の選択か?について、回答が意外だったのでご紹介します。
年金の繰上げ受給とは、基本65才から受給できる年金を60才まで繰上げて受給することです。早く貰い始める分、1年あたりの年金受給額が減額されるため、長生きする(国民年金の場合、83才を過ぎる)と繰上げない場合と比較して、総額でもらえる額が減ってしまいます。故、一般的には、年金の繰上げ受給は損になりやすいといわれます。
しかし、モリタクさんは「年金は60歳からもらったほうが賢い(得)」と考えています。
理由は、「年金の物価スライド」と「年金支給額減額のリスク」が関係しています。
前者の説明はやや難しいので割愛しますが、後者については、日本が現状のデフレ経済を脱却できない限り、年金制度の破綻は早まっていくことになります。
万一、消費税が大幅に増額されれば、景気後退(最悪、恐慌)。物価は大きく下がり、失業者も増えるので、年金の保険料収入も減ってしまう。この悪循環により、20年で枯渇すると言われる積立金が、10年くらいで枯渇して年金財政が破綻するかもしれない。
だったら60才からもらった方がいい、というのがモリタクさんの考えです。