論理的には説明できないものの、比較的頻繁に繰り返される市場の法則=アノマリー
根拠はわからずとも、市場の習性も考慮してすることは、相場の世界で生きる残るためには非常に重要です。
5月のアノマリーは相場格言としてもよく知られている「Sell in May(セルインメイ)」。
意味は、「5月に売って相場から逃げろ!」になりますが、毎年ゴールデンウィーク前の4月から株価暴落が意識されます。
今年は5月の暴落は起こりませんでした。しかし、安心していいというわけではありません。
目次
Sell in Mayの続きは、「9月2土曜日まで相場に戻るな」
Sell in May のフレーズから、「5月は暴落月」の意味と解釈している人も多いですが、これは間違いです。実はSell in May のフレーズの後には続きがあります。
Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day.
「5月に売ってセント・レジャー・デー(9月第2土曜日に行われる競馬レース)まで戻って来るな」という意味になります。
5月に相場急変が起こる大きな理由は、ヘッジファンドが5月末を中間期末としており、決算を前に利益を確定させるために手仕舞いを行うからと言われています。実際には、ヘッジファンドの決算対策以降、相場が夏枯れしてしまう夏休みなどが続き、6月から9月は軟調な展開になる傾向があります。
つまり、「安い時に買って、高い時に売る」という投資理論に従うなら、「相場が高い5月に売って、相場が動意づきやすい9月に買え」ということになります。
この相場格言が必ず当たるとは言えませんが、かなり高い確率で発生しやすい、特に、大きく急落しやすいというというのは私の実感です。それ故、個人的には、ここ数年はNISAの買い増しも秋に行ってきました。
ChamiはNISAで9月末~10月買いを実施し利益を得た
私は過去、夏枯れ相場が終了&暴落しやすい月である9~10月ごろにNISAで日経平均レバレッジ・インデックス(1570)を買い付けて、後はほったらかす「ずぼら積立投資(買い増し放置プレイ運用)」を実施。投資合計額276万円で227万円の利益(利益率+82%)となりました。
方法は、「暴落の当たり年」でなければ、かなり有効な売買戦略です。
9月の安いところで買い、翌年の春(5月)までに売る
注意すべきは「9月・10月」に起こりやすい「世界的大暴落」
上記に【格言「Sell in May」に基づく投資戦略】をまとめましたが、これは、あることを回避できた時の戦略です。
あることとは、世界的大暴落の発生です。
統計的に9月・10月は世界的な大暴落が起きやすい月です。
10月は、金融市場の関係者にとって不吉な記憶の強い月で、過去に滅多にないほどの規模の大暴落が複数回発生しています。
1987年10月19日 暗黒の月曜日、NY株大暴落
1998年10月6日 たった3日間で25円ものドル大暴落
2008年10月24日 FXパニック相場、リーマンショック後の円大暴落
「暴落の当たり年」でないことを相場の雰囲気から感じ取って相場に挑む必要があります。
アノマリーを知るために目を通しておきたい本
最後に
以上、【5月のアノマリー:「Sell in May」に続く言葉とは・・・】について紹介し、理解し相場に挑めば投資効率がUPすることを紹介しました。
株を買うなら、優遇税制が適用される投資iDeCoかNISAから始めるのが投資の鉄則です。
将来の受け取り年金について非常に悲観的なニュースが多数流れておりますので、優遇税制投資を利用して、資産運用に励みましょう!
以下の記事を参考にしてください。