本書の著者、中西 務さんの職業は弁護士。
弁護士といえば、様々な人々の争いを見てきたプロですよね。この争いの元凶には圧倒的に「お金」が絡んでいます。
では、現場を多数見てきたプロが最終的にたどり着いた「お金に悩まず、幸せになれる方法」とはどんなものなのだろうか?
そう思って手に取ったのが本書です。
本書の中で、1万人の人生を見てきた弁護士である西中さんは、以下のように述べます。
「お金で幸せは買えないというのが、弁護士として一万人の方が他の人生を見てきた私が見つけた真理です。」
その理由を以下で解説します。
人間最大の錯覚
西中さんは、人間の最大の錯覚は、お金さえあれば、今よりもっと幸せになれる。お金が第一と思ってしまうことだと指摘します。
確かに、お金があれば安心であると思ってしまいますし、お金があることで優越を感じられたりもします。
しかしです。お金では本当の安心・満足は得られません。事実、お金持ちでも強欲な方の死に際は悲しく、悲惨です。
「お金」と「幸せ」
お金を第一と思ってしまっているがため、人はお金に振り回されます。しかし、人はお金に振り回されるために生まれてきたのではありません。幸せになるために生まれてきたのです。
不運にも意味がある
不幸になりたい人などいません。皆、幸せになりたいと思っています。しかし、長い人生の中、人には必ず運に恵まれない時期もやってきます。
しかし、それにはきっと意味があるのです。何かをあなたに気づかせるために与えられたことなのです。
人生にはつらい悩みもありますが、だからこそ私たちは小さなことにも楽しさを見つけ、他の人の心にも明るい喜びを与えるような生き方をするべきなのです。
お金に悩まされない究極の方法
お金に悩まされないで幸せに生きるには周りに感謝することに尽きる。自分の身近にいる人こそ大切にして、感謝する気持ちを忘れないことがとても大事です。
幸せは一人でなるものではない。みんなでなるものです。
お金のため、欲の満足のため、名誉、名声のためでなく、世のため人のためになること、社会を少しでも良くすること。これが人生の目的であり、幸せに生きる方法です。