あなたは、今、幸福ですか?
この問いに、「幸せだ!」と言い切れる人は少ない。幸せと言い切れない最大の原因は「自分自身に嘘をついて生きているから」。
具体的には、大きく以下の3つに集約されます。
・自分のことを理解していない
・過剰な防衛本能が「本音」を閉じ込めている(恥をかきたくない、失敗したくないなど)
・その方がラクだから(夢実現のために、深く考えたり、頑張ったり、自分を変える必要がない
しかし、自分自身に噓をつくのをやめなければ、待っているのは「妥協の人生」です。
後で後悔が残る「妥協の人生」を歩まなくても済むように、どう生きればいいのか、勝友美さんの著書「人は自分に嘘をつく」 は、ガマンしないで「本来の自分で生きるための7つの方法」を、ご自身の実体験をもとにアドバイスしてくれます。
目次
自分らしく幸せに生きるための7つのヒント
「成功」の反対は「失敗」。私たちはこう思っていますが、勝さん曰く、「成功の反対は妥協」です。失敗には次につながる学びがありますが、妥協には後悔以外何もありません。
自分に嘘をつき続けることは、「常に妥協の選択をしている」のと同じです。
自分らしく生きるためには、自分がどんな人間であるかを知ったうえで、「軸」を持って生きる必要があります。本書では、勝さんがご自身の経験を通じて学んだ「自分らしく幸せに生きるポイントを7つの法則で紹介しています。
法則❶ 何事も全力でやる
法則❷ 嫉妬しない
法則❸ 心と言葉、行動を一致させる
法則❹ 迎合しない
法則❺ 自分に嘘をつかない
法則❻ なりたい自分を明確にイメージする
法則❼ 何からでも学ぶ姿勢を大事にする
まとめてしまうと、なんだそんなことか…と思ってしまわれた方もいると思います。しかし、真剣に、「今の自分を変えるきっかけにしたい」と考えるなら、実際に本書を手に取って、勝さんの声に触れることをおすすめします。【書評/要約】では感じることができない、熱意・パワーが伝わるはずです。
以下では、7法則のポイントを簡単にまとめます。
法則❶ 何事も全力でやる
- 金銭的見返りがあるかではなく、どうする方が自分の成長に繫がるか、ワクワクするかに意識を向け、全力を尽くす。
金銭的見返りは一回限り。身につけたスキルは一生もの - 中途半場に投げ出すな。投げ出せば、結局、次回も躓く。
- 全力に取り組んだ先に、自分の可能性が見え始める。
- 自分より頑張っていない誰かと比べて、損得考えて動いていたら、絶対にダメ。もっと頑張っている人を見よ
法則❷ 嫉妬しない
- 嫉妬は不毛な感情。不健全。
- 嫉妬の感情は、自分に対しての不満足感や不服から生まれてくる。
嫉妬は、嫉妬している相手そのものに対してではない。相手は自分の鏡。自分を相手に投影して、自分にない物を見ているだけ。自分が持っていないから相手にイラついているだけ。 - 嫉妬心は、自分を変えろというサイン。妬心を感じた時こそ、自分を振り返れ!。
- 自己肯定感を高める(自虐的にならない)ために、自分のいいところをノートに書き出そう。
さらに、他人のいいところも見つけよう。すると、心が広くなり、気持ちは「感謝」に向かう - ミスしたら、しっかり反省して受け止めて、建設的な改善点を見出してやっていけばいいだけ。
自分を卑下しない。どんなに辛い経験も、「笑い話」としてネタにできたら、人生勝ち
法則❸ 心と言葉、行動を一致させる
- 本心を言葉にしよう。そして、自分の心・言葉・行動を一致させよう。一致すれば、自然と行動も変わる
- 自分分らしくないことはしないを、心と言葉と行動で示すと、周囲はそれを尊重してくれる。やりやすくなる。
- 断ること含め、きちんとした意思表示は「きちんと対応しなければいけない人物」と思ってもらえるきっかけとなる
- 幸せの基準、価値基準は人によって違う。成功法も人それぞれ
- 「できる・できない」ではなく、「やりたいか・やりたくないか」で決めよ
- 自分はどっちが好きか?嫌いか?この問いを怠る人は、「自分の好み=流行」に流される。結局自分らしくなくなる。
法則❹ 迎合しない
- 迎合しないためには、自分の中に意志・ポリシーといった「軸」が必要
- 自分のポリシーを伝えたら、相手の判断に任せればいい。わかってもらえる人は今後も付き合う価値がある
- 人間関係は迎合し始めた時点で、上下関係が生まれる。一度決定された立ち位置はなかなか覆せない。安易に媚びを売ると後で後悔する。
- 御用聞きは、ロボットと同じ。壊れたら代わりがいる。唯一無二の存在にはなれない。
- 考えない人は、相手の言うことを聞いて迎合している方がラクに感じる。しかし、それでいいのか?
- 嫌な人とは距離を取ろう。無理して付き合うことは、自分に嘘をつくことになる。
- 参加したくない誘い。はっきりと断れないのは、自分にもどこか下心があるからではないか?
法則❺ 自分に嘘をつかない
- そもそも、自分の本心を理解しているか?多くの人は、この問いかけをしていない。自分を分っていない
- 多くの人が仕事がしんどいのは、「やりたいのではなく、やらされている」という意識が強いから
- 成功の反対は妥協。やりたいことができないと感じている人が多いが、ほとんどの人はそもそも行動していない
- 「夢」「やりたいこと」と言われて困る人は、抽象度の高い問題を考えるのが苦手な人が多い。抽象度が増すと、???になって、考えられなくなる。
「何をやりたいかが分からない」という人は、まずは日常の小さいところから始めよう。その後の筋道が見つかる - 何かが嫌だから別のことをやるというのでは、必ず同じ失敗を繰り返す
- 未来の自分を良くしたいと思うのなら、「○○が嫌だから避ける」⇒「○○がやりたいから頑張る」へ
- 迷ったら、「どっちの自分が好きか」問うてみる
- 頭で考えたことは、心で感じたことを超えられない。「損得」よりも「やりたい」か
つまり、自分に嘘をついているから。自分を生きづらくしているのは、他人ではなく自分自身
法則❻ なりたい自分を明確にイメージする
- なりたい自分になるために大切なのは、ゴールの明確化。
- 「できそうな未来」ではなく、「夢」を言葉にする
多くの人は、夢を語らない。人にばかにされそう、達成できないと恥ずかしいなど、自分が傷つかないように自分に嘘をついている。 - 短期目標は後から。まず先に、5年後の叶えたい「夢」を設定し、短期目標は逆算する
- 言葉は言霊。夢を口にし続けろ。望みを口にする回数が多ければ多いほど、自分への鼓舞になり、また、相手からの応援を得られる
法則❼ 何からでも学ぶ姿勢を大事にする
- 物事は多角的に見よ。自分の物差しだけで見るな。様々な人の立場に立って考えよ。
これができると、学びも多くなり、イライラは減り、人間関係も円滑になる - どんなことからも学べる。自分から学ぶ姿勢を持て
最後に
本記事では、勝友美さんの著書「人は自分に嘘をつく」からの学びを紹介しました。
上記以外の勝さんのアドバイスに、弱い自分を「ピノキオ」と名付けて俯瞰しようというものがありました。ネガティブな感情に支配されそうになったら、「また、ピノキオが出た!」「ピノキオの罠だ!」と自分を俯瞰を俯瞰するというものです。この方法を使うと、ネガティブ感情に振り回されなくて済みそうです。早速、取り入れたいと思います。