【書評/要約】人生が面白くなる 学びのわざ (齋藤 孝 著)(★5) 超おすすめ!知れば知るほど人生が楽しい!毎日アップデートする私が手に入る本

「学び」の本質をつかんで、吟味・工夫・鍛錬すれば、人生は確実に豊かになる!

膨大な情報が、目まぐるしく入れ替わる現在。こんな現世で生き抜くには、自ら学び、何かを発見できる状況判断力を磨くことが不可欠です。しかし、本当の学びで得られるのはそれだけじゃない!

今回紹介の著書「人生が面白くなる 学びのわざ」は、真の「学び」を知り、日々、実践することで、人生死ぬ間際に「人生が足りない!でも楽しい人生だった!」と思えるような、よき人生につながる「学び」を提案する1冊。

本書の著者は数多くの著作を持つ齋藤 孝さん。本書では、

・どうすれば、主体的に意欲を持って楽しく「学ぶ」ことができるか
・学びの習慣化(学びのわざ化)で、いかに人生の幸福度を最大化するか(幸せの中で死ねるか)

を、非常に平素な言葉で教えてくれます。私は、本書を読んでいる途中から、「ますます学びたい!」「もっともっと積極的に読書したい!」という、アドレナリンが出まくり!本書評をまとめる最中も、気持ちが昂りっぱなしです。

学ぶことが嫌いな人は、ほんとに人生損します!是非、本書を実読し、著者の言葉に触れることで、学びに対する熱い情熱をスパークさせてほしいです。以下、本書からの学びを紹介します。

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「学び」を加速するために知っておきたいこと

【書評/要約】人生が面白くなる 学びのわざ (齋藤 孝 著):「学び」を加速する

世の中は「学び」を使いこなせない人であふれています。どうすれば、学びを活かせるのか?これを明らかにするに当たって、まずは「学びの衝動」から見ていきましょう。

「学び」の衝動はどこからくるの?

「学びたいという衝動」は、人によって大きな差があります。実際に毎日魔自主的に学んでいる人は少ないでしょう。学ばねば…と思いつつ、実行に移せていない人が大半です。

では、「学びたい」という欲求はどこからくるのでしょうか。

齊藤さん曰く、人は誰もが「学びたい」という欲求を持って生まれてきます。「生きていくための術」だからです。

これを実践しているのが「赤ちゃん」。何にでも興味をもち、身近な人がしていることを自分もできるようになろうと真似します。「学ぶ」の語源は「まね」。 赤ちゃんは喜びながら学ぶ「学びの実践者」。赤ちゃんは、何かができるようになると「満面の笑顔」を見せますよね。赤ちゃんは意識していなくても、学ぶことによる「喜びや幸福感」を心から味わっているのです。

学ぶ秘訣は「向上感」

学ぶときに大事なのは「自分が成長しているという実感」です。これがあるからこそ、面白くなり、やめられなくなります。では、習いごと・講座となると、長続きせず、3日坊主で終わってしまうのでしょうか。

理由は主に2つ。
・目標意識が明確不明瞭
・自分のレベルに合っていない⇒「なんだかできそうだ」というワクワク感がない

私は、同シリーズ「ブッダが教える愉快な生き方(藤田一照 著)」の「赤ちゃんの学び と 大人の学び」の違いの解説に大いに納得。大人の学びのは損得が発端なんですよね。だからつまらない・続かない。詳細は以下の記事にてご確認を。

「憧れ」が学びのきほん

齊藤さんは、「憧れが学びの基本。学び続けている人には、輝きがある」と指摘します。

大学生以降、すっかり勉強しなくなった新入社員の私に「学びたい」感情を湧き上がらせてくれたのは、「頭が良くてデキる上司」。つまり、「憧れ」でした。幸運にも、上司は自分が読んでよかった本の内から、私にも読めそうなものを「読め!」といって貸してくれました。今の読書好きな私があるのは、間違いなく彼のおかげです。

どう学ぶのか?

【書評/要約】人生が面白くなる 学びのわざ (齋藤 孝 著):どう学ぶのか?

さて、ここで一つの疑問が浮かび上がります。学びにワクワクが大事なら、自分の学びたいことだけ学べばいいのか、という疑問です。

広い学びが「感動」を増やす

自分の学びたいことだけ学ぶのは、よい学びではありません。
理由は、自分の限界を超え、これまでの枠の外に飛び出したときにこそ、「新しい自分に出会う」感動を体験できるから。そして、それが、「もっとやりたい!学びたい!」という思いにつながり、人生の困難をも乗り越える自分をつくることにつながるからです。

堀江貴文さんは、著書「やりきる力」でこれと同じことを「やり切った後に待っている極上体験・感動」という言葉で表現されていました。やり切って(読み切って)向こう側に出たときに感動が待っているのです。

プロセスを楽しめ

「学ぶ」は積極的な行為です。だから積極的でない人は学びません。

積極的に学ぶ人は、答えが分からないからこそ、自分で苦労して考えて、ある時、ふっと「分かった!」と気づきます。もしくは、考えて考えて、考え続けた果てにようやく教わって、「なるほど」とその答えが脳・心に染みいります。散々な頑張った後の感動が大きくなるのは、それまでのプロセスにも「苦労」があるからです。

これからどうなるか分からない中で手にした感動こそが、自らを確実に更新する。 それこそが「学び」の面白さです。是非、プロエスを愉しみましょう。

吟味・工夫・鍛錬せよ

やるからには、どうすればよりうまくいくかを「吟味・工夫・鍛錬」した方が、より成長につながり面白くなります。以下は、宮本武蔵「五輪の書」の教えです。

❶吟味:教えられたことをただ漫然とやるはダメ。
    どうすれば上手くいくのか、一回一回しっかり吟味して自分の身で試す。
❷工夫:自分で工夫する(自分のアイデアを入れて、自分に合うようにアレンジをする)
❸鍛錬:身につくまで鍛錬する(自分のものにするために、何度も何度も練習する)

私たちの多くは、「聞いたこと」「見たこと」は、「聞いただけ」「見ただけ」で分かった気になり満足しています。この姿勢は、即刻卒業すべきです。これでは、その学びが自分に定着しません。 知識や思考も「読んだだけ」で終わらせず、体得=「ワザ化」して、自分のものとして使いこなすことが大事です。

学びを「わざ化」する方法

【書評/要約】人生が面白くなる 学びのわざ (齋藤 孝 著)

「学び」にはある程度の「学びの素地」が必要です。ということは、年齢を重ねた方が知識も増えるので、かつての自分が挫折した学びも、改めて触れ直すことで、面白さに気づく可能性があります。

学びの基本は「読書」

学びの基本は「先人に聞くこと」。その代表が、「読書」です。人生は有限ですが、読書をすれば、先人の生涯をかけた体験がたかだか1000円程度で学べます。私は、簡単に新しい刺激・驚きが手に入る読書のおかげで毎日が楽しい。「次は何を読もうか」とワクワクしています。多分、死ぬ間際(頭が回る間際)まで、本を読んでいるだろうと思います。

ただ、読みっぱなしはダメ。先人・賢人が「すごい」と言っているものは、実際に試してみることが大事。ここでも必要なのは実践、であり、体得(わざ化)です。私の場合、書評まとめが、体得の一つの術となっています。

心の動きをとらえよ

賢人の知恵に触れて「心が動いたとき=感動したとき」は、「何かを発見したとき」です。「今、心が動いた!ときめいた!」というセンサーに敏感になりましょう。すると、学びが楽しくなり、自己成長が加速されます。

狩りをするように読め!狩猟感覚的読書術のすすめ

齊藤さんは、学生さんたちに「狩りをするように読め」と指導するそうです。私たちには農耕民族としての習性が染みついており、端から丁寧に田植えをしていくように、読書も1ページ目からしっかり理解しながら読もうとします。しかし、この読み方では、読書が苦手な人ほど、最初で力尽きてしまう。

だから、狩猟感覚、つまり、全体を見渡して、自分が心動きそうなところを頼りに読んでみる。飛ばし読みでもいいの、全体をザクっと最後まで読んでみる。すると、1冊から何らかの学びが得られ、本を読むのも楽しなるのと同時に、自分の感性も研ぎ澄まされていきます。

さらに、このような狩猟感覚的読書術をした後に、「吟味・工夫・鍛錬」を行う。読んで琴線に触れたことを、すぐにやってみる。そして、自分なりのやりやすい方法を見つけて繰り返す。これができれば、自己成長は間違いなく加速します。

個人的な経験では、「買った本は元を取らなくちゃ」といった、一字一句丁寧に読むような読み方は疲れるので本嫌いになる可能性が高いと感じます。そういう意味では本が読み放題になるKindleUnlimited 読書は、「読み飛ばし」はもちろん、「今はこの本の気分と違う…」と思ったときも、気兼ねなくさっと次の本に移れるので大変重宝しています。

損得を考えない読書の機会を持つ

年齢を重ね、人生経験を積むと、学びも2周目に突入します。齊藤さんはこの時期の学びほど面白いタイミングはないと言います。

正直、この時期になると、だれも学びは強制しないので、学び続けてきた人と、そうでない人では圧倒的な差がついています。でも、どちらの人であっても、挑戦してほしいのは「損得を考えない読書」です。

学び続けてきた人は、その間、読んできた本の多くは「ビジネス書」でしょう。ビジネス書を読む目的は、仕事・昇給・転職など、将来の収入(損得)です。しかし、「収入の見返りを求めない読書」を始めることで、「学び」そのものが喜びに変わります。そして、その学びがさらなる基礎となって、興味関心が広がっていきます。つまり、「学び」の量が多い人ほど、そこから派生する次の「学び」も多くなります。すると、そこから、さらにピンポイントではまるジャンルが出てきて、ワクワクが広がります。

この域に達すると、読書にも「幅と深み」がでて、益々、世界観が広がっていきます。こうなったら、学びが面白くない訳がない。

私の体験談

私も、昔はビジネス書しか読みませんでした。その当時の読書はちょっと窮屈でした。しかし、小説や自分の仕事と全く関係のない本を読むようになって、読書に幅と深みが生まれ、「学びが本当に楽しい」と思えるようになりました。

そして、歳を追うごとに、知識をひきつける「磁力」が強くなってきているのを実感しています。「学び」で幸せになれることを、腹落ちして理解できた私は幸せです。

人はなぜ学ぶのか

【書評/要約】人生が面白くなる 学びのわざ (齋藤 孝 著)

なぜ人は学ぶのでしょうか?

「学び」は心を強くなる

齊藤さんは「学ぶことによって、心は強くなる」と言います。私もそれを実感する一人です。会社員を辞められたの、学びが私を強くしてくれたからです。

齊藤さん曰く、「学ぶという行為は前向きな気持ちの表れ」です。前に向かっているとき、人は強い。何かに悩む時間があれば、その時間を「学び」の時間に変えるだけで、結果として悩み事は小さくなります。

全く、その通りだと思います。日々、悩んでいることがあるなら、「学ぶ」という攻めの姿勢で挑めばいい。否定的な思考の流れが断ち切られるのと同時に、解決のヒントも見つかり、人生が前向きになります。この世は楽しみに溢れています!

死の間際まで学び続ける

齊藤さんは、「前のめりに死ぬ」といいのではないかと提案します。「前のめりに死ぬ」とは、「学ぶ姿勢を持ったまま死んでいく」ということです。

死の間際まで学び続け、 飄々 と死を迎える。 「学び」の世界が広がると、この世に好きなことや面白いことがたくさん見つかります。好きな世界を持っていることで、そのことを人に伝えたくなります。人に伝えるとますます好きになり、さらに「学び」を深めることもできます。この循環を続ければ、この世は生きている価値がある」と思えるようにもなります。

こう思えたら、人生、幸せだと思いませんか?

この書評も、本書を読んだ感動を誰かに伝えたくて書いています。単に効率(損得)だけなら、各時間をほかの時間に当てた方が得です。でも、そうじゃないんです。微力でも多くの人にこの感動を知ってほしいのです。

「ああ、まだまだ知らないことばかりだし、楽しいことばかりで、人生が足りない!でも楽しい人生だった!」私はそう思って死ねるように人生を学んで生き続けます!

最後に

今回は、齋藤 孝さんの著書「人生が面白くなる 学びのわざ」からの学びを紹介しました。
私が、毎日読書をしながら、ぼんやりと思っていたことを、非常にわかりやすく教えてくれた1冊。ますます、学ぶこと、読書することが大好きになりました。

是非、多くの人がこの本を手に取って、学びのすばらしさを感じてほしいです!絶対に、読んで損なしです!