【書評/要約】「働いたら負け」って決めたら“金運レベル99”になったけど、なにか? (木場秀俊 著)(★3) お金のメンタルブロックを解除し幸せになる

貧乏生活から脱するためにどうするか??

「貧すれば窮する」という言葉があるように、人はお金に困っると、「お金が欲しい」という感情にがんじがらめになり、仕事を頑張りますが、思うように成果は出ず、さらに気持ちが苦しくなるケースが大半です。

「お金に支配」から解放されない限り、限り幸せはやってこない―。

今回紹介する、木場秀俊さんの『「働いたら負け」って決めたら“金運レベル99”になったけど、なにか?』は、お金に対する見方を変え、お金に対するメンタルブロックを解除し、お金に愛されるマインドに変わるための指南書です。お金を求めるほど逃げていくと感じている方におすすめの一冊です。

今回は本書からの学びを紹介します。

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「がんばって働く」盲点

【書評/要約】「働いたら負け」って決めたら“金運レベル99”になったけど、なにか? (木場秀俊 著):「がんばって働く」盲点

お金を稼ぐために頑張って働く。しかし頑張って働くには大きな盲点があります。

人は、お金に縛られる

自由になりたいからお金が欲しい。多くの人はそう思っています。

しかし、人は生活に困らないお金を得て自由を手に入れたとしても、もっともっととお金を求め、お金に縛られ続けます。そんな人の「心は貧乏」なままです。

それって、幸せ?何のために、苦労して働いたの?

頑張って心と体をすり減らしていては意味がありません。同じことは、以下の本でも指摘されています。

マインドチェンジが必要な日本人

米国では、稼ぎたい分だけ働くのが基本です。また、「労働の対価に見合うお金をくれないなら働かない」というスタンスを持っています。必要に応じ交渉もします。

一方、日本人は、「お金の話をすること」「頂戴ということ」ははしたないと教育されるため、お金の交渉が苦手です。会社に使われ放題です。だから、働く単価は低いままです。

このようなマインドは、日本人の年収が世界の先進国に比べて、圧倒的に低くなってしまった理由にも少なからず、関わっているはずです。お金の奴隷になり、使われるだけの労働者にならない行き方を目指すべく、マインドチェンジをする必要があります。

【自分と向き合う】お金に愛されるマインドを作る、12の質問

【書評/要約】「働いたら負け」って決めたら“金運レベル99”になったけど、なにか? (木場秀俊 著):【自分と向き合う】お金に愛されるマインドを作る、12の質問

お金に対するマインドを変えるためには、まずは、自分の現状のマインドを明らかにする、つまり「自分の内面と向き合う」ことが必須です。しかし、自分の内側と向き合うことがない限り、人生の幸福は手に入りません。

お金のブロックマインドを探る12の質問

人生において、私たちのマインドはその時々で変化します。だから、 常にあなた自身に「自分はどうしていたいの?」と問い、生きることが必要です。

自分のマインドを探るために、木場さんが用意した「12の質問」は次のようなものです。

お金のブロックマインドを探る12の質問

❶お金と聞いて思いつく言葉は何ですか?
❷お金で何ができますか?
❸お金を持つとどんないいことがありますか?
❹お金を持つとどんな悪いことが起こりますか
❺お金で困るパターンをあげてください
❻お金で良くなるパターンをあげてください
❼お金に困っている人はどんな人ですか?
❽お金で幸せになってる人はどんな人ですか?
❾お金を持った時のセルフイメージは?
❿お金がない時のセリフイメージは?
⓫どうやったらお金が入ってきますか?現実的に書いてみましょう
⓬どうやってお金が入ってきたら嬉しいですか?できるだけ夢見がちに書いてみましょう

質問の目的

12の中には特に大事な質問があります。また、12の質問の意図を知ることも大事です。この部分は、是非、本書を手に取りチェックしてみてください。意味を理解して質問に答えることが、「心に潜むメンタルブロック」を外す手掛かりとなります。

ザクっとレベルでは、次のようなことを知る手掛かりになります。これがお金に対するメンタルを修正する第一歩です。

・自分が実現できそうなことを思い描いているかどうか
お金に対するブロックがあるかどうか
・傷ついている自分がいるかどうか

知る必要があるのは、潜在意識

木場さん曰く、日本人は奥に潜む幾層にも重なる本心と、表層の意識が随分と違う人が多いと言います。「心がおいてきぼり」になった状態です。

12の質問に対してすぐに思いつく答えは、すでに自分の表層の意識(顕在意識)でわかっていることです。しかし、知る必要があるのは潜在意識です。そのためには、回数を重ね、深層意識に到達することが大事です。

【お金のメンタルブロックを外す】正体を知り、攻略する

【書評/要約】「働いたら負け」って決めたら“金運レベル99”になったけど、なにか? (木場秀俊 著):【自分と向き合う】【お金のメンタルブロックを外す】正体を知り、攻略する

自分の現状のマインドがわかったら、次に行うのは、「お金のブロック外し」です。

過去で作られるマインド:根気強い修正が必要

「今こうなってるのは過去にこういうことがあったからだ」といった具合に、私たちは皆、今起きていることを過去の記憶との辻褄合わせしています。これは、私たち生物が持つ「ホメオスタシス(生体恒常性)」が働いてる証拠です。

ホメオスタシス、外界がたえず変化していたとしても、体を一定に保とうとする効果です。そのため、「心にお金のトラウマ・メンタルブロック」を抱えたままでは、すぐに、お金に対するマイナスの考えが舞い戻ってきます。これを、根気強く、根底から変えていくことが必要になります。

セルフ催眠

お金に対するブロックを癒やして、トラウマを消すためのワークが紹介されています。

導入ワークで、「自分の体の感覚を知る」「ブロックを体(視覚・聴覚・体感覚)で感じる」状態にする。そしてその後に、深いリラックスで副交感神経を優位にし、メンタルブロックを解放する方法が紹介されています。

【さらに幸せに】全方位で幸せになる思考法

【書評/要約】「働いたら負け」って決めたら“金運レベル99”になったけど、なにか? (木場秀俊 著):全方位で幸せになる思考法

器が広い人はトラウマが少ない

世の中にいる「器の広い」人。彼らは、なぜ器が広いか。その理由の一つが「トラウマの少なさ」です。トラウマが少ないので心に余裕(キャパシティ)があります。

貧すればすれば鈍する」という言葉がありますが、お金に余裕がない人は心に余裕がなく、結果謝った判断もしがちです。一方お金に余裕がある人は、視野が広くなり、健全な判断ができます。マインドも健全な状態なので、働く量と収入量のバランスを適切に整えることができます。

つまり、心に余裕があると、どんな環境・現実にも適度して幸せになれるし、お金を引き寄せることも可能なのです。こうなれば、全方位で幸せになれます。

ニューロ・ロジカル・レベル

図引用:ココNAVI

ニューロ・ロジカル・レベル」とは、ロバート・ディルツ詩によって体系化された心理学のモデルです。人間の物事の捉え方をマインドから現実までを6段階(❶スピリチュアル、❷アイデンティティ、❸信念・価値観、❹能力、❺行動、❺環境)で表したものです。この階層を用いて「現実の自分」と「スピリチュアルの自分(理想の自分)との差を見ることが、「夢を叶える」や「理想の自分になる」ことにつながります。

・スピリチュアル(理想の自分)と現実の自分の明確化から始まる
・次に、「理想と現実」のギャップを明らかにすることで、対処法が見えてくる

自分を変えたくても変えられない場合…

自分を変えたくても変えられない場合、メンタルブロックが働いている可能性が大いにあります。或いは、周りに意見に流されていたり、心が傷ついているかもしれません。

つまり、上記6階層のうち、「マインド(❷❸)」のレベルで既に躓いているということです。「私は能力がない」「稼げない」といった考えも、これに該当します。「自分はできる」というメンタルを持ちましょう。

根拠のないイメージでもOK。まずは、理想の自分のイメージや夢を持ちましょう。イメージとはスピリチュアルの根幹である、内側のエネルギーそのものです。

「自分はできる」を思考習慣に。根拠のないイメージが自分を作る

マインド改善は、筋トレと一緒です。程度の軽いモノから徐々に攻略するのがコツです。具体的には、どんなに小さくともいいので「成功体験」を積み上げることです。

土台となる「できる」があって、より次元の高いステップに進めます。マインドを変え、最終的には、ニューロ・ロジカル・レベルの概念「環境」変化させましょう。そこまでいけば、人は確実に変われます。

最後に

今回は、木場秀俊さんの『「働いたら負け」って決めたら“金運レベル99”になったけど、なにか?』から、、お金に対する見方を変え、お金に対するメンタルブロックを解除し、お金に愛されるマインドに変わるため方法を学びました。

何はともあれ、まずは自分を知ることから。12の質問で自分と対話してみましょう。