【書評/要約】頂きはどこにある?(スペンサー・ジョンソン 著)(★4) 考え方次第で生き方・幸福度は変わる!

人生とは山あり谷あり。良いこともあれば、悪いこともある。

しかし、苦境にあっても、考え方次第。見方を変えれば、人生、生きやすく、幸せになれます。

今回紹介の「頂きはどこある?」の作者は、チーズはどこにある?で有名なスペンサー・ジョンソン氏。過去作同様、短いストーリーを通じて、自分らしく幸せに生きるために大切なことを教えてくれます。

頂きはどこにある?:あらすじとポイント

【書評/要約】頂きはどこにある?(スペンサー・ジョンソン 著):あらすじとポイント

谷間に住む不幸な若者。彼は、まだ見ぬ世界をもとめて必死で山の頂きへと登り、そこで不思議な老人に出会います。
老人が教えてくれたのは、「山と谷の対処法」。仕事と人生における良い時期と悪い時期を思いどおりに操るスキルでした。

私が考える、本ストーリーからの【大事な教え】は3つです。

本書の【大事な教え】

・心の中の山と谷は考え方次第で何とでもなる
・山からすぐに落ちてしまう一番の理由は傲慢である。それは見せかけの自信に過ぎない。
・谷からなかなか出られない一番の理由は、恐怖心である。

それぞれ見てきましょう。

【教え1】ものは考え方次第

【書評/要約】頂きはどこにある?(スペンサー・ジョンソン 著):ものは考え方次第

どこでも誰にでも、仕事でも私生活でも、必ず山と谷があります。人生、山あり谷ありと言われるように、人生には「順境」と「逆境」があります。

この山と谷はつながっています。今日の順境で過ちを犯せば明日の逆境を作り出すことになるし、日の逆境で、感謝を忘れず、賢明なことを行えば明日の順境を作り出すことにもなるからです。

つまり、心の持ちようで、谷=逆境も、モノの見方を変えて対処すれば、次の山に早く辿り着くこともできる。

他人や外部の出来事は変えられなくても、自分の考え方次第・行動次第で思い通りになります。山と谷を作り出すのは、他の誰でもない自分自身です。

【教え2】山から転落してしまう理由は「傲慢さ」

【書評/要約】頂きはどこにある?(スペンサー・ジョンソン 著):山から転落してしまう理由は「傲慢さ」

人は山=順調な時に有頂天になってしまうと、謙虚さを失い努力をしなくなります。物語の若者がそうであったように、山の老人が教えてくれた大事なことも実践しなくなります。

このような状況に陥らず山=順調を継続するには、「見せかけの自信」というエゴ・傲慢さを捨てることが非常に大切です。

【教え3】谷とは「恐怖心」

【書評/要約】頂きはどこにある?(スペンサー・ジョンソン 著):谷とは「恐怖心」

今、あなたが直面している逆境は、突き詰めれば、自分自身が作り出した「恐怖」です。

人は自ら恐怖を生み出す生き物

人は恐怖心からたくさんの谷を作り出してしまう生き物。この恐怖があなたを支配している限り、谷から抜け出すことはできません。

どうやって恐怖と戦うか

ではどうやって恐怖心と戦えばよいのでしょうか?

まずは、真実を味方につけること。これは順調時も逆境時も大切なことですが「この状況の真実は何なのか?」をしっかり把握すること。

そして、五感を活用し、自分なりの具体的なビジョンを作り出し、それに従うことです。よりよい未来を謳歌している自分を具体的に、綿密に思い描きましょう。そうすれば、あなたがそこに到達する原因となる行為を行動に移すことが楽しくなるはずです。
そのころには、すっかり、恐怖心に打ち勝っていることでしょう。

最後に

今回は、短いストーリーに学びの詰まった「頂きはどこにある?」を紹介しました。
幸せな人生を過ごせるかどうかは「考え方」によるところが非常に大きいです。

自分自身の真実を見極め、自分自身の目標をもち、謙虚な姿勢で感謝して生きていけば、谷底だと思っていた人生も、山の頂上に至る途中だと気がつけます。

エゴで真実をゆがめて恐怖に生きることをやめる
見方を変える
心の持ち方を変える

まずは、個々からことから始めませんか?