【書評要約】マネーという名の犬――12歳からの「お金」入門(ボード・シェーファー著、村上世彰監修)(★5)
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大人の皆さん、お金を汚いものだと思っていませんか?

もし、そう思っているなら今すぐやめてほしい。なぜなら、お金は、誰かの問題を真剣に解決しようとすればお金を稼ぐことができるものであり、仲良くして、お金も煮になれば、他の人をも助けることができる素晴らしいものだからです。ただし、お金によってつかみ取ることができる幸せな人生・幸運は、準備と努力の結果である故、間違った認識を捨てて正しく努力してないと手に入れられる可能性は低くなってしまうものだからです。

子供向けに書かれたお金の本。でも、むしろ、大人が読むべき本で、そして、自分もお金に対する態度を変え、日々、夢を実現するためにお金のことも真面目に考えて、幸せになる!と思わず思って心に灯がともる本。少しでも多くの人に読んでほしい本なのです。

騙されたと思って読んでみてください。心を動かされる優しい言葉は、絶対にあなたの心を揺さぶるはず。そして、お金について正しく学び、私も幸せになりたい!と思うはずです。それは、あなたの人生を変えるきっかけとなるはずです。

本書は18章にわたって、お金・人生に対するアドバイスが繰り広げられてきますが、今回はそのアドバイスをまとめます。

本書の構成

主人公はキラーという12歳の女の子。両親は一軒家のローンのためにいつもお金がないと、いい争いが始まってしまう家庭に育ち、そのためか、キラーも夢があってもお金がないから叶えられないし…とあきらめてしまっているどこにでもいるような女の子。しかし、そんなキラーのもとに、一匹の犬が迷い込む。
「マネー」と名付けられた犬との生活が始まったのですが、ある日、マネーはキラーに対して「お金のアドバイス」をし始めたのです。

キラーはマネーのアドバイスを一つ一つ聞き入れ、実践します。そして、マネーのアドバイスで、お金と世の中の仕組み、自分もみんなも幸せになる方法を実践し、どんどん成長していきます。

以下では、是非とも覚えてきたいアドバイスをまとめます。

お金って?

● お金は人生で一番大事なものじゃないかもしれない。でも、なにもかもうまくいかないとき、お金はすごく大切。
● 多くの人がお金の問題を抱えているのは、若いころからお金について考えてこなかったから。若いうちに始めるのが一番。
お金との正しいつきあいかたを知らないせいで苦労している大人はとても多い。だから、お金の勉強はなるべく早いうちに始めること。
● 自分がほんとうに何を望んでいるのかを知るために、まず「お金があったらしたいこと」を 10個考えて、書き出そう

自分の目標を決める

● たいていの人は、じつは「自分のほんとうの望み」を知らない。
夢や目標は、「夢アルバム」をつくり、写真や絵を貼って、目に見える形にしておこう。そして夢や目標を達成したらどうなるか、何度も心に思い描いてみよう。そうすると、はかない望みが強い願望に変わり、実現させる可能性を探すようになる。
● 夢や目標を実現するための「夢貯金箱」をつくって、使わずにとっておけるお金を入れよう。
● 決めたことはすぐにやる。そして「やってみる」ではだめ。「やる」!
● 最初は、お金がどれだけあるかはあまり大事じゃない。大事なのは、お金とどうつきあうかを学ぶこと。そうしてはじめて、もっとたくさんのお金を得られるようになる。

誰かが喜んでお金を払ってくれるのはどんなとき?

● お金をかせぐのに大事なのは「自分ならできる」と信じること。つまり自信をもつこと。
● 自信をもつために、うまくいったことだけを書く『成功日記』をつけよう。
● ほかの人が抱えている問題を解決してあげると、人は喜んでお金を払ってくれる。
● つねに考えよう――問題を解決するために自分が何を知っているか、何ができるか、何が備わっているか。

好きなことを仕事にしよう

●「自分が喜んでやりたいことはなにか」をはっきりさせよう。そのことでほかの人が抱える問題を解決することができるか、どうやってお金をかせげるかを考えよう。
● 一つの仕事だけをあてにしてはだめ。思っているより早くだめになるかもしれないから。すぐに追加の仕事を探そう。
● 順調なときは誰だってお金をかせげる。トラブルに直面したときにこそ、君の真価が問われる

決めたことは 72 時間以内にやる

毎日かならず「成功日記」をつけよう。 10 分あればできる。この10分の積み重ねが将来、大きなちがいを生む。
● 忙しいときも、問題が起きたときにも、自分で決めたことを実行しよう。困難にみまわれたときにもやり通せるかどうかが大事。
● お金をもうけた人たちは、問題を抱えているときほど最高の仕事ができる人たちだ。
● まず自分が変わらないかぎり状況は変わらない。
● やろうと決めたことは、 72 時間以内にやること。 72 時間以内にやらなかったら、きっと二度とやらない

借金があるときはどうすればいい?

●「仕事は不愉快でつらいもの」という思いこみを捨てよう。自分が本当に好きなことを仕事にしよう。
お金に興味をもっていると、毎日がわくわくしたものになる。そしてとても興味深い人々と知り合いになれる。
● もっとお金をかせぐことを考える前に、まず今あるお金をやりくりすることを学ぶこと。

なんのために貯金をするの?

● お金持ちになる人は「他人が何をするか」は気にしない。自分が正しいと思ったことをやる
● 突拍子もない大きな目標のほうが意外とすんなり達成できることもある。なぜなら小さな目標を達成しようとするときよりも、ものすごくたくさんの努力をするから。
● 純粋な気持ちこそが「仕事」を価値あるものにする。
● 使うために貯金するだけではなく、お金持ちになるために「決して使わないお金」を貯金しよう。
ガチョウを殺してはいけない。ガチョウとは君のお金のこと。お金を「貯金」すれば、利息がもらえる。この利息こそ、君のガチョウの金の卵だ。
● いつも全部のお金を使ってしまっていたら、ガチョウはもてないし育たない。

努力していれば助けてくれる人がかならず現れる

●「お金があるほど不幸になる」というのはまちがい。
君が一生懸命、目標や夢に向かって取り組んだり努力をしたり考えたりしていると、君を尊敬する人や助けてくれる人がきっと現れる

自分のためにお金に働いてもらおう

ただ「待つ」というのは、世の中で一番くだらない仕事。その時間を何に利用できるか考えよう。
● お金のために働くのではなく、お金を自分のために働かせよう。お金持ちほどこのことをよくわかっている

お金を「汚い」と思っているうちはお金は貯まらない

● お金持ちはお金を大切にして仲良くしている。「汚いもの」とは思っていない

「幸運」とは、準備と努力の結果のこと

「幸運」とは、じつは準備と努力の結果。準備と努力をすればするほど、幸運に恵まれる。
● けっしてお金が第一ではない。大切なのは、毎日わくわくしていること、できることはやってみること、そして自分に何ができるか考えること。
● 不安のない人なんていない。不安を抱えていても前に進もう。そのときはじめて勇気をもつことができる。
● 一生懸命努力するには、まず楽しくなくてはいけない。
● 仕事で得られる報酬の半分は「実際の仕事」に、のこりは「仕事のアイデア」と「アイデアを実行に移した勇気」に対して支払われる。

お金は人間を映しだす「鏡」

● お金はきちんと準備をした人のもとにだけ留まるもの。
● お金そのものは人を幸せにも不幸にもしない。幸せな人は、お金を手に入れればもっと幸せになる。心配ばかりしている人は、お金が増えれば心配も増える。だからまず、自分自身が変わらなければ、お金があっても幸せにはなれない。
● お金は君がどういう人なのかを見せてくれる鏡のようなもの。君がいい人間ならお金を使ってたくさんのいいことをするし、泥棒だったらそのお金をくだらないことに使ってしまう。
● 人生においてもっともすばらしいものは、不安を乗り越えてこそ得られる。そして不安を乗り越えたときだけ人は成長する。

お金があれば、困っている人を助けられる

お金持ちになれば、ほかの人を助けることができる。 なおかつ人から信頼されて、喜んで助けてもらいたいと思われるような人間になれる。
● 何をしたいかを決めるのは簡単。大事なのは、その代償を払ってでも必要なことをする覚悟。
困難や失敗、恥をかくことへの不安から人生を台なしにした人はたくさんいる。そこから逃げたらそれでおしまい。
● 成功しても、うぬぼれて学ぶことをやめてはいけない。学ぶことをやめたら人としての成長も止まってしまう。
● くじけそうなときは、成功日記をめくろう。これまでの成功を振り返ることで自信をとりもどせるから。
不安は、失敗することを想像したときに生まれるもの。でも成功日記を読み直せば、成功体験だけを考えられる。そうすれば自然と、成功すると思えるようになる

株ってなに? 投資ってなに?

● 投資は思っているより簡単。
● ガチョウを育てるための投資の3原則とは―― 1.安全な投資であること 2.金の卵をたくさん産んでもらえること 3.わかりやすく、扱いやすいこと
● 自分で会社をつくらなくても、その会社で働かなくても、株を買うことで簡単に会社の経営に参加できる。つまり、自分の代わりにお金に働いてもらえる。
● ものの価値は「人々がそれにいくら払うか」で決まる。

自分に自信を持つには?

● 人が自分を誇りに思えるのは、困難なことをなしとげたとき

お金と賢く付き合おう

● 誰にでも向き不向きがある。不得意なことは別の得意な人にやってもらい、自分は得意なことに専念すれば、みんなが幸せになり大きな成果も出せる。
● お金は、ごくふつうで、自然なもの。
● お金とかしこくつきあえば、より豊かでより幸せな人生が送れる。
● なくしたものを嘆くのではなく、一緒に過ごした時間に感謝しよう

最後に

今回は、ボード・シェーファーさんの「マネーという名の犬」の要点を紹介しました。

冒頭に申し上げた通り、「お金は汚いもの」という考えは間違いです。幸せになるために、お金は必要です。お金があれば、自然と人のいざこざは減り、顔にも笑顔がほころびます。そして、自分のためだけでなく、人のために役立ちたいと自然と思えるのようになるのです。

だから、「経済的に苦しいのはしかたがない」と自分を卑下するのはやめましょう。本書を読めば、きっとそんな自分を深く見つめ、自分を変えるきっかけもらえ、「自分の可能性を信じる勇気」がわくはずです。

お金持ちになるためには、「お金持ちになりたい」というたった一つだけど、本気の意思があれば十分。私も富を築くことはできる!と心から思い、そのために今日から、「成功日記」を付け始めましょう!