【書評/要約】成長マインドセット(吉田行宏 著)(★5) 良書! 人はスキルだけでは成長できない。心のブレーキをはずせ!

成長したい!スキルを身につけたい! と思っても色々阻害要素があって、なかなか身に着けるに至らないのが現状ではないでしょうか。

そんなあなたに救世主となるのが本書「成長マインドセット」。

著者の吉田さん曰く、「『成長』の本質や原理原則を理解することで人生が劇的に変わる!」。本書では、わかりやすいストーリー仕立てで、成長とは何か、成長を阻害するもの・加速するものは何かをの本質を演習を交えながら学習でき、劇的自己成長の手に入れ方が学べる一冊。私も本書を読んで、なかなか目標やスキルがなかなか思うように達成できないなと思っていたモヤモヤ感が「なるほど、そういうことだったのか!」とスッキリしました。

本書は、さらっと1度読んでおしまい型の本ではなく、人生、何度となく見返し、自分の振り返りに活かす本です。

今回は本書「成長マインドセット」から、今回は、成長のアイスバーグと外すべき2つのブレーキについて解説します。

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成長するために大事な3つのこと

【書評/要約】成長マインドセット(吉田行宏 著):成長するために大事な3つのこと

成長し、自分が思い描く人生にするには、以下の3つを理解することが大事です。

成長のために大切な3つのこと

❶成長とは何か を知ること
❷「成長を阻害する要因(ブレーキ)」と「成長を促進する要因(アクセル)を理解すること
❸その上で行動できるようになること

以下ではそれらを見てきます。

成長とは何か:アイスバーグ(氷山)モデル

【書評/要約】成長マインドセット(吉田行宏 著):アイスバーグ(氷山)モデル

私たちの目に見えている部分である「結果」はほんのちょっとにすぎません。成長の本質はその裏にあり。成果・結果を出している人は、その裏に成果を出すための努力を積み重ねています。

その見えない部分を示したのが4つの階層からなる「アイスバーグ(氷山)モデル」です。

低層階がより大事!アイスバーグモデル

「結果(4階層目)」という氷山の下には「能力・スキル(3階層目)」、「ふるまい・習慣・行動(2階層目)」、「意識・思い・哲学(1階層目)」の3つの層があり、より多くの結果を出すためには、より低層階がしっかりしていることが大事ですです。

例えば、本屋でよく売れる「スキル本」は、2階層目の「能力・スキル」階層目の知識です。ここからの学びは、単なるスキルテクニック(スキル偏重)であり、これだけでは真の自分は変えられません。もっと根底にある低層階の「習慣」や「意識」を変えない限り、成長は加速されません。

成長とは何か:アイスバーグ(氷山)モデル

【演習】自分のアイスバーグを描く

単に成長したい、アイスバーグを大きくしたいと思うだけでは、計画はとん挫します。1年後・3年後・5年後・10年後のアイスバーグモデルを描いてみましょう。
スケジュールやその達成の大きさを具体的にイメージすることで、成長を加速させることができます。

成長を阻害する要因:成長のブレーキ

【書評/要約】成長マインドセット(吉田行宏 著):成長のブレーキ

成長には様々な阻害要因=ブレーキが存在します。
やろうと決めたことをアクセル全開で突き進めば成長は早いです。しかし、多くの場合は、迷いや悩みがブレーキとなって、選択した道でブレーキをかけてしまう…

つまり、悩みが減れば「ブレーキ」は減らせます。病気・お金・環境など、一見、外的なブレーキ要因もありますが、実際は、「内的なもの」、例えばその人の考え方・意識・感情によって発生する部分に、「悩みの本質」が隠れています。

悩みを減らす5つの方法

では、どうしたら、悩みを減らすことができるのか。以下がその方法です。

悩みを減らす5つの方法

❶ブレーキの存在を知る
❷ブレーキを踏まない覚悟をする
❸人のせい(他責)にしない
❹結果は選択できないが、行動は選択できる
❺関心の輪と影響の輪

以下では上記5つのポイントを見て行きましょう。

❶ブレーキの存在を知る

解決できる、できないとか、どう解決すべきか考える前に、まずは自分には悩みがあり、ブレーキを踏んでいるんだという認識をすることが、最初の第一歩です。
ブレーキは悩みに対して一つとは限りません。いろんな悩みが複合的に合わさって大きく感じている場合も多いです。

❷ブレーキを踏まない覚悟をする

ブレーキ自体は必要です。問題なのは、しっかり進むべきところでブレーキを踏んでしまうことです。これを改善するには、「ブレーキを踏まない覚悟」が必要です。

ブレーキは大変曲者で、大抵の人が、その悩みの状態をモヤモヤさせたまま、半年、1年、10年とブレーキを踏み続けます。そして、最悪の場合、寿命が迫ってきたときに大きな後悔となります。

「悩みが多い人」は、悩みを必要以上に重く考えてしまって、損な生き方をします。これには、「覚悟」をもって「思考パターン」を変えるしかありません。そうしない限り、問題が発生する度に、解決されない悩みを増やしていくことになります。

❸人のせい(他責)にしない

当事者意識が低い人は要注意。相手に責任があると責任転嫁すると、思考停止状態になってしまい、改善や変化する努力をしなくなります。

人間には、自分のプライドが傷つくのが嫌なので他人のせいにする傾向があります。また、昨今は、損得で物事を判断する傾向が従来以上に進んだことも原因の一つです。『自分は悪くないという思考』や『損得での判断』の持ち主は、他人の行動は一般的に変えられないため、常に不満を持って生きることになります。

このような考え方はやめ、現時点で「自分にできることは何だろう」と考える方が健全です。これは、自分の成長にも直結します。

❹結果は選択できないが、行動は選択できる

人は日々、何かしらで悩んでいます。しかし、ただ悩んでいても結果は変わりません。選べるのは「行動」だけ。行動を変えられれば、人生を変える可能性も高まります。

❺関心の輪と影響の輪

関心の輪と影響の輪はスティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』に書かれている理論です。

モノゴトには「自分がコントロールできること」と「自分がコントロールできないこと」があります。だから、「影響の輪」の中にある「変えられるもの、影響できること」に注力しましょうという教えです。しかし、人はかなり「関心の輪」=「変えられないもの、影響できないこと」にエネルギーを使っています。

関心の輪と影響の輪

成長を阻害する要因:もう一つのブレーキ

【書評/要約】成長マインドセット(吉田行宏 著):成長のブレーキ

上記で説明したブレーキは「自分の悩みブレーキ」でしたが、成長を阻害するブレーキは、他にもあります。それが「大きな子供のブレーキ」です。

大人の中にいる「大きな子供」とは、以下のような存在です。このような特徴を持っているなら、自分を変える必要があります。

「大きな子供」の特徴

・自己中心的
・他者を理解しない
・好ましくないプライド、執着
・トラウマに影響されすぎている
・正しい軸がない

さらに問題なのは、「大人(他者)」は一定数存在しており、自分にも被害がもたらされる可能性があることです。このような他人のブレーキを外すことは極めて困難です。特に、以下の関心の輪の外側にある人ほど、悪影響を及ぼされても、改善を求めるのは困難です。

改善策としては、「そういう人もいる」と割り切りましょう。そして可能なら、そういう人とはさよならしましょう。これにより、自分の心の負担が減ります。

成長のアクセル

成長マインドセット:まとめ

成長には「ブレーキ」だけでなく、「アクセル」もあります。ブレーキとアクセル、両方が揃うことで、正しいスピードで成長が加速されます。本記事ではその詳細は割愛しますが、成長のブレーキとアクセルの両方を上手に使って、成長することが求められます。

最終的に劇的成長に必要なこと

❶バランスの良いアイスバーグの成長
❷悩みブレーキを外す
❸大きな子供ブレーキを外す
❹自分の理念・自分軸アクセルを踏む
❺正しく強い動機アクセル

最後に

今回は、吉田行宏さんの著書「成長マインドセット」からの学びを紹介しました。
最初にお伝えした通り、一度読んでおしまいの本ではありません。自己の成長に活かすべく、時々、自分を見つめ直す本として長くお付き合いしていく本になると思います。是非、ご自身で読んでみられることをおすすめします。