【書評】マンガ 宝くじで1億円当たった人の末路(鈴木 信行 著)(★3)

宝くじ当てて人生を変えたい!

宝くじは、別名「貧乏人に対する税金」、「愚か者の税金」などと呼ばれながらも、一発逆転の夢を馳せてしまう人も多いのではないでしょうか。

そんな方に気になる本書「マンガ 宝くじで1億円当たった人の末路」
私は2017年に本書が出たときに原書で読んだ派ですが、15万部売れて、この度、マンガ化となりました。

ただ、ちょっと、購入の前に注意。
タイトルだけ見ると、宝くじを取り巻く様々な人の人生をまとめた本なのかと思いますが、ちょっと違います。

23の末路に専門家らがご意見

本書は、宝くじに限らず、奇想天外な人の末路をいろいろ取りまとめて紹介する1冊。

原書「宝くじで1億円当たった人の末路」では、23の人生の末路が語られていました。

本書、マンガ版では、その中から反響の大きかった10の人生をピックアップ
マンガという表現手段を用いることで、誰にでも面白く気軽に読むことができるようになっています。

≪10の末路≫
・宝くじで1億円当たった人の末路
・賃貸派の末路
・事故物件借りちゃった人の末路
・「友達ゼロ」の人の末路
・教育費貧乏な家庭の末路
・外国人観光客が嫌いな人の末路
・キラキラネームの人の末路・子供を作らなかった人の末路
・日本一顧客思いのクリーニング店の末路
・電車で「中ほど」まで進まない人の末路
・ワイシャツの下に何を着るか悩む人の末路

いろんな末路に、専門家が意見

上記のような10の人生の末路を取り上げ語られるのは、単にその人生そのものだけではありません。
こんな考え・判断・行動していると、残念な結果になっちゃうよということを、転ばぬ先の杖的な知恵袋として各分野の専門家や経験者がご意見しています。

賢く生きる知恵を与える本というよりは、読みながら、確かにね~、こんな意見もあるよねとかといろんな人の意見に耳を傾けてみる感じの本です。

同調圧力に強い日本に屈せず生きよう

本書には「選択の末路」以外にももう一つテーマがあります。

それは、世界の中でも同調圧力の強い日本社会の中で、社会や世間に同調できずに苦しんでいる人たちへのエール。
日本人は意思決定を行う際に、少数意見を有する者に対して暗黙のうちに多数意見に合わせること強制するところがあります。

でも、同調圧力に屈せず、自分の頭で考えて行動してもいいんじゃないの。そんなメッセージが本書には暗に込められています。

通勤電車の中で、サクサク読める本です。気晴らしにどうぞ。

マンガ 宝くじで1億円当たった人の末路

最近、ビジネス書のマンガ版が多数出版

最近いろんな本がマンガ化されています。
ビジネス書を読むと時間がかかって・・・という人は、エッセンスを学ぶのにマンガで学ぶという方法もありだと思います。