ビジネスで最も大事なこと、それは「どう儲けるか」「どう収益を上げるか」。
売上UPを計ろうと、いくら社内で知恵を絞ったところで、出てくる案は過去と似通ってしまうのが実態で、なかなか思うような手が打てず、お困りの方も多いと思います。
そんな時に「売り方のヒント」を与えてくれるのが著書『そんな仕組みがあったのか! 「儲け」のネタ大全』。
同じ商品でも売り方・見せ方、つまり、マーケティングがうまいと驚くほど商品が売れることがあります。営業・接客、広告・企画、お小遣い稼ぎ・副業…あらゆるジャンルで必ず役立つ目からウロコのネタ満載です。
今回は本書から、「儲けのヒント」を紹介します。
目次
本書で学べること
本書の著者である岩波さんは、メールマガジン「儲けの裏知恵365」の発行人。過去10年以上にわたり「儲けのタネ」を配信されています。本書はその中から、多くの業界で役立ちそうな原稿をセレクトし、加筆・再構成されています。再構成され、以下のような章立てでまとめられられることで、より効率的に「儲け方」について学べるようになっています。
1章:意外と知らない!「売上げ」が伸びる王道ネタ
2章:できる人はやっている!「営業成績」が上がるマル秘ネタ
3章:お客の反応が劇的に変わる!「キャッチコピー」の裏ネタ
4章:なぜか財布が勝手に開く!「セールス文章」の凄ネタ
5章:小さなひらめきで大きく稼ぐ!「売れるアイデア」の厳選ネタ
6章:ピンチをチャンスに変える!「問題解決」の心理ネタ
7章:気軽に実践できる!「小遣い稼ぎ&節約」のお得ネタ
「儲けネタ」が「あなたのタネ」を誘い出す
儲ける方法を発想しようと思って理論を学んだところで、すぐに発想力は高められるものではありません。では、どうしたらいいのでしょう?
岩波さんは、最も効果を上げる秘訣は「先人たちが残してくれた智慧のサンプルを数多く知ること」だと述べます。
ほんのちょっとしたアイデアでも、それをちょっと応用するだけで、有効な手段と成り得ることは多いものです。例えば、「異業種の常識」を試してみるのも一つの方法です。本書には、その元ネタとなるヒントが多数紹介されています。
「売上げ」が伸びる王道ネタ
以下に列挙したのは第1章で紹介される「売上げ」が伸びる王道ネタ。一つ一つでは、どこにでもある方法ですが、意外と実践できていないことは多いものです。ネタがこれでもか!とばかりに多数紹介されているので、まず実践してみようと思えるネタも見つけやすいでしょう。まずはともあれ、実践です!
- 「お1人様●個まで」戦略:一般的「売上がUP」する方法
- 「3つ目からは一つ●円!」戦略:単価値下げより複数購入を条件に値引きする
- バリエーション(松竹梅)戦略
- 「2つ目1円」戦略
- 「100人に1人無料キャンペーン」戦略
たった1%の損なのに効果抜群の謳い文句となります。 - 「●●もいかがですか?」クロスセル戦略
- 思わず追加で購入してしまう「予備もあると便利ですよ」戦略
- 「お試しください」戦略:これは「買ってください」の別表現です
- 「ライバル店の会員証500円で買い取ります!」
ライバル店の努力を横取りします - 「ビール券、各種商品券、額面の90%で支払OK」=「宝の持ち腐れ」解消サービス
⇒人間はラッキーな偶然に巡り合うと、肯定的な行動をとりやすくなります - 既存の商品に「鮮度」を加える「年度版」商法
- フロントエンド商品とバックエンド商品による「ステップ販売」
- 値下げでなく値上げ「希少性保持のため、値上げします!」販売
- 「初」コピー商品
- ラッキー演出
例)「あ~よかった!今ならギリギリ間に合います」
「この部屋は、当店で一番眺めの良い部屋です」 等
2つの「仕組み」をマネしよう!
収益を上げたいと思ったら、1人で頭を抱えずに、まずは、他社・他者が成功している方法をマネるのが近道です。このとき、岩波さんは、ビジネスを行う上で意識すべきは点には、2つの「仕組み」があると言います。
真似るだけではダメ
1つ目は、「収益モデルとしての仕組み」。こちらは儲けの仕組みズバリですね。ただし、これだけではダメです。
2つ目の仕組み「人間の心の仕組み」も同時に理解する必要があります。
人間の心の仕組みを理解せよ
「収益モデルとしての仕組み」と「人間の心の仕組み」
2つの仕組みを揃えて実践する必要があるのは、買い手の心理を揺さぶる「仕掛け」が購買というアクションには絶対に必要だからです。この点を考慮し、本書では「購買時の心理」についてもしっかり解説されています。
様々な手法をざっと目を大事だと気が付くのは「ちょっとした気遣い」の重要性。ほんの些細なことに人の心は動かされ、購買というアクションにつながることを改めて気づかされます。
最後に
今回は、岩波 貴士さんの著書「そんな仕組みがあったのか! 「儲け」のネタ大全」を紹介しました。
中には時代の流れに合わないものもありますが、ビジネスの儲けのネタを広く知るにはよい一冊です。サクサク読めて読み物としても面白いですよ。