暑い夏、寒い冬、健康のためにもエアコンは欠かせません。
でも、気になる電気代。つけっぱなしにすると電気代がかかってしまうのではないかと不安になります。
そもそもエアコンの電気代って1台どのぐらいなのか?そしてつけっぱなしにすると1ヵ月でどのぐらいかかるのか?
・エアコンはこまめにON/OFFした方がいいのか?
・エアコン以外で電気代の高い家電は何か?
も含めて、お教えします。
目次
エアコンの冷房・暖房、つけっぱなし時の電気代の計算方法
エアコンにかかわらず、電気代の計算式は、以下の式で表されます。
エアコンの消費電力はいくらぐらいなのか?
我が家のリビングのエアコンは、2014年製の 三菱ルームエアコン(10-12畳用)。ごくごく一般的なエアコンです。消費電力を調べたところ、以下のようになっていました。
・冷房時の消費電力:810W
・暖房時の消費電力:865W
室温と外気の温度差が大きい冬の方が消費電力がかかることがわかりますね。
夏・冬のエアコンつけっぱなし時の1日電気代の計算方法
まずは、1時間当たりの電気代を計算してみます。
我が家は東京電力管轄。最も家庭で利用されているのは「従量電灯B」、電力量料金が「120kWh-300kWh」の契約で、この場合、1時間当たり1kWの使用料金は「26円48銭 ※」です。
※2021年6月9日現在 最新:東京電力エナジーパートナー:料金単価表
これをもとに電気代を計算すると以下のようになります。
🌞夏
1日当たり :0.810kW × 24時間 × 26.48円 =514.77円
1ヵ月当たり:514.77円×30日=15,443円
⛄冬
1日当たり :0.865kW × 24時間 × 26.48円 =549.72円
1ヵ月当たり:539.76円×30日=16,492円
夏冬共に、15,000円以上の費用が掛かり、家計に厳しい出費となることがわかりますね。
1日の使用時間を12時間とする場合の1ヵ月の電気代は
1日中、自宅にいて昼も夜も1日つけっぱなしということはないと思います。一方で、コロナ以降、自宅で過ごす時間は明らかに長くなっています。在宅勤務であれば、1日中、家にいることになります。
そこで、1日の半分=12時間、エアコンを利用する場合、1ヵ月の電気代はどうなるでしょうか?
🌞夏:15,443円×12/24=7,722円
⛄冬:16,492円×12/24=8,246円
家庭によりエアコン稼働時間は異なるので、この額が標準とは言えませんが、なんとなく、毎年の夏冬の電気代UPのイメージに合ってきたのではないでしょうか。
いずれにせよ、夏・冬のエアコン必須シーズンは、1ヶ月で8,000円ほど電気代がアップするということです。
当然のことながら、エアコンを複数台使用していたり、その他暖房機器を併用していればさらに電気代はアップします。電気代節約の努力が必要ですね。
エアコンは自動運転が効率的
夏の室温管理といえば「エアコン」一択。扇風機などもありますが、風を送るだけでは部屋は冷えません。エアコンを電気代を抑えながら利用するポイントを見て行きましょう。
エアコンの頻繁なON/OFFは不経済
エアコンは電源をONしてから「設定温度」になるまでは電力が必要で、この時最も電気代がかかりますが、一旦、設定温度になると消費電気量は少なく、トータルとしては経済的です。つまり電気代がもったいないからとOn/Offを繰り返すのは不経済で、「つけっぱなし」「自動運転」がもっと、最も経済的なのです。
室温は夏28度、冬20度が理想
エアコンの設定温度は、冷房時28度、暖房時20度が望ましいと思っていませんか?実は、これ、間違いです。
実際にエアコンをこの温度に設定すると、夏の場合は部屋が暑すぎると思いませんか?
環境省は「エアコンの温度設定」ではなく、「室温目安として、夏は28度、冬は20度を推奨」しています。
それ故、室温が28度を超えているにもかかわらず、気づかずにエアコンの設定温度を28度にし続けるのは危険なことです。また、湿度が高くムシムシすると、非常に暑く不快感を感じます。それ故、湿度が高い地域では「除湿」をすることで部屋の暑さを軽減できます。
今年は、コロナ感染防止対策の観点から、マスク着用が必要であり、通常より体に熱がこもりやすい環境にあるため、普段以上に室内の温度・湿度管理が大切です。
特にお年寄りや小さいお子様は暑さに弱く、急速に具合が悪くなることがあります。室温計で室温確認&調整をすると同時に、サーキュレーターや湿度コントロールを行い快適な室温を保ちましょう。
暑くて生産性が落ちたり、倒れてしまっては失うものが大きすぎです。
少ない投資で熱中症を防ぎましょう。エアコン代の節約にもつながります。
自宅にAmazon Echo(アレクサ)があるなら、スマート家電用の温度・室温管理計が便利。一日の温度変化などもスマホで確認できます。
Swichibotリモコン・温湿度計セット+エアコンで家電連携すれば、暑くなったら”声”や自動でエアコンを付けることもできるようになり非常に便利です。エアコンだけでなく、照明、テレビ、その他家電もスマートホーム化できます。設定も難しくはないので、誰でもご自宅をスマートホーム化できます!
【参考】我が家の電気代
さて、我が家の電気代はどうか?我が家の場合は、冬は暖房機器を消して寝るのに対し、夜の睡眠の質を重視し、寝る時もエアコン&扇風機をつけっぱなしで寝るため夏の方が電気代が高くなります…
ご家庭の事情により、電気代のピーク値は異なるので、一度、ご家庭の年間電気代を視覚化されることをおすすめします。
ちなみに、コロナショック前より会社員から個人事業主となり、一足早くテレワークとなった我が家。電気代がどのように変化したかは以下にてご確認を。
電気代のかかる家電&省エネな冷房・暖房器具を把握する
電気代がかかるダントツ1番はエアコンですが、それ以外にも電気代のかかる家電はなんでしょうか?
基本的に、温めたり冷やしたりする家電は電気代がかかります。中でも、特に、温かくするための家電は電気代がかかります。冬の方が電気代が高くなったり、ブレーカーが落ちやすくなるのはそのためです。
1.エアコン
2.洗濯乾燥機 ランキング ランキング
3.食器洗い乾燥機 ランキング ランキング
4.冷蔵庫 ランキング ランキング
5.照明器具 ランキング ランキング
6.テレビ ランキング ランキング
7.アイロン ランキング ランキング
8.ドライヤー ランキング ランキング
9.電子レンジ ランキング ランキング
10.掃除機 ランキング ランキング
節電はもちろん、年代物の家電は買い替えで電気代が大きく節約できます。
今どきの家電はなかなか壊れないので買い替えることが少ないと思いますが、いざ、買い替えてみると、なんでもっと早く買い替えとかなかったのだろうと今どき家電のすごさに驚くこともあります。むやみに新しいものに買い替える必要はありませんが、利便性とコストを鑑みて検討くださいね。
エアコンとの併用で、合計で電気代を安くする!
夏の冷房はエアコンだけに頼ると、どうしても電気代が高額になります。また、家族と同室で過ごすと、温度設定によって、喧嘩になることもあります。
室内全体を冷やすエアコンにプラスして、スポット的に体を冷やせるアイテムを導入することで、トータルの電気代を安くできます。
以下ではそのようなアイテムを詳細解説しています。
一般家庭の電気代平均について理解しよう
さて、一般家庭の電気代平均はいくらぐらいなのでしょうか?
総務省統計局の家計調査によると、2017年、2018年の電気代は家計人数別に以下のようになっています。
世帯人数 | 2人 | 3人 | 4人 | 5人 |
---|---|---|---|---|
2017年の電気代 | ||||
1ヵ月の電気代 | 9,176円 | 10,485円 | 11,239円 | 12,610円 |
年間換算の電気代 | 110,112円 | 125,820円 | 134,868円 | 151,320円 |
2018年の電気代 | ||||
1ヵ月の電気代 | 9,559円 | 11,024円 | 11,719円 | 12,846円 |
年間換算の電気代 | 114,708円 | 132,288円 | 140,628円 | 154,152円 |
電気を使う家電は増える一方なので、節電対策&電力会社の見直し必須です。
あなたのご家庭の電気代が高くなる理由
あなたのご家庭の電気代と比べてどうでしょうか?我が家の電気代は平均より高い場合は、以下のような原因が考えられます。
・電気を使い過ぎ
・電気代がかかる家電を多用している(古い家電を使っていて省エネ性が悪い)
・電気料金プランが適切でない(契約アンペアが適切でない)
電気代の傾向は地域によって異なる
電気代の傾向は地域によっても異なります。
例えば、東京を含む関東エリアの場合、冷暖房はエアコンという家庭が多いため、エアコン電気代が大きく関わっています。
そのため、冬の2月、夏は8月がピークになりやすいです。一方、日照時間が長く照明をつける時間が短くて済む6月が最も電気代が安くなる傾向にあります。
上記では、エアコンつけっぱなしで電気代がどのぐらいかかるかなどを見てきました。ここからは、実際に、電気代を安くするための方法について見て行きましょう。
一つでも実行すれば、確実に安くなります。
電気代を安くする4つの方法
エアコンの電気代を節約したいなら、最新の省エネエアコンに買い替えるのがいいですが、大きな購入費用が必要です。
もっと、現実的な解で、実質的な電気代を減らす方法を、簡単な順に3つ紹介します。
方法1:高還元率クレジットカード払いにする
使い方を何も変更することなく簡単に実質的な電気代を安くする方法は、電気代を高還元率のクレジットカードで払う方法です。
電気代・ガス代などの光熱費、スマホ通信料を含む通信料は完全なる固定費。毎月支払いが必要なものは、高還元率のクレジットカードで支払えば、実質1%以上得します。
電気代は死ぬまで何十年と使い続けるものです。1年の節約分は小さくと、10年、20年と立つことで10万、50万円といった節約効果が生まれるので必ず実施しましょう。
私は2021年5月から、メインカードの還元率改悪に伴い高還元率クレジットカードの利用を見直しました。お得なクレカは以下の記事で紹介しているのでご確認を。
方法2:nanacoギフト券を1%引きで購入し振込用紙で支払う
住民税などの税金、国民健康保険などの社会保険料、通信光熱費などの公共料金は、コンビニ支払いが可能な納付書があればnanacoで支払うことができます。
詳しい方法は、以下の記事を参照ください。
方法3:契約アンペアを見直す
電力会社と契約している契約アンペアを見直します。例えば一人暮らしの場合、家族用に必要な大きなアンペアで契約しているとその分電気代が高くなってしまいます。一人暮らしなら20Aでもいいでしょう。
また、家族用でもブレーカーが落ちる!という危機意識があるアンペアで契約する方が、電気を不必要に付けない暗黙のルールができて電気代が減ります。
方法4.電力会社の切り替え
もっと根本的な電気代削減対策として、安い電力会社へ電気会社を変更しましょう。電力会社への支払いは「生きている限り」必要です。
仮に1年1万円の節約でも、あと30才なら90歳まで生きるとして60万円の節約になります。
面倒と感じるかもしれませんが、ここはしっかり対策しましょう!