本書の著者 箕輪さんは、斜陽産業ともいえる出版業界の革命児ともいえる豪腕編集者。
出版同業者が業界の愚痴をこぼすたび、「ふざけるな。俺がこの出版業界で革命を起こしてやる」との強い思いを抱き、実現をされてきました。
現在は、幻冬舎に移籍し、NewsPicks Booksを立ち上げ、編集長に就任。
堀江貴文さんの『多動力』、落合陽一さんの『日本再興戦略』、佐藤航陽さんの『お金2.0』、前田裕二さんの『人生の勝算』など、行動力と尖った視点で世の中を変える発想を持つ経営者たちの本を発刊。いずれも、大ベストセラーとなり世の中に大きな影響を与えています。
そんな、箕輪さんが、多くの尖ったトップ人との付き合い・自分の人生哲学をもとに、「新しい働き方」に関する32のメッセージを詰め込んだのが本書です。
最後に、箕輪さんがかかわった堀江貴文さん、落合陽一さんをはじめとする、尖った熱き一流人たちの自分を奮い立たせてくれる本から、Amazonでタダで読めるものを含めて紹介します。
マンガ版もリリースされました。
箕輪流:新しい働き方に対するメッセージ
「死ぬこと以外かすり傷」。たしかに、死ぬこと以外のことは、時間が経つと、あんなに悩んだけど大したことなかったな、あの時勉強できてよかったと思えることがほとんどですね。
さて、箕輪さんは以下のように発言します。
今後5年で、すべてのルールが変わる。
今までのやり方を捨て、変化に対応できる者だけが勝つ。
無知こそ武器だ。バカになって飛べ!
こっちの世界に来て、革命を起こそう。
確かにその通りです。
この中で大事なキーワードは、「革命」。そしてそれを実現するために必要な「バカになる」です。
以下では、このキーワードを紐解く、より明快なメッセージについて紹介します。
3歳児レースに勝ち残れ
箕輪さんが出会い、出版を手掛けてきた、見城徹さん、堀江貴文さん、前澤友作さん、落合陽一さん 等。
彼ら、一流の人たちの共通項は「狂ってこそ人生」という1点です。
彼らはまるで3歳児の子供がそのまま大人になったように、好奇心をむき出しでいつも目をキラキラさせています。
例えば、3歳児は遊びまわっているときに転んで顔面を打っても、号泣した3秒後には別のおもしろいことを見つけ、それまでの失敗や痛みなどがまるでなかったかのように夢中になっていますよね。
失敗してもウジウジくよくよしない。人からどう思われようが、やりたいこと、思ったことを即実行する。
このような行動は「無敵」です。「永遠の3歳児」としていつまでも狂い咲くことこそ、これからの時代の成功の条件だと思います。
何か一つでトップになれ
堀江貴文さんの著書「多動力」。
多動力とは、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる力のこと。
「多動力」を身につければ、仕事は楽しくなり、人生は充実するとの考えをまとめた本です。
しかし、箕輪さんは、この堀江さんの「多動力」を誤読している読者が多いと指摘。
何か一つの分野でトップを極めてもいないのにあれこれつまみ食いして、どれも中途半場に頬りだす。これはただの残念な人だと指摘します。
トップになるのは何だっていい。仕事でなくてもいい。「けん玉」でも「コンビニのおにぎりの研究」でも何でもいいから、何か一つを徹底的に熱狂して極め尽くす。周囲の人間が引くくらい没入して初めて、トップ・オブ・トップの仲間入りを果たせます。
くだらないことでトップになって何になるのか?と考え方もいると思います。しかし、それは違います。
トップになれば、別のトップとの出会いが生まれ、自分がさらに拡大・成長するからです。
1位と2位の差は果てしなく大きい。箕輪さんは、1位を目指してくださいとメッセージを贈っています。
教祖になれ
スマホとSNSがこれだけ普及したのに、現代人は孤独にさいなまれ、生きづらさを感じ生きています。
箕輪さんは、こういう時代には同じ価値観を共有するサロンのような場所が重要になると指摘。
そして、自ら、「箕輪編集室」というオンラインサロンをもち、「死ぬこと以外かすり傷」というスローガンに共感するメンバーを1300人と共に、そこから仕事を創造しています。
このオンラインサロンから生み出す収益の方が、出版編集者しての収益より圧倒的に多いのです。その額、給料の20倍以上です。
では、なぜ、こんなことができてしまうのか?
それは、彼らの原動力は「熱狂」だからだと指摘します。
ここからクリエイトされるものは、仕事のように押し付けられて生み出す仕事ではありません。だからこそ、アウトプットのクオリティも自然と高くなる。
現代のSNS時代は、普通の人が自ら独自の考えを発信し続け、ファンを獲得してくことで、インフルエンサーと言われる影響力の高い人に簡単になり得る時代です。
新しい時代のクリエイティビティには、この「影響力」を持ち、評価を集めていくことが大事。「教祖力」とも呼ぶべき力のもとに集う集団の力が必須なのです。
(参考)NewsPicksの本がタダで読めるよ
Amazonを利用すると、NewsPicksの本がタダ、或いはリーズナブルで読めます。
私も、箕輪さんが編集に関わった本を複数読んでいますが、これらの本を読むと、心を揺さぶられたり、将来の自分のために必要な備えに気づかされます。
以下の本は、自分の衰えた活力を奮い立たせるパッション、そして、将来への気づきを得るために、是非とも読んでおいた方がよい本です。