【書評】人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている(ふろむだ 著)

A君は何をやっても評価され意見も通るのに対し、B君は何をやってもダメ、何を提案しようが却下される。

どの会社にもあるよくある光景ですが、これって、A君・B君が持つ実力の差なのでしょうか?

実は、人の評価は実力だけでは決まりません。

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっていると説くのが本書の著書のふろむださん。

本書を読むと、仕事の成果は実力ではなく運であり、その運を引き寄せるためには「勘違いをさせる力=錯覚資産」が重要だと、驚きをもって気づかされます。

もっと、早く知りたかった!と思う人多数の、目からうろこの心理学実用書です。会社で認められたい、ビジネスで成功したいと考えるなら、一読の書です。

実力以上に人生を好転に導くもの:錯覚資産

本書を読み解く最重要キーワードは錯覚資産
実力を磨くよりも、はるかに人生を好転させると著者が語る資産です。

この資産を理解するに当たって、まず認識しなければいけないことは、実際の成功・失敗は、あなたが思っているよりもはるかに「実力以外の要因」で決まっている事実です。

一回の成功がその後のその人の評価・人生を大きく変えてしまうことがありませんか?

それは、その人間は昔から優秀だったと記憶が書き換えられてしまうから。「無意識」で評価値が書き換えられてしまうのです。しかも、錯覚をしていること自体に、本人はほぼ気づけません。

この逆は、「だめなやつは何をやってもダメ」の呪い。同じ成果を出しても、常にマイナススタートなので、評価が低く見積もられてしまい、何をやっても評価は低いままです。

錯覚資産の有無がもたらす生涯賃金の差はとてつもなく大きい

人間には、「実力」という要因を、+-どちらにでも大幅に過大評価してしまう認知バイアスがあります。

つまりこれが「思考の錯覚」「自分の得になるような他人の勘違い=錯覚資産」は、生涯賃金に換算して、何千万円、何億円ものお金を生むことになるのです。
「実力がある」から良いポジションを手に入れられるのではなく、「実力があると周囲が錯覚する」から、よいポジションを手に入れられるという部分が大きいのです。

1回目の成功を勝ち取れ!成功すると、次の成功の確率が上がる

上記からわかることは、まず、基礎となる成功を勝ち取る必要があるということ。

失敗は成功の母などといわれますが、実際には成功のほうがはるかに成功の母なのです。

しかし、その成功はほとんど運次第。実力以上に運が大事。とするなら、成功法を模索するより、成功確率を上げることに徹する方が効果が高くなります。

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

どうしたら、成功確率を上げることができるか?

では、どうやって成功確率を上げるのか?

答えは、とにかく行動すること

人生は運ゲーなんだから、当たりが出るまでサイコロを振り続けることが大事。1回でも多く、悩んでいないでサイコロを投げる。仕事でも、終活でも、結婚相手探しでも、悩むよりとにかく行動するのが効率的なのです。

小さな成功=当たりが出てて確変が起こったときに、さらに成功確率を上げるために大きく勝負する。これは運ゲーだが、運まかせにしては勝てない運ゲーなのです。

錯覚資産を雪だるま式に増やしていく方法

錯覚資産は、複数の次元で構成され、それぞれの大きさが掛け算で効いてきます。

錯覚資産=錯覚の種類×錯覚の強さ×錯覚の範囲

わかりやすく式にすると、(次元が1つ増えていますが)以下のように表現できます。

錯覚資産 = ハロー効果の強さ×思い浮かべやすさ×思い浮かべる人の数×思い浮かべる人の質

※ハロー効果の強さ :その人のプラスのイメージのようなもの
※思い浮かべる人の質:例えば、会社の重役、著名人、有名人などはポイント高

SNSのフォロワー数の獲得などをイメージしてみるとわかりやすいと思います。フォロワー数が複利で増えるように、錯覚資産も複利で増えるのです。

結果、ごく一部の人に大部分の錯覚資産が集中し、非常に大きな格差が生まれのです。

Chamiの感想

本書を読んで、納得然り。私の周りにも、錯覚資産との認識なくとも、この資産をせっせと築き、自分が有利に動けるように行動している方、結構、いるなぁと頷いた次第。

もっと、若いうちに知りたかった!と思う一方、何歳からでも始められるわけですから、錯覚資産を積み上げるべく、「悩んでいる暇があったら、動く」「数を打つ」ことが大事と痛感した次第です。

それと、「バランスのとれた正しい主張など魅力はなく、それでは人は動かない。」上記考えで動くと、大きな錯覚資産は築けません。私がやりがちなことなので、意識しておきたいと思います。

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている