将来が不安と語る若者は多い。

最近は、単純作業ばかりか、現在は知的労働!?されてきた、銀行員、ディーラー、税理士などまでが消えてなくなると言われる中で、だったら、私の仕事も将来ないよね…と悲観しています。

さて、本書は、将来を悲観する若者に向けて、若者からの支持も厚い堀江貴文さんと落合陽一さんが、これからを生き抜く術として、これからの仕事や働き方について語った一冊。

堀江さん曰く、「なくなる仕事リストなんて血液型占いくらいの精度しかない」と発言し、また、「未来を想像したところで、その通りに実現することなんてありえない。未来を想像して怯えるなんて暇人のやることだし、今を懸命に生きることが大事だと思っている。」とも発言しながらも、それでも、これからの時代を自分らしく楽しみながら仕事をする術について、語られています。

これから残る仕事

正直、堀江貴文さん、落合陽一さんがが考えるなくなる仕事のリストは想像以上に多い。

しかし、過去の産業革命時もそうだったように、確かに技術進歩はそれまでの仕事を奪いましたが、一方で多くの新しい仕事を生み出しました。仕事は時代の進歩と共に変化するのです。

一方で、どんなに技術が発展しても、人間の本質的なところは変わりません。10年たっても、おなかは減りますし、理不尽なことを言い続けているでしょう。

AIが仕事が奪うなら、人に求められるのは「この人間らしい問題を解決できるのが将来の仕事」となるのではないでしょうか。

堀江さん曰く、AIに仕事を奪われると思っている時点で、「搾取される側」です。搾取される側ではなく、AIを使いこなし、或いは、AIが不得意とする分野で「価値を生み出す側」に回るための視点を持つことが大事です。

「個」の市場価値を高める

戦後、人々は、何もないところから事業をはじめ、多くの人が自営業でした。しかし、その後、自営業率はどんどん減り、会社に所属する人が圧倒的多数となりました。

しかし、今、ブログ、SNS、Youtubeなど、個人自らがメディアを持ち、自由に発言・発信できる時代が到来し、その結果、「個」の市場価値が問われる時代に突入しています。

個の時代においては、リスクを取らないことが最大のリスク。
会社にしがみついているだけではだめで、自分がやりたい/成し遂げたいというモチベーションが人間の価値を決めていく
のです。

貨幣経済から信用経済へ

上記のような「お金2.0」の時代において、より大事になっていくのは「お金」そのものではなく「信用」です。

タイムバンクやValuなどのサービスは、まさに、人の信用に価値がついたものですし、Twitterやinstagramなどのフォロワー数が、まさに個人の信用を図る指標となっていきます。

Chamiの感想

「個の価値」がこれまで以上に大事になっていく中、今できることは何か、考え行動したいですね。

ちなみに、生き方・働き方・おカネとの付き合い方についての堀江さんのメッセージが心に刺さる。

重要フレーズをつなげてみると、以下のような内容です。

金がなくたって、好きなことはできる。

今の自分の生活に対して不満がある人は、それを金が解決してくれると思い込んでるんでしょ。年収5000万円になったら自分は楽しくなるはずだと。そんなわけないだろっていう話なのよ。それはお前がつまんないだけ。

俺は(借金して)自己資金ゼロで会社作ってるからね。

副業を勧めてるんじゃなくて、「好きなことを全部やればいいじゃん」。

そもそも、「何かしたいこと」「モチベーション」が語れない人は論外。このような人にとっては、ますますつらい時代になりそうですね。