【書評/要約】給料戦争(竹内謙礼、青木寿幸 著)(★4)~今の会社にいても給料UPは見込めないとお嘆きのあなたに

お金との付き合い方を様々な方面から教えてくれる竹内謙礼さん青木寿幸さん共著のマネー小説シリーズ

投資ミサイル(2010年)
会計天国(2013年)
戦略課長(2014年)
猿の部長(2014年)
貯金兄弟(2015年)
販売魔女と死の眼鏡(2016年)
相続仮面(2018年)
などありますが、どれも面白いと定評があります。

今回紹介の「給料戦争」は、2016年発売。
とある30代 食品会社の営業課長・浅野が、出張先のラオスで、タイムスリップしてきた旧日本兵の花沢と出会うところからお話はスタート。

なかなか強引な舞台設定ではありますが、浅野とその彼女、そして花沢が、仕事を通じて、

・サラリーマンの給料の仕組み(給料と手取、社会保障費
・出世術(給料アップに必要なこと)
・会社が人件費削減のために行うリストラ
・転職者の95%が失敗してしまう理由
・子会社への出向・転籍

などについて、小説を通じて学べるストーリーとなっています。

ストーリーもしっかりしていて、マネーについて学べるばかりか、モチベーションアップにもある!
最後にはほろりとさせる展開で一気に読み通せます!

本書で最も大事な教え

今の会社にいる限り、給料アップを狙いたくても無理・・・と思っているあなた。

果たして、それは本当でしょうか?
あなたは会社のために、客様のためにやれることを本当にやっていると言えますか?

本書は、今の会社じゃダメだと嘆き、或いは、だからこそ転職だと思っているあなたに読んでほしい一冊です。

大した努力もしていないのに、ただ、モチベーションが低下していて、給料がアップしない理由を会社や上司のせいにしている人はたくさんいます。

特に本書を読むオススメ対象世代は「20代~30代前半」。
自己の仕事の仕方、モチベーションの持ち方、そして、そもそも給料の仕組みなどを知る上で、大きな気づきを与えくれます。
給料に不満を持ちながらも、あまり、マネーについて学んでこなかった方にもおすすめです。

他のシリーズ本の読み方

本シリーズは、お金にまつわる様々な知識をストーリー仕立てでわかりやすく学べますが、マネーリテラシーの難易度は異なります。発行期日順に読む方法は勧めません。

もし、あなたが、マネーリテラシー初心者なら、まず、読むべきは、サラリーマンの「給料」を話題とする本作と、資産形成の第一歩ともいえる「貯金」をテーマとする「貯金兄弟」です。

以下は「給与兄弟」の書評です。

最後に

今回は、竹内謙礼さん、青木寿幸さん共著の「給与戦争」を紹介しました。
面白いのに、しっかり学びのある本です。

自分の働き方に見直すきっかけを与えてくれる本書、是非、お手に取って読んでみてください。