最近のジムにはスポーツ後の疲労回復等のために「水素水サーバー」が設置されています。また、水素水サーバーの広告もよく見かけるようになりました。
先日、同ジムに通う知人に水素水を勧められましたが、そもそも水素水にどんな効果があるのか知らなかったので読んでみたのが本書です。
人の身体は、基本的にサビていくようにできています。代表的はサビが「老い」です。
「老い」は少しずつ進行していきますが、「老い」に関する重要なキーワードが「活性酸素」と「ミトコンドリア」。
ミトコンドリアは生きるために必要なエネルギーを作っていますが、ミトコンドリアの質が悪ければ老いの進行を早める活性酸素の発生が多くなり、老いが進行します。この活性酸素を洗い流してくれるのが水素水です。
本書では、水素水・活性酸素そのものでなく、水素の摂り方・つきあい方など、生活にいかに取り入れていくといいか、解説されています。
水素水は何に効果があるか?
サビを抑制してくれる水素水。どのような症状に効果があるのでしょうか?
疾病面
・糖尿病、動脈硬化、メタボリック症候群、心筋梗塞・脳梗塞
・放射線治療の副作用
美容面
・くすみやシミ、シワなど
・ダイエット
マウスに水素水を飲ませると、同じだけ食べたり飲んだりしても、体脂肪や血中の中性脂肪が減り、血糖値も下がるそうです。
活性酸素が多数発生してしまうのはどのようなときか
ミトコンドリアがエネルギーを作る工場だとしたら、活性酵素はエネルギーを作る際に出てしまう有害な廃液のようなものです。
ミトコンドリアの質が低下した場合や、過度な負担がかかった場合、別の表現でいうと、急激な変化があり、無理にエネルギーを作ろうとしたときに、より多くの活性酵素が発生します。
具体的には以下の状態のときです。
・ストレスが多いとき
・エネルギーが急に少なくなったとき
・急に酵素が入ってきたとき
・早食いの時
水素水の効果的な飲み方
水素水を飲む場合は、ちびちび飲むより遺伝子のスイッチをオンするように、一度にドカンと飲む方が効果があります。1日に300~500ミリリットルぐらいとるといいです。
水素分子は小さいからので、体内のどこにでも入り込むことができます。取り込まれやすいので、1時間ほどで大部分が体内から出て行ってしまうにも拘わらず、非常に大きな効果があります。
※このメカニズムは十分には解明されていません。
体質が変化するということは、多くの遺伝子のスイッチが調整されるということ。病気の場合は、本来の治癒力を取戻し、本来の体質に戻ると言えます。
なお、飲用者の報告を見ると、2ヶ月ぐらい飲み続けて体質が変わったという方が多いです。また、ジョギングの前に飲むといつもより早く走れるし、スポーツ後の場合は回復が早いという報告があります。
水素水を選ぶときの注意
現在、様々な水素発生サーバーが販売されていますが玉石混交です。
少なくとも、0.8ppmの水素が含まれているものを選ぶことが一つの目安です。
最も手軽なのは、アルミパウチ入りの水素水。アルミパウチ容器は水素が逃げにくく、高濃度を保てます。
なお、水素水の濃度が気になる場合は、溶存水素濃度判定試薬(Miz, 1620円)が販売されており、簡単に確認することができます。