SVB破綻以降のビットコインの上昇は本物なのか?検索数・F2S・時価総額 の変化に見る現状

アメリカの仮想通貨リサーチ会社ファンドストラットのトム・リー氏が、「ビットコインの1年分の利益は、わずか10日間に生み出される」とする、なんとも興味深い分析データを公開しています。

ビットコインの利益は急騰の10日間で作られる

ビットコインの1年分の利益は、わずか10日間に生み出される

Coinpostにもある元の情報ソースは以下のトム・リー氏のツイッターで、上記のグラフは2013年からの、以下の成績をしましたものです。

水色バー:1年間のうちビットコインが大きく急騰した10日間のパフォーマンス
紺色バー:それ以外の日(355日間)のパフォーマンス

年により、その収益率には大きな差がありますが、それでも、ビットコイン急騰の10日間にポジションを持っているか、否かが、仮想通貨売買の成績を決めることが明らか。

あまりビットコインが上昇しない低迷年の場合、急騰した10日間にポジションを持っていなければ、成績はマイナスはマイナスになっており、以下に、ビットコインの急騰をとらえることが重要かがわかります。

「黄金の10日」にはガチホが一番

トムリー氏は上記分析結果をもって、「黄金の10日」に全力を注ぎ、残りの355日はホールドするという戦略をとるといいと解説しています。

つまり、ビットコインのガチホを推奨しています。

現在、ビットコインは4月以降上昇トレンドを続けていますが、「黄金の10日」が連続して発生するとは限りません。常時値動きをウォッチできるわけでもない一般人が「黄金の10日」を当てることなど不可能。上がっていると思って慌てて飛び飛び乗っては危険なだけです。

結果、「黄金の10日」の恩恵にあずかるためには、ガチホする戦略をとるのがいいというわけです。

200日移動平均線の上下で異なるパフォーマンス

ただし、急騰した後は、必ず反動の調整売りが生じるもの。急騰がいつ終わるか見定めた上で、一部のポジションを利益確定し、下落が止まったとでさらにポジションを増やすという方法も考えられます。

このようなビットコイン暴騰の終盤を見定める方法はないでしょうか?

ビットコインの相場の将来の値動きを見る上で、トムリー氏が重要指標と述べているのが「価格が200日移動平均線の上/下どちらに位置するか?」です。

トムリー氏の調査によると、
BTCは価格が200日平均線を上回っている時にはかなりの優れたパフォーマンスを示していると指摘しています。

200日移動平均線の上か下かで、勝率は大きく変わる

200日平均線を上回っている時の勝利率:80%
200日平均線を下回っている時の勝利率:36%

ちなみに、私は、投資をする際、常に意識してる指標の一つに「200日移動平均線」を意識しています。なぜ、重視してるかについては以下の記事にてご確認ください。

50日&200日移動平均線のゴールデンクロスも重要

Coinpostの記事では、50日平均線と200日平均線のゴールデンクロスも注目だと紹介されています。
このゴールデンクロスは、過去にも数回しか確認されていません。しかし、前回(2015年)は、ゴールデンクロスが上昇トレンドの転換ポイントになったと説明されています。

時間を味方につけて資産を増やす方法

時間を味方につけて資産を増やす方法

ここまでの内容を、いったんまとめます。

ビットコイン投資で知ってきたいこと

  • 「黄金の10日」にビットコインを保有していることが運用成績に大きく影響を与える
  • BTC価格が200日移動平均線より上/下どちらに位置するかでパフォーマンスが大きく異なる
  • BTCの50日移動平均線、200日移動平均線のゴールデンクロスが相場転換のサイン

ビットコインが200日移動平均線の下に位置する仮想通貨冬の時代の今は、安易に短期売買するよりも、レンディングなどで利息を受取運用しながら値上がりを待っという長期投資戦略が有効です。