年収300万円以下が4割という現代日本において、経済的目標となる「年収1000万円」。

自分には到底無理とあきらめている人が多いと思いますが、著者栗原さんは、
年収へ1000万円への道は一つじゃない、仕事の仕方を少し変えれば未来が開ける
と提案します。

そもそも著者の栗原さんは、自分を真面目系残念な人の代表だと語るなんとも平凡な元サラリーマン。マジメ系グズでもできる消耗しないで稼ぐが必要があったと自分の経験を交えて述べています。

本書では、平凡な会社員がどのように考え、行動し、身の丈にあった経済体制を作り、ストレスフリーな生活を手に入れたかが公開されています。

将来の希望が見えだせない方、モーレツに働くことに疲れた方、新たなチャレンジをするのに経済基盤がネックになっている方、本書から経済的自由を手に入れるためのヒントを頂いてはどうでしょうか?

仕事の仕方・考え方が変われは未来が開ける

現在は仕事の仕方においても、パラダイムシフトの最中にあり、複数の仕事を持つポートフォリオワーキングや、生活水準を抑えて余裕ある暮らしを送るダウンシフティングといった考えが受け入れられるようになり、現在主流の単一勤務先でのフルタイムワークは過去のものになると、著者は提案します。

その変化に必要なのは、ちょっとした考え方の変化です。

優待大家流、ミニマムリタイアのコア戦略

著者である、栗林篤さんはどうやって、年収1000万円を実現したのでしょうか?ミニマムリタイアのコアとされたのが、以下の3戦略です。

1.今の支出を見直し、可能な節約を実践する
2.優れた株主優待がある株を長期保有し生活費を抑える
3.ライバルが少ない範囲で不動産投資を行う

つまり、

キャッシュマシーン1号:自分
キャッシュマシーン2号:株
キャッシュマシーン3号:不動産

の3階建て構成で、ミニマムリタイアを目指すという方法です。

著者は、自分を「優待大家」と命名していますが、これは優待と大家さんで生計を目指すという意図が込められています。これらは、「インカムゲイン(資産を保有していることで選ら得られる収入)」を主眼としたものであり、ガツガツした肉食系でなく、草食系で生き抜くには最適だと提言しています。

草食系でも生き残れる、考え方の8つのポイント

栗原さんは、自分を真面目系残念な人代表と称した上で、ガツガツした肉食系でなくても実現できる考え方のポイントを8つでまとめています。

1.プロ級の人がいない世界で勝負する
 ガチ勢がやってこないフィールドで戦う
 腕利きが見向きもしないニッチ市場を狙う
 誰も見抜きもしない建古戸建てを狙う
2.平等公平な時間は私たちに味方する
 時間は長~い友達と考える
 小さな複利を早く始めると断然有利
 タイムスパン自由な個人という立場は優位
3.スピードがあればなんとかなる
 新分野を見つけたらマッハで動く
 公開情報の勝負はスピードが命
4.投資は一点集中より分散でリスクを下げる
5.一攫千金よりコツコツ作戦で確実に
6.なりたい自分のイメージをメモする
7.お金に働いてもらってお金を稼ぐ
8.お金で得られる効果は減っていく

ミニマムリタイアに必要なのは、資産額ではなく価値観、少しの勇気とサムマネー。

本書では、いかに草食系がニッチ分野で資産形成するか、もっと詳細な内容がまとめられています。

豪勢な投資本は多数ありますが、本書は、本当に小市民でも考え方次第で資産形成ができるヒントを与えてくれます。是非、本書から、生き方のヒント、投資のヒントを学んでみてください。

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