ハーバードというとハーバードビジネススクールMBAが有名ですよね。ハーバードのMBAを持っていると、ビジネスにおいて一目置かれます。
しかし、MBAホルダーの上を行く次世代のリーダーを対象とした、いわゆるエグゼクティブMBAのクラスとしてPLD(Program for Leadership Development:リーダーシップ開発プログラム)と呼ばれるものがあることをご存知でしょうか?
PLDは、既に経営者として実績を残している人、大企業で次期経営者になることが確実視されている人たちが集まるクラスです。既に第一線で多くの経験を持つつわもの達が集まり学ぶ、正にエリートクラスです。
本書の著者、森若さんは、このPLDの出身者。世界を動かす企業家たちが強烈な個性をぶつけ合うハーバードビジネススクールのエグゼクティブMBA(PLD)で学んだ、以下のような「世界を支配するエリートたちのマインドセット」を本書で公開しています。
超エリートは、並みのエリートとどこが違うのか?
超エリートは、どのように自分を演出し、リーダーとして周囲を導いているのか?
超エリートは、普段、どのように交友関係を深め、広げているのか?
超エリートは、いつどのように情報をインプットし、アウトプットしているのか?
超エリートは、最終的にどこを目指しているのか、何を実現しようとしているのか?
0から1を作るのがスタンフォード、1から100を作るのがハーバード
世界を代表する学校にはハーバード以外にも、スタンフォードやMITがありますが、これらとハーバードの違いはなんでしょうか?
簡単に説明すると、企業家を育てるのがスタンフォードであり、経営者を育てるのがハーバードです。
世界を動かすリーダーを数多く輩出しているのがハーバードです。1を100に育てるのがその役目です。
一方、スタンフォードはシリコンバレーに位置していることもあり、世界的なイノベーションをリードする大学です。一つの分野に特化したプロフェッショナルが集まる傾向があり、いわゆる「オタク」たちが 0から1を作り出しています。
それ故、2校の違いはスピード感にも如実に表れます。
スピード重視のスタンフォードに対し、一か八かで突っ走るのではなくしっかりと戦略やプランを作りこむのがハーバード流です。ITの動向には気を取られません。
授業ではノートもパソコンも禁止。その理由は?
授業ではノートを取ること、パソコンを使うのは禁止です。とにかく、よく考え仲間と協議することを重視するからです。そして、成功・失敗のケーススタディを徹底的に協議し学びます。
授業はもちろんのこと、朝起きてから夜お酒を飲みながらでも常に白熱した討論が続きます。とにかく人が集まると討議が始まります。夜疲れたからといって、お酒を断る人もだれ一人いません。とにかく、熱く語りあうのです。どんなに遅くまで討議し明かしても、次の日の朝には、疲れた顔をして「眠い」などというものはいません。
呆れるくらいタフ
睡眠時間が連日短くても、彼らエリートはとにかくタフです。これまで築いてきたタフさが違います。誰にも弱みを見せずに、いつも快活に振る舞い、いかなるプレッシャーも克服しようと全力で努力する。
そんな中で学ぶことで、授業としての学びだけでなく、精神が鍛えられ、また、友としての絆が強くなります。そして、これは卒業後にも続き、エリートネットワークがビジネスの中でも生かされいくのです。