(2016/11/28 内容変更)

この時期になると、気になる来年の相場観。
アノマリーの一つともいえる「干支と相場格言」から、2017年はどのような相場が予想されるか見てみましょう。

干支と相場格言

干支にまつわる相場格言は以下の通り。

干支格言パフォーマンス                   
子(ねずみ)繁栄
丑(うし)つまずき
寅(とら)、千里を走る
卯(う)跳ねる
辰巳辰巳(たつみ)天井
午(うま)尻下がり
未(ひつじ)辛抱
申酉申酉(さるとり)騒ぐ
戌(いぬ)笑う
亥(いのしし)固まる

来年2017年は、「酉(とり)年」です。
来年も今年と同じく、「申酉(さるとり)騒ぐ。」に該当。2016年の結果は皆さんご存知の通り、格言通りに展開しています。

2016年株式相場を振り返り

これまでのところ、日経平均の成績は以下のようになっています。

日経平均年初来高値:18,951.12(2016年1月4日)
日経平均年初来安値:14,864.01(2016年6月24日)
日経平均現在   :年初から始まった下落基調は止まるも、15000-17000円台を停滞中

日経平均月足チャート ※下図の最後の縦線区間が2016年
chart-nikkei225-20161112

取引初日の大発会に、日経平均がリーマンショック前の2008年に次いで過去2番目の下げ幅となる582円もの大幅安となり、2016年の波乱を暗示するような展開に。

その暗示は現実となり、年初から日経平均株価が6日連続下落。その後も、下落相場は続き、1ヵ月半で日経平均が3500円近く下落。6月には英国国民投票の結果、国民はEU離脱を支持するという結果を受け、グローバル株式は急落。1日で1000円に近い急落を含む日もあるほど、寝動くは不安定となりました。

その後一旦、下落基調は留まるものの、勢い奥上昇に転じることはできず15000-17000円台で停滞。

そして起こった先日11月9日の米国大統領選挙でのまさかのトランプ氏当選優勢報道を受けての日経平均1000円以上の下落。そして、その後のあく抜け急反発。

などなど、本当に波乱含みで、「騒いだ相場」の年となっています。

残りの2016年相場は、年初高値に向けてどこまで戻せるか?といったところでしょう。

来年も2016~17年は「騒ぐ」ですから、株価が上下動が激しいと考えられます。投資家にとっては厳しい相場になりそうですね

相場格言、過去の振り返り

ここ数年間を振り返りながら干支と相場付きがどうだったか、振り返ってみます。

■2008年「子(ねずみ)繁栄」
世界的な不動産バブルで世界経済は8月までは大繁栄。

■2009年「丑(うし)つまずき」
世界中が米国発サブプライム問題で「つまずき」ました。
丑年の株式は悪く、年間平均騰落率は-7.08%でよくありません。

■2010年「寅(とら)、千里を走る」

■2011年「卯(う)跳ねる」
株式市場では市場回復の初期過程で「兎」が跳ねるように上昇する年。
卯年の株式年間平均騰落率は+23.9%

■2012年、2013年「辰巳(たつみ)天井」
株式市場の天井は、「辰の年」か「巳の年」のどちらかでつくことが多いです。
バブルの頂点を形成することが極めて高く、
2000年のITバブルの頂点、1989年の日本バブルの頂点も「辰年」でした。
「辰年」の年間平均騰落率は+28.97%

【参考】過去の相場格言記事まとめ

2020年:子(ねずみ)年の相場格言は「繁栄」
2019年:亥(いのしし)年の相場格言「固まる」
2018年:戌(いぬ)年の相場格言は「笑う」
2017年:酉(とり)年の相場格言は「騒ぐ」
2016年:申(さる)年の相場格言「騒ぐ」