各分野のマネーのプロたちが「資産」の作り方を伝授
お金持ちになりたい。
ほとんどの人がそう思いながらも、それを達成することができないのが現実です。
本書は、お金持ちになるために重要な考え方と方法を各界のプロが平素な説明で教えてくれる一冊。貯蓄、投資:株式・債券・投資信託、税金、不動産、海外投資、保険、相続のプロフェッショナル11人が、巷のお金本より積極的な資産作りを教えてくれます。
お金持ちになるための基本ルール
そもそも、お金持ちになるには、基本となるルールがあります。著者はそのルールを以下の4つにまとめます。
お金持ちになる4つのルール
・「年収」よりも「資産」が大事
・貯めたら一定の範囲内で大胆に勝負をかける
・サラリーマンでも節税できる仕組みを持つ
・リスクのない借金をする
そのためにも、著者は人生の時間を以下のように考えます。
20,30代は、自分の資産をつくるためにあくせく働く
40,50代は、自分が作った資産に食べさせてもらう
(60代以降は、次の人に資産を渡す準備をする時期)
そして、若世代の人にはまず、以下のような賢い貯蓄方法で「300万円貯めよ!」という考えを説きます。
・月収30万円なら、毎月1/6の5万円を貯金→3年間で年収の半分が溜まる
・お金の使い方は、黄金比率、消費70%、浪費5%、投資25%で etc.
今の日本人はなぜ貧乏なのか
著者は、日本人が貧乏な原因の一つを「勇気が足りない」ことだと考えます。
お金の世界の常識では、ずっと同じことをやっていては、お金は増えません。これは魚を釣るとしても、同じところ&同じ方法で釣りをしていても、徐々に魚が釣れなくなるのと同じです。ただ、貯金していても今の低金利では増えません。むしろインフレになれば価値は目減りします。
ではどうすべきか
ではどうしたらいいのでしょうか?その答えは、お金を将来価値の上がる「何か」に変えること。
世の中でお金持ちと言われる人は、誰かがほしいと思ったものを大量に供給して成功した人です。そこまでできなくても、皆がほしいと思う「何か」、欲しいと思っているのに手に入れにくい「何か」と交換し、値段が上がった段階でお金に変えるという発想を持って、お金を増やすことが大切です。。
また、投資したものに「愛情」を注ぐことも重要です。親が子供に(教育という)投資をするように、投資に対しても愛情を持って育てていくことが必要です。例えば株式投資をするにしても、同じような愛情を持って愛せる企業を見つけ出し投資をすればそのリターンは変わってくることでしょう。
本書では、株だけでなく、税、不動産、海外投資など、それぞれの分野でこうするといいよという比較的容易に着手できる方法がまとめられています。将来価値の上がる「何か」を学ぶために、まずは、広く知識・情報収集したい方にオススメです。