2月末の米国債10年物利回りの急騰で金融市場を襲った金融不安。
株式をはじめ、多くの市場で価格が急落しました。
高金利が魅力のトルコリラ円も下落。米国債の金利が上昇すれば、相対的に魅力が下がるため下落は当然のお話であり、一時、トレンドを見るうえで極めて重要な200日移動平均線を割り込む下落となりました。しかし、本日、3月1日、トルコGDP統計が予想が大きく下回るも反発。本来なら下落してもおかしくないところ、200日移動平均線に支えられ大きく反発しています。
私は、2020年11月から、トルコリラ円のスワップが高いLINE-FXでトルコリラ円投資でを行っていますが、2月のスワップ合計実績は限月より上昇しています。
そこで、不労所得 高金利トルコリラスワップ投資において、強制ロスカットを避けて不労所得を獲得する必要資金シミュレーション再計算してみます。
目次
トルコリラ円の動向
上記は、トルコリラ円の日足チャートです。黄色の縦線は、上昇への転換点となった2020年11月6日と、その1年前の2019年11月6日です。
冒頭で説明した通り、トルコリラ円は米国債10年物利回りの急騰で大きく下落。2月18日から26日まで7営業日連続の日足陰線となり、一時、200日移動平均線を割り込みました。それに加え、
・11月6日からの上昇への一服感
・トルコリラ1月貿易収支が12月からやや減少
などもあり、利益確定が出やすい状況にありました。
ただ、3月1日発表のトルコGDP統計が予想が大きく下回るも反発。本来なら下落してもおかしくないところ、強く上昇に転じているところから考えるに、トルコリラ円は200日移動平均線に支えられて上昇したとみてよいのではないかと考え、わずかですが買い増しを実施しました。
高金利トルコリラスワップ投資:2月のスワップ実績は前月比上昇
高金利通貨トルコリラ投資を行うに当たっては、日々のスワップが大きいFX口座で投資を行うことが極めて大切です。
私はこの観点から、LINE-FXでトルコリラ円投資を行っていますが、過去のスワップ実績や、その実績をもとに計算した、過去の強制ロスカットを避けて不労所得を獲得する必要資金シミュレーションについては、以下の記事にてご確認ください。
本記事の理解も早いと思います。
2月が終了したので、LINE-FXの1万通貨当たりのスワップ総額を確認したところ、1月実績が1,056円(34.1円).8円/日)にであったのに対し、2月実績は1,226円(43.8円/日)と大きく上昇。不労所得である金利分の利益が拡大しました。
強制ロスカットを回避するために必要な資金
スワップ金利は、高金利投資を行う方にとって「不労所得」を拡大させるうえで非常に重要です。
この高金利通貨スワップ投資を成功させるためには、時間を味方に長期間ポジションを持ち続けることが大事。仮に、一時的にポジション損益がマイナスになったとしても、絶対に強制ロスカットを回避しなければなりません。
トルコリラ円のスワップが上昇傾向にあるので、2月のスワップ実績をもとに、強制ロスカットを避けて、スワップで月1~10万円(年間12~120万円)の不労所得を獲得するために必要な必要資金を再シミュレーションしてみます。
シミュレーションの前提条件
トルコリラ円は、史上最安値11.99円から直近最高値15.26円まで3円強上昇しました。
シミュレーションでは計算を単純にするために、史上最安値を12円として計算。現在値を15円として、ドローダウン3円に耐えられることを前提とします。
1万通貨当たりのドローダウン回避資金は以下のようになります。
◆前提
史上最安値 :12円
現在値 :15円
史上最安値までのドローダウン幅 :3円
◆必要資金
必要証拠金❶ :6,000円
史上最安値のドローダウンに耐える資金❷:30,000円
強制ロスカット回避資金 ❶+❷ :36,000円
トルコリラ円投資、年利はいくら?
次はトルコリラ円で得られるスワップの年利がいくらになるか計算してみましょう。LINE-FXの2月のスワップ実績43.8円/日で計算すると以下のようになります。
2月のスワップ実績:43.8円/日
1ヵ月獲得金利 :1,226円
1年間獲得金利 :14,712円
年利 :40.9%※
※(=1年のスワップ額/3円のドローダウンに耐える合計資金=14,712/36,000)
獲得スワップ金利と必要資金
これを元に、1ヵ月に1万円、2万円、3万円、4万円、5万円、10万円のスワップ=不労所得を獲得するために準備する必要資金はいくらになるか計算した結果が以下です。
獲得スワップ(月) | 1万円 | 2万円 | 3万円 | 4万円 | 5万円 | 10万円 |
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スワップ=43.8円/日で計算(控えめな数値でのシミュレーション) | ||||||
必要ポジション | 8.16万通貨 | 16.31万通貨 | 24.27万通貨 | 32.63万通貨 | 40.78万通貨 | 81.57万通貨 |
年間獲得スワップ | 12万円 | 24万円 | 36万円 | 48万円 | 60万円 | 120万円 |
必要資金 | ¥293,760 | ¥586,800 | ¥873,720 | ¥1,174,680 | ¥1,468,080 | ¥2,936,520 |
トルコリラ円で実現する「スワップ+利幅獲得」シミュレーション
さて、上記でシミュレーションした結果は、長期でトルコリラ円の買いポジションを持った時に得られる獲得スワップのみの話です。
実際には、トルコリラ円の値動きによって得られる「利幅益/利幅損」があります。
そこで、トルコリラ円の価格が動いた場合の利幅シミュレーションをしてみましょう。
以下では現在のトルコリラ円=15円、1万通貨で投資することを前提に、年間リターン(トルコリラ1万通貨当たり)をシミュレーションした結果です。
トルコリラ円価格 | 15円 | 16円 | 17円 | 18円 | 19円 | 20円 |
---|---|---|---|---|---|---|
スワップ=43.8円/日で計算(控えめな数値でのシミュレーション) | ||||||
値幅 | 0(基準) | +1円 | +2円 | +3円 | +4円 | +5円 | スワップ+値幅益 | ¥14,712 | ¥24,712 | ¥34,712 | ¥44,712 | ¥54,712 | ¥64,712 | リターン | 40.9% | 68.6% | 96.4% | 124.2% | 152.0% | 179.8% |
必要資金 | ¥36,000(1万通貨で史上最安値のドローダウンを避けるための必要資金)として計算 |
トルコリラ円はいくらまで上昇する?
トルコリラ円がどのぐらいの時間をかけて、いくらまで上昇するか?
これについては全くわかりません。これがわかれば、高金利通貨投資で失敗することはありません。
しかし、トルコリラ円は上図月足チャートに見られるように長期にわたってびっくり😳するほど下落してきました。
トルコリラ円の上昇反転前の1年間の値幅は、高値は約19円、最安値は12円で、値幅7円でした。
仮に、この程度の反発が期待できるなら、2021年中に19円までの上昇(あと4円強の上昇)が期待できることになります。
少しぐらいの反発は期待できるとみています。
【再掲】「高金利通貨は長期的に下落する」ことを忘れてはいけない
上述の通り、トルコリラ円には多くの上昇の余地があるように見えますが、高金利通貨に投資する場合は高金利国の通貨は長期的に下落しやすいという「高金利通貨投資の罠」を絶対に忘れてはいけません。
高金利通貨が長期的に円高に向かう理由
高金利の国はインフレ率が高いことが多いく、トルコリラもインフレ率が非常に高い通貨です。インフレ率が高いということは、そのお金で買えるものが少なくなるということであり、通貨の価値が下がります。時間と共に購買力が落ちていくのです(購買力平価説)。
そのため、時間と共にトルコリラ円は長期的にジリジリと円高に向かいます。
そのため、高金利通貨はずっと持っていれば高いスワップがもらえる!と安心するのは危険。行き過ぎで安くなり過ぎた分の修正を取りに行くというというスタンスで、高金利通貨投資に臨むことが大事です。
経済サイクル的には新興国復活はこれから
ただし、下の図にある通り、景気サイクルを考えると新興国が復活してくるのはこれからです。それ故、上記のような慎重なスタンスでトルコリラ円スワップ投資に臨んだとしても、今なら、少しはおいしい思いができると考えています。
最後に
今回は、【トルコリラ円スワップ投資】を始めるために大事な「強制ロスカットを回避し、毎月1万円のスワップ(不労所得)を獲得するための必要資金シミュレーション」を行いました。その結果、スワップと値幅益を両方で大変魅力的なリターンが得られる可能性を持つことを数値で示しました。
私は、今後も、下落したら少し買い増すという方針で高金利トルコリラスワップ投資を継続します。
只今、LINE FXでは最大5000円もらえるキャンペーンも開催中ですので、5000円も獲得したうえでスワップ投資を始めてみてくださいね。
リスク少なく5000円を獲得するために気を付けるべきことは以下の記事にまとめているので合わせてご確認を!