
2020年11月6日の史上最安値11.99円以降、急回復にあるトルコリラ円。
中央銀行が総裁交代を機に引き締め策に転じたことで相場が急回復。直近、ドル高が進行中なことも手伝い、200日移動平均線を上抜け、14.77円まで戻してきました。対ドルトルコリラ相場は過去最安値から2割高の1ドル7.0リラ台に戻してきています。
私は、2020年11月19日に2社のFX口座で様子見でスワップ金利狙いの買いを実施。その後、スワップ金利目的(高金利スワップ運用)で保有を続けていますが、2社の日々のスワップポイントの差により、受け取りスワップ金利に大きな差が出ています。
今回は、現在のトルコ経済・トルコリラの現状を確認したうえで、私が売買する2つのFX口座での運用差、および、おすすめの口座について紹介します。
トルコリラの高金利スワップ運用で、
不労所得(キャッシュマシーン)!

現在のトルコリラの現状
長期下落により、多くのスワップ金利投資家を地獄に陥れたトルコリラ。2020年11月に一旦、大底を付けたように見えます。
今後、高金利スワップ金利投資に着手していいかどうかを検討するに当たって、トルコの現状を把握するに当たり、以下を確認してみます。
・政策金利
・インフレ率
・IMF トルコ経済の2021年度成長率予想
・トルコリラドル
・トルコリラ円
政策金利

トルコ 政策金利の推移(10年間)
2021年1月時点におけるトルコ政策金利は17.0%。2021年1月21日の金融政策会合において、トルコ中銀は長期的なインフレ低下が確認されるまで断固として引き締めスタンスを継続する旨が示され、必要となれば追加利上げの可能性も示唆されました。
2020年11月6日、トルコリラ円は史上最安値11.99円まで暴落して以降、同11月7日の中銀総裁更迭、11月19日にアーバル新総裁が政策金利を10.25%から15.0%へ引き上げを実施。その後、さらに物価が上昇していることもあり、金利切り上げの傾向にあります。
なお、この状況を受け、トルコリラドル、トルコリラ円は反発傾向にあります(チャートは後述)。
インフレ率

2021月2月3日発表のインフレ率は14.97%。政策金利の利上げが始まった2020年11月以降、徐々に高まっている状況です。
IMF トルコ経済の2021年度成長率予想
1月25日、IMF(国際通貨基金)は2021年度経済成長予想を発表。トルコ経済成長については、前回2020年10月時点の見通し「1.0」から「6.0」に引き上げました。結果、トルコリラ投資家のセンチメントも改善しています。
World Economic Outlook Update(excel data)
トルコリラ円(TRYJPY)
上記は2007年以降のトルコリラ円の月足チャートです。
トルコリラ円は2015年以降、一貫して売られてきました。2018年にはトルコショックと言われる大きな暴落があり、スワップ金利投資家が大きく資産を失う下落がありました。しかし、それでもトルコリラ円の下落は止まらず、2020年11月まで下落を続けました。
現在は、一旦の底を付けて、現在上昇傾向にあります。
上記は、トルコリラ円日足チャートです。
史上最安値11.99円をつけて上昇傾向にあります。前回、トルコリラショックからの戻りの場面では、200日移動平均線に上昇をとどめられ、再び下落トレンド入りしましたが、今回は200日移動平均線を突き抜ける上昇を見せています。
トルコリラドル(USDTRY)
上図は、2007年以降のトルコリラドル(USDTRY)月足チャートです。2020年11月に史上最高値8.5をつけて下落傾向にあります。
上図は対ドルトルコリラ日足チャートです。トルコリラ円同様、トルコリラショック時の戻りの場面では200日移動平均線を一時的に上回ったものの、その後、再び200日移動平均線を上抜け、高値を付けました。現在は200日移動平均性を明確に下回る動きを見せており、前回のトルコリラショックの戻り場面より、状況が好転しているように見えます。
・私のトルコリラの見通しや売買戦略
・運用状況
など、個人的な考えなどについて示してくよ。

今後のトルコリラ円見通し&売買戦略
上記の通り、急回復状況にあるトルコリラ円。IMFの景気見通しや、ピークアウトしたコロナの感染状況から鑑みても、今後、長期で高金利スワップ投資をする地盤は固まったと考えています。
ただし、エイドリアン大統領下の政治・外交の混迷は続いたままです。また、大統領と中銀の金融政策には乖離も見られます(かつては利下げ圧力をかけて、中銀と対立的であった)。今後、中銀が政府の圧力に屈するようなことがあれば、再び、トルコリラ売りが発生する可能性も残っています。
また、直近、11.99円から約3円、急激に上昇していますので、一旦、利益確定売りに押される可能性も想定しておく必要はあります。
そこで、今、私が考える「高金利スワップ戦略」は以下のようなものです。
・トルコリラ円が200日平均線を下値抵抗線として機能し続けるなら、ポジション買い増し
(直近では、200日平均線まで落ちてくるか様子見)
・200日平均線を下回るようなら、一旦、買い増し見送り
再び、底を付けて浮上するのを待ち、大きめの買い増し
・下落しないようなら、投資タイミングを分散しながら、ドルコスト平均法で買い増し
FX口座で全く異なるスワップ金利
さて、本記事の冒頭で、2020年11月19日に2社のFX口座で様子見でスワップ金利狙いの買いを実施したと記載しましたが、2つのFX口座で受け取りスワップ額に大きな差が生じています。
以下ではその状況を見てきましょう。
FX売買口座で全く異なる受け取りスワップ
以下は、ほぼ同じタイミングで買い取引をした1万通貨の買いポジションの状況です。

【FX口座比較】スプレッド・スワップ等
買いポジション1万通貨を保有し始めて約3ヵ月(86日)が経過していますが、2つの口座の口座の特徴と受け取りスワップ額の差は次のようになります。
FX業者 | スプレッド | スワップ | 取引単位 | 1万通貨買い取引時 受取りスワップ |
---|---|---|---|---|
![]() LINE-FX | 原則1.7銭 | 日々変動 | 1000通貨 | 2,637円 (平均30.7円/日) |
![]() SBI FXtrade | 1.48銭 ※1001~100万通貨まで | 日々変動 | 1000通貨 | 1,658円 (平均19.2円/日) |
【口座比較】スワップ金利受け取りシミュレーション
スワップは政策金利の変動などにより、各FX業者が提示するスワップは今後も変動しますが、現在の平均スワップ/日を元に、1年ポジションを保有した場合、受取金額にいくらの差が出るかを見たのが次の表です。
FX業者 | 平均スワップ/日 | 1万通貨×1年後 | 10万通貨×1年 |
---|---|---|---|
![]() LINE-FX | 30.7円/日 | 11,206円 | 112,060円 |
![]() SBI FXtrade | 19.2円/日 | 7,008円 | 70,080円 |
差額 | 11.5円/日 | 4,198円 | 41,980円 |
高金利スワップ金利運用をする場合、いかにスワップの大きい口座で売買をすることが大事かがわかります。
トルコリラ円スワップランキング(2020年12月度)
以下の図は、FXナビさん調査による、【2020年12月度】トルコリラ/円スワップランキングです。
1万通貨のトルコリラ円(TRY/JPY)の買いポジションを1ヵ月保有した場合の合計スワップポイントです。
この結果を見ても、トルコリラ円スワップ運用にはLINE-FXが適していることが分かります。
【結論】FX口座は使い分けが重要
以下は、FX口座利用のまとめです。
◆高金利スワップ運用 (トルコリラ円、南アランド円、メキシコペソ円など)
・スワップが高い口座で運用
・トルコリラ円の場合、LINE FXがオススメ!
◆スキャルピングなど超短期売買
・とにかく極狭スプレッド口座で
・総じてスワップが極狭の SBI FXtradeがオススメ!
放置プレイでお金が増えるキャッシュマシーンが作れるといいなぁ

LINE-FXについて
もともとは、5000円が獲得できるキャンペーンが目的で開設したLINE FXですが、現在は、トルコリラ円 長期スワップ金利口座としての運用を行っています。
他のFX業者に比べて圧倒的後発組ですが、取引通貨・取引単位・トレードツールなども改変が行われ、どんどん売買がしやすくなっています。
アプリの使いやすさはLINEの実績の通り申し分ありません。
2021年1月16日からは、高機能なPC版取引ツール「LINE FX Pro」の提供も始まり、PCトレード派の人も使える環境が広がりました。
私は最近は、FX取引はどの口座の取引であってもスマホ取引がメイン。LINE-FXの場合は、経済指標や急変動のお知らせもLINEで届くので、重要指標の発表にもいち早く気づくことができて便利です。
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最後に
今回は、日本人大好き高金利通貨のトルコリラの状況・トルコ経済について解説すると同時に、高金利スワップ運用を行う上でおすすめの口座について紹介しました。
トルコリラ円取引で、これまで地獄を見てきた日本人は非常に多いですが、もし、ここが大底なら、今度こそ、スワップ金利で不労所得を得る機会となります。
以下の記事では、「強制ロスカットを回避し、毎月1~10万円のスワップ(不労所得)を獲得するための必要資金シミュレーション」も行っているので、合わせてご確認を。