タイトルの「10円玉1枚で勝ち続ける・・・」というキャッチフレーズに興味を持ち本屋で手に取ったのが本書。

著者の山崎 毅さんは、さわかみ投資顧問出身者。さわかみ投資顧問の方がFX?と思いながらも読み進めていくと、本書の冒頭には、「FXで勝つためには勝つための知識と勝つための手法が必要であり、同時にそれらを正しく使いこなせるトレーダーが勝ち続けられると言える」とあります。

さて、どんな手法が飛び出すのだろうと、本書を読み進めていくと・・・

「勝率50%に意味がある10円玉1枚で勝ち続けるFXトレード方法」とは・・・

さて、本書の結論、「10円玉1枚で勝ち続けるFXトレード方法」は、

  1. 買うか売るかはコイントスで決める
    10円玉の表が出れば「買い(ロング)」、裏が出れば「売り(ショート)」 ※理論上は勝率50%
  2. 利益確定を100pips、損切を90pipsに設定
  3. 1,2のルールを強いメンタルで実施する

とうもの。

ん?丁半博打ギャンブル?と多くの方が思われたと思いますが、著者は、勝率は50%でも、利益確定と損切の10pipsという差を維持したまま、回数を重ねれば、確実に利益が積みあがると著者は主張します。

また、上記にプラスし、

・移動平均線のラインが上向きの場合、移動平均線よりも価格の下にある時に買う
・移動平均線のラインが下向きの場合、移動平均線よりも価格の上にある時に売る

を実施すれば、勝率は50%以上になると述べます。

う~ん。移動平均線のラインが上向きでトレンドに乗っているなら、100pipsで利益確定せずにトレンドについていった方が、大きな利益がでるのでは・・・・と思ったのは私だけではないのではないでしょうか。

本の文章・構成も雑。PDFで販売されているような情報商材のようです。残念な一冊です。