SBI証券✕三井住友カードのクレカ積立の5⇒10万円積立の新ポイント付与ルール。
2024年5~10月買付分までの6カ月間は特別付与率で大きなポイントが付きますが、2024年11月買付分以降は、プリファード、ゴールド、一般の全カードランクにおいて、全面改悪となります。
特に、新ルール(2024年11月買付分以降)の改悪の影響が大きいのが、「プリファード」ランクのカードです。
では、SBI証券でのカード積立で「プリファード」の方がお得になる損益分岐点はいくらでしょうか?目安を計算してみます。
2024年6月1日以降、クレカ積立の発注日(申込設定日)を毎月3日~9日のいずれかから選べるようになります。
・積立設定締切日:毎月10日
・積立申込設定日:毎月1日 ⇒毎月3日~9日のいずれかから、ユーザが指定した日
※発注は積立申込日の前営業日の翌日AM0:00~2:00(予定)に行われます。
ご自身の口座の都合で、日程をずらしたい方、或いは、10日よりも他の日の方が高いパフォーマンスが期待できるとお考えの方は、設定変更を検討してみてはいかがでしょうか。
目次
SBI証券✕三井住友カードのクレカ積立:新ルール
SBI証券✕三井住友カードの新しいポイント付与ルールは以下の通りです。
❶2024年5月~10月買い付け分まで【特別キャンペーン】
積立額5万円超の部分についてもポイント付与率を最大5%
❷2024年11月買付分以降【新ルール】
最高3%。年間のショッピング利用に基づき、ポイント付与率変動
【結論】として、キャンペーン期間中の10月買い付けまでは、シンプルに「5⇒10万円投資」でお得が増えます。ただし、通常運転以降は、基本的に還元率が落ちます。
大事なのは、❷2024年11月買付分以降【新ルール】適用後です。
年間のショッピング利用に基づき、クレカ積立のポイント付与率が決まるので、自分の身の丈に合わないカードを使ってもお得になりません。
2024年11月買付以降の「三井住友カード つみたて投資」ポイント付与率
カード種別 | 年間カード利用額 | ポイント付与率 | 最大ポイント付与数 |
---|---|---|---|
プラチナプリファード | 500万円以上 | 3.0% | 36,000ポイント |
300万円以上 | 2.0% | ||
300万円未満 | 1.0% | ||
プラチナ | 300万円以上 | 2.0% | 24,000ポイント |
300万円未満 | 1.0% | ||
ゴールド等 | 100万円以上 | 1.0% | 12,000ポイント |
10万円以上 | 0.75% | ||
10万円未満 | 0% | ||
その他 | 10万円以上 | 0.5% | 6,000ポイント |
10万円未満 | 0% |
より詳細は以下の記事でご確認ください。
「プリファード」と「ゴールドNL」の損益分岐点(マイ・ペイすリボ利用時)
2024年11月買付分以降の【新ルール】後、自分の身の丈に合ったカードはどれになるでしょうか?
三井住友カード(Oliveフレキシブルペイ)「プリファード」と「ゴールドNL」で、月10万円を積み立てた場合の損益分岐点を確認してみます。
※「一般カード NL」の身の丈は、年間100万円のショッピング利用があるかとシンプルなので割愛。
最も、ポイント獲得が多くなるのは、「マイ・ペイすリボ」を利用したときです。
マイ・ペイすリボは、事前に設定した毎月のお支払い金額は決めておくものの、毎月増額/減額ができるリボ払いです。利用で還元率が0.5%UPします。
リボ払いは、基本すべきではありませんが、「マイ・ペイすリボ」はちょっと別。毎月、数百円の未払いを残して後は全額返済する増額/減額申請を行えば、リボ払い金利は数円で、還元率UPします。私は、この返済方法を利用しています。
以下が、「マイ・ペイすリボ」利用時に得られる、ポイントとその実質還元率です。
❶プリファード(VISA 1枚)
年間決済額 | 100万円 | 200万円 | 300万円 | 400万円 | 500万円 |
---|---|---|---|---|---|
還元率(1.5%)※ | 15,000円 | 30,000円 | 45,000円 | 60,000円 | 75,000円 |
100万円達成ボーナス | 10,000円 | 20,000円 | 30,000円 | 40,000円 | 40,000円 |
投信積立10万円 | 12,000円 | 12,000円 | 24,000円 | 24,000円 | 36,000円 |
合計❶ | 37,000円 | 62,000円 | 99,000円 | 124,000円 | 151,000円 |
年会費❷ | 33,000円 | 33,000円 | 33,000円 | 33,000円 | 33,000円 |
実質❶-❷ | 4,000円 | 29,000円 | 66,000円 | 91,000円 | 118,000円 |
実質還元率 | 0.4% | 1.45% | 2.2% | 2.28% | 2.36% |
※通常1%+マイ・ペイすリボ利用0.5%=1.5%
❷ゴールドNL(VISA 1枚)
年間決済額 | 100万円 | 200万円 | 300万円 | 400万円 | 500万円 |
---|---|---|---|---|---|
還元率(1.0%)※1 | 10,000円 | 20,000円 | 30,000円 | 40,000円 | 50,000円 |
100万円達成ボーナス | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 |
投信積立10万円 | 12,000円 | 12,000円 | 24,000円 | 24,000円 | 36,000円 |
合計❶ | 32,000円 | 42,000円 | 64,000円 | 74,000円 | 96,000円 |
年会費❷ ※2 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
実質❶-❷ | 32,000円 | 42,000円 | 64,000円 | 74,000円 | 96,000円 |
実質還元率 | 3.2% | 2.1% | 2.13% | 1.85% | 1.92% |
※1 通常0.5%+マイ・ペイすリボ利用0.5%=1.0%
※2 1回でも年間100万円以上利用で永年年会費無料
1枚のVISAカードで比較した場合、年間300万円のショッピング利用の場合は、「プリファード」の方がお得になることがわかります。
❸ゴールドNL(VISA、Mastercard 2枚併用)
さて、ここで、三井住友ゴールカード(NL)は、年間ショッピング利用額がぴったり100万円の時に最もポイント還元率が高くなるカードです。つまり、200万円、300万円と使うと還元率が落ちます。
しかし、三井住友ゴールカード(NL)は、VISAとMastercardの2枚の保有が可能です。VISAで100万円/年、Mastercardで100万円/年 を利用すれば、1枚のカード利用時よりも獲得ポイントが増えます。この方法で、同じ計算をしてみた結果は以下の通りです。
年間決済額 | 100万円 | 200万円 | 300万円 | 400万円 | 500万円 |
---|---|---|---|---|---|
還元率(1.0%)※1 | 10,000円 | 20,000円 | 30,000円 | 40,000円 | 50,000円 |
100万円達成ボーナス | 10,000円 | 20,000円 | 20,000円 | 20,000円 | 20,000円 |
投信積立10万円 | 12,000円 | 12,000円 | 24,000円 | 24,000円 | 36,000円 |
合計❶ | 32,000円 | 52,000円 | 74,000円 | 84,000円 | 106,000円 |
年会費❷ ※2 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
実質❶-❷ | 32,000円 | 52,000円 | 74,000円 | 84,000円 | 106,000円 |
実質還元率 | 3.2% | 2.6% | 2.47% | 2.1% | 2.12% |
【結論(目安)】プリファードとゴールドNL、どっちを選べばいいか
さて、ここでもう一度、プリファードと比較してみます。
「❶プリファード(VISA 1枚)」と「>❸ゴールドNL(VISA、Mastercard 2枚併用)」を比較すると、年間300万円利用時は「>❸ゴールドNL(VISA、Mastercard 2枚併用)」が還元率がよくなります。
以下、結論です。※ざっくりとした目安です。
カードの年間利用額が「400万円」以上なら、プリファードがお得
カードの年間利用額が「300万円」までなら、ゴールドNL(VISA、Mastercard 2枚併用)がお得
※300~400万円ゾーンは使い方次第
その他考慮すべき点
上記【結論】はあくまで、単純なシミュレーションによるものです。実際は、ご自身のその他の保有カードや利用方法も考慮する必要があります。
以下は、考慮すべき点としてすぐに思いついたものです。
・プリファードだからこそ、獲得できるポイントアップがある
・ゴールドNLで、VISAとMastercardを2枚持ちするからこそ得られるメリットがある
・三井住友カード以外に還元率が大きいカードを保有している
私の場合:どうするか
私の場合は、三井住友カードゴールド(NL)以外に、高還元率なカードを保有しています。つまり、三井住友カードゴールド(NL)2枚使いで「200万円以上決済」はお得ではありません。200万円以上使うと、還元率は落ちていきます。
よって、私の場合は、以下の順番でショッピング決済枠を埋めています。
❶三井住友ゴールドNL(100万円×2枚)
❷エポスゴールドカード(最大2.5%還元、100万円) ※tumiki証券のクレカ積立分も利用枠に加算可能
❸リクルートカードプラス(2%還元、それ以上) ※先の3枚ではポイントが貯まらない決済のお助けカード
「プリファード」と「ゴールドNL」の損益分岐点(マイ・ペイすリボ未利用時)
マイ・ペイすリボ未利用時の場合も計算してみました。
❶プリファード(VISA 1枚)
年間決済額 | 100万円 | 200万円 | 300万円 | 400万円 | 500万円 |
---|---|---|---|---|---|
還元率(1%) | 10,000円 | 20,000円 | 30,000円 | 40,000円 | 50,000円 |
100万円達成ボーナス | 10,000円 | 20,000円 | 30,000円 | 40,000円 | 40,000円 |
投信積立10万円 | 12,000円 | 12,000円 | 24,000円 | 24,000円 | 36,000円 |
合計❶ | 32,000円 | 52,000円 | 84,000円 | 104,000円 | 126,000円 |
年会費❷ | 33,000円 | 33,000円 | 33,000円 | 33,000円 | 33,000円 |
実質❶-❷ | -1,000円 | 19,000円 | 51,000円 | 71,000円 | 93,000円 |
実質還元率 | -0.01% | 0.95% | 1.7% | 1.78% | 1.86% |
❷ゴールドNL(VISA 1枚)
年間決済額 | 100万円 | 200万円 | 300万円 | 400万円 | 500万円 |
---|---|---|---|---|---|
還元率(0.5%) | 5,000円 | 10,000円 | 15,000円 | 20,000円 | 25,000円 |
100万円達成ボーナス | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 |
投信積立10万円 | 12,000円 | 12,000円 | 24,000円 | 24,000円 | 36,000円 |
合計❶ | 27,000円 | 32,000円 | 49,000円 | 54,000円 | 71,000円 |
年会費❷ ※2 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
実質❶-❷ | 27,000円 | 32,000円 | 49,000円 | 54,000円 | 71,000円 |
実質還元率 | 2.7% | 1.6% | 1.63% | 1.35% | 1.42% |
❸ゴールドNL(VISA、Mastercard 2枚併用)
年間決済額 | 100万円 | 200万円 | 300万円 | 400万円 | 500万円 |
---|---|---|---|---|---|
還元率(0.5%) | 5,000円 | 10,000円 | 15,000円 | 20,000円 | 25,000円 |
100万円達成ボーナス | 10,000円 | 20,000円 | 20,000円 | 20,000円 | 20,000円 |
投信積立10万円 | 12,000円 | 12,000円 | 24,000円 | 24,000円 | 36,000円 |
合計❶ | 27,000円 | 42,000円 | 59,000円 | 64,000円 | 81,000円 |
年会費❷ ※2 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
実質❶-❷ | 27,000円 | 42,000円 | 59,000円 | 64,000円 | 81,000円 |
実質還元率 | 2.7% | 2.1% | 1.97% | 1.6% | 1.62% |
結論は、「マイ・ペイすリボ未利用時」と同じです。
最後に
今回は、SBI証券✕クレカ積立におけるプリファードとゴールドNLの損益分岐点はいくらか?【最適カードの選び方】を考えてみました。
皆様の積立投資の参考になれば幸いです。
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