手軽にノートPCの画面拡張が可能で、持ち運びも便利なモバイルモニター。
最近は18.5インチの大画面モバイルモニターの販売モデル数も増え、価格もお手頃になりました。大画面なら仕事利用時は見やすく、エンタメ利用なら臨場感を楽しむことができます。
そこで今回購入したのが、InnoViewの18.5インチ大型画面モバイルモニター「InnoView INVPM501」です。画面は大きくてもコンパクト・軽量。VESA対応でモニターアームにも取り付けが可能です。
実際使ってみて、20インチ前後の通常の外部ディスプレイを買うなら、18.5インチのモバイルモニターをお勧めしたい!というのが私の率直なです。価格は少し高くなりますが、省スペース&簡単設置、持ち運びによる利用シーンの増加などを考慮すると、価格増に見合うメリットが十分があると感じました。
今回は、「InnoView 18.5インチ大型画面モバイルモニターINVPM501」の仕様や実際に使ってみた感想をレビュー紹介します。
目次
マルチモニター化のメリット
私は、仕事に用いるノートモニターのサブモニターを主な利用目的として、本モバイルモニターを購入しました(現在所有する、通常の外部モニターのリプレイス)。
マルチモニター化すると、1画面から2画面に増やすだけでも、仕事の効率が42%UPするという研究報告もあります。この場合、単純計算で、ディスプレイ1台追加で1日2時間半、1年で25日間の仕事時間短縮となり、モニター代は生産効率UPですぐに回収できます。
モバイルディスプレイなら、省スペース設置で、デスクは広いまま、仕事環境を向上させることができます。また、デスクだけでなく、ソファーでスマホと接続して映画を楽しむなど、利用シーンが広がります。
InnoView 18.5インチ大型画面モバイルモニターINVPM501 レビュー
基本スペックは以下の通りです。
メーカー・型番 | InnoView INVPM501 |
---|---|
液晶サイズ | 18.5インチ(16:9) |
パネル | 非光沢IPS、178度の可視野 |
色表示 | 1677万色、120%sRGB、HDR(ハイダイナミックレンジ)8bit |
解像度 | FHD 1920 × 1080 |
リフレッシュレート | 100Hz FreeSync |
輝度 | 300cd/m2 |
入出力端子 | Type-C*2/mini HMDI/イヤホンホール |
その他 | VESA対応 低ブルーライト |
梱包品
上の写真は梱包されていた本体、ケーブル類一式を並べたものです。
◆梱包物リスト
・InnoView INVPM501 本体
・USB-C to USB-Cケーブル x 2本
・HDMI to mini HDMIケーブル
・アダプター
・クイックガイド
・保修書
・説明書
・クリーニングクロス
本体・接続ケーブル・収納ケース以外に、簡単なマニュアルや保証書クリーニング用のクロスなども同梱されています。接続方法方法は、1枚ぺらの「クイックガイドシート(日本語対応)」を確認すれば、問題なく接続できます。
本体
大画面モバイルモニターInnoview INVPM501 の本体は無駄のないシンプルデザインです。アルミニウムフレームで頑丈でありながら、熱放散もされやすい設計です。
サイズはベゼル込の本体サイズは423 x 258 mm、ベゼル幅は上左右8mm、下20mmの極狭ベゼルです。スタンドを含めても、厚みは16mmしかありません。
VESA対応で、背面にモニターアームに取り付けるためのねじ穴が「4つ」がついています。本体の重量が軽いので、モニターアームへの取り付けもラクです。
スタンド
スタンドは0~180度まで無段階調節が可能です。「ディスプレイ横置き」で使う場合は、好みの角度で設定できます。(縦置きの場合は 90度垂直立脚)
接続端子・ボタン
左側
右側
接続端子・ボタンは、モバイルモニター本体の側面についており、スタンドを引き出すと利用できるようになっています。
左側がデバイスとの接続端子、右が電源・メニュー・ヘッドホン端子です。それぞれ、上から以下のような順で配列されています。
左側 | 右側 |
---|---|
・Type-C ※給電にも対応 ・Type-C ※給電にも対応 ・Mini-HDMI | ・アップボタン ・ダウンボタン ・電源・メニューボタン ・3.5mmオーディオ |
InnoView INVPM501とPCとの接続
ここからは、モバイルモニターINVPM501とノートパソコンとの接続してモニター表示するまでの流れ(方法)について紹介します。
PC接続はWindows機だけでなくMacでもOK。Nintendo Switchゲーム機、PS3、PS4、PS5、Xbox One等も複雑な設定なしでつながります。
なお、今回接続に用いたノートパソコンはマウスコンピューターの14インチモバイルノートパソコンDAIV-4Pです。
接続はケーブル1本&自動認識で画面表示
USB-Cケーブルでノートパソコンする場合は、ケーブル1本でOK。接続と同時に、モニターへの映像伝送と給電が始まり、画面表示されます。
はじめてPCと接続した場合は、PC画面の複製(ミラー画面)がモバイルモニターに映し出されます。
接続直後は、モバイルモニターの明るさが低く設定されているので、モバイルモニターの右側面の「メニュー」で画面を適切な明るさに設定してください。
※Mini-HDMI入力端子でデバイス接続する場合は、別途、電源アダプターを用いて給電する必要があります。
モニターを拡張表示に変更し、拡張2画面に
以下、Windowsの場合の、画面設定方法についてです。
Windowsのディスプレイ設定画面で、ディスプレイの表示設定を「複製⇒拡張」に変更するだけで、マルチモニターになります。
画面の設定方法
❶ディスプレイの壁紙上で、マウスを右クリック。表示されるメニューから「ディスプレイ設定」を選択します。
❷「表示画面を複製する」を選択し、ディスプレイの位置を設定の上、「適用」をクリックします。
Windowsのディスプレイ設定
これで設定は完了です。これで、2画面マルチモニター環境が整いました。
InnoView INVPM501 の使用感:満足ポイント
ここからは、実際にモバイルモニターを、普段使いのサブモニターとして使ってみた感想です。
PCとの接続が簡単!
ノートPCとの接続が、とても簡単です。USB-C to USB-Cケーブルでの接続なら、ケーブル1本で電源供給・表示が可能! ケーブルでデスク周りがゴチャつくことがありません。
画面が広いのに軽い!省スペース&持ち運び自由
18.5インチでもとても軽く、簡単に片手で持ち運べます。コンパクトなのでデスクスペースも圧迫しません。
モバイルモニターなら、デスク以外でも、ソファーでスマホ接続でYoutubeやAmazon Video・Netflixなどの動画を楽しんだり、ゲーム機接続してゲームを楽しんだり、ストレッチしながらレッスン動画を見たりなど、利用シーンが格段に広がります。
なお、スマホやゲーム機と接続する場合は、付属アダプターで電源給電をしてください。
Androidスマホはすぐに接続できますが、iPhoneはiPhone15を除いて付属のケーブルでは直接接続ができません。別途、アダプターなどを利用すれば接続できます。
方法❶:Apple Lightning – Digital AVアダプタ +付属のType-C ケーブル
方法❷:USB-C to USB A メスケーブル+iPhone充電・データ転送ケーブル
VESA対応!一般モニターに比べて断然設置がラク
VESA対応しているので、モニターアームに取り付けられます。軽いので設置も簡単です。
私は、これまで、上に示した通常の外部ディスプレイ「iiyamaの21.5インチモニター」(この旧型番)をモニタアームに取り付けて使ってきましたが、大きさはベゼル含めて、51.4 x 32 cmとインパクトのある大きさ。しかも重さは2.5kg以上あり、VESAへの取り付けは、女性一人で設定しようとすると、簡単ではありませんでした(作業自体は難しくありませんが、重い!)。
サイズ | ❶Innoview 18.5インチ | ❷iiyama 21.5インチ | ❶-❷差 |
---|---|---|---|
ベゼル込み サイズ | 42.3 x 25.8 cm | 51.4 x 32.0 cm | -9.1 x -6.8 cm |
表示部サイズ | 41.1 x 23.0 cm | 47.6 x 27.0 cm | -5.5 x -4.0 cm |
上記は、2つのモニターの大きさ比較です。「18.5インチ」と「21.5インチ」なので、表示部の広さに多少の違いはありますが、リプレイスしても仕事で不自由を感じるサイズ差ではありません。むしろ、全体がコンパクトになった分、デスク周辺の圧迫感がなくなり、すっきりとした印象になります。
取付の容易さや見た目のすっきり感は、3画面・4画面と画面数を増すとさらに、大きな差となります。
以上を考えると、21.5インチ程度の通常外部モニターを購入するなら、18.5インチのモバイルモニターの方が、多少高くても、総合的な満足度が高いと感じた次第です。
画面がキレイ
120%sRGBの色域を備えているために、鮮明でリアルな画像・動画が楽しめます。HDR(ハイダイナミックレンジ)8bitで、「明るい部分」と「暗い部分」の輝度差(ダイナミックレンジ)が広い映像く、よりリアルな色を再現します。。広視野角も水平178度/垂直178度なので、どの角度から見て色変化がありません。
リフレッシュレート100Hzでゲーミングモニターにも
一般的なモバイルモニターのリフレッシュレートは60Hzですが、本モバイルモニターはそれより高い100Hzです。
リフレッシュレートとは、ディスプレイが1秒間に画面を書き換えられる回数を表す数値です。60Hzであれば1秒間に60回画面を書き換えます。この値が高いと、ゲームなど激しい画面の動きがある表示もスムーズに表示が可能です。
一般的に、ゲーミングモニターといって販売されているものは144Hz以上のものが多く、これらに比べると値は低いです。しかし、その分、価格が抑えられているのではないでしょうか。
InnoView INVPM501 の使用感:残念ポイント
ここまで、いい点ばかり書いてきました。良い点ばかりでは評価に疑問を感じる方も多いと思います。ここからは、個人的には「ここは惜しいな」と感じた部分も紹介しておきます。
画面はキレイ。欲を言えば、画面の明るさがもう少し高いとGood
特に他のモデルより特段劣っているわけではなく、私は、画面は鮮明で特に不満は感じませんが、もう少し、画面が明るくできたら…と思う方がいるかもしれません。
逆に言えば、明るすぎる画面は目が疲れやすいので、適度な明るさとも言えます。なお、モニターには、低ブルーライトモードが搭載されています。
自動回転機能はない
モバイルモニターの中には、横向き、縦向きを自動で感知し、設定してくれるものもありますが、本モバイルモニターにはその機能はありません。
ただ、よほど頻繁に縦横の向きを入れ替える方以外、この機能も特段なくても不自由を感じる方は少ないと思われます。むしろ、価格が抑えられる方が、多くの人にとって、メリットがあるかと。
なお、本モバイルモニターには自動回転機能はありませんが、PCで簡単に設定できます。設定方法は「ディスプレイの設定」で、「画面の向き」で「横」「縦」を選択できます。
最後に
今回は、18.5インチ大型画面モバイルモニター「InnoView INVPM501」について、その特徴や使ってみた感想を紹介しました。
18.5インチでこの価格なら、コスパ的に悪くないモバイルモニターだと思います。
その他の17.3インチ、18.5インチの大画面モバイルモニターは以下の記事でも紹介しています。他のモデルも確認の上、あなたにぴったりの1台を見つけてください。
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