仮想通貨のデータアグリゲーターCoinGecko(コインゲッコー)から待望の2021年第2四半期(4~6月)の仮想通貨の動向まとめをまとめた仮想通貨四半期レポート2021Q2 がリリースされたので、さっそく目を通してみました。

仮想通貨市場にとって2021年Q2は、ビットコインやイーサリアムなどの主要通貨が最高価格更新するも、その後、大きく価格が下落し、厳しい四半期となりました。ビットコインの価格サイクルには、4年の価格サイクルがあると言われていますが、今回の価格サイクルは天井を打ったとの見方もあり、まだ下落するとの見方もありますが、判断が難しいところです。

本記事では CoinGeko仮想通貨レポート2021年Q2 から、重要ポイントをピックアップ。仮想通貨市場の大きな流れを振り返ります。

CoinGecko 仮想通貨 2021年Q2レポート(日本語版)

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仮想通貨 四半期レポートの要点

仮想通貨 四半期レポート 2021年Q2 の中から、重要と思われるポイントは以下の通り。

CoinGecko 仮想通貨 四半期レポート 2021年Q2:重要点

【市場概況】総時価総額は2021年5月に2.5兆ドルのピーク後、激しく下落
【犬コイン】DoggeコインがMoon、有名人による煽りも
【ビットコイン】ETH台頭によるシェア減。上場企業によるBTC買い
【規制】中国政府による仮想通貨マイニングの本格的禁止。クリーンエネルギー化
【認可】エルサルバドルが、国として世界で初めてビットコインを法定通貨として採用
【DeFi】DeFiがBSC、Polygonチェーンに拡大
【NFT】NFTが新しい経済を作る大きな可能性を示唆

以下ではそれぞれについてみてきます。

【市場概況】時価総額、ピークから20%下落

CoinGecko 仮想通貨 四半期レポート 2021年Q2:市場概況

仮想通貨の時価総額は、2.2兆ドルをピークに20%減。6月末時点では1.3兆ドルに。

【犬コイン】Doggeが5位にランクイン

CoinGecko 仮想通貨 四半期レポート 2021年Q2:時価総額TOP5

CoinGecko 仮想通貨 四半期レポート 2021年Q2:市場概況

上図は、仮想通貨の時価総額ランキングTOP5と、上位コインのシェアです。
イーロンマスク氏の発言、一般ユーザのSNSの発信などの影響により、ドージコイン(Doggeコイン)が急伸。第2四半期366%の値上がりを見せました。それに引き続き、様々な犬コイン🐶が登場しMoonしました。

一方、シェアを落としたのがビットコイン-16.3%と大きくシェアを落とす中。イーサリアムがシェアを伸ばしました。

【ビットコイン】ETH台頭によるシェア減。上場企業によるBTC買い

CoinGecko 仮想通貨 四半期レポート 2021年Q2:ビットコイン

本期シェアを落としたビットコインは、2四半期末は約390万円で終了。4月の史上最高値700万円から44%下落しました。

ビットコインについても、犬コイン同様、テスラ、イーロンマスク氏の発言が市場に大きな影響を与えました。上昇にも寄与した一方、下落にインパクトがあったのは、テスラによる環境への配慮を理由とするBTC決済の中止でした(5月)。

現時点で、史上最最高値からの底値は6月22日につけた約320万円(55%減)。これが大底になるのか、さらに下落するのか、予断を許しません。

CoinGecko 仮想通貨 四半期レポート 2021年Q2:ビットコイン

さえない動きとなったビットコインですが、良いニュースもあります。上場企業がBTCを買い増しました。上場企業がビットコインの総供給量の1.03%を占めています。上場企業以外でもビットコインを買い増す動きが出ており、下値支え材料となっています。

【規制】中国政府による仮想通貨マイニングの本格的禁止

CoinGecko 仮想通貨 四半期レポート 2021年Q2:中国政府による仮想通貨マイニングの本格的禁止

ビットコインに試練を与えたトピックの一つが、中国政府による仮想通貨マイニングの本格的禁止です。結果、ハッシュレートは大きく低下しました。ただし、マイナーが引越しを終えればハッシュレートは回復するとみられます。

【DeFi】ETHからBSC、Polygonチェーンに拡大

CoinGecko 仮想通貨 四半期レポート 2021年Q2:DeFi

CoinGecko 仮想通貨 四半期レポート 2021年Q2:DeFi

仮想通貨界隈で大きな動きとなったのがDeFiの普及です。ビットコインの価格と共に、時価総額は大きく下落しました。しかし、手数料の安さを背景に、BSC(バイナンススマートせーん)やPolygon(ポリゴン)がシェアを伸ばしました。
ただし、一方で、すそ野が広がった分、詐欺やハッキング(PancakeBunnyやVenusなど)、TITANに見られるように急騰通貨の大暴落など、マイナスの事件も多数発生しました。

【NFT】新しい経済を作る大きな可能性を示唆

NFT(非代替性トークン)についても、仮想通貨市場下落のあおりを受けましたが、一般的なNEFT市場はまだ活況です。アート系など新しいNFTが登場し、マーケットを活気付かせました。
OpenSeaやRarible の4月から6月にかけて合計取引量はわずかな減少にとどまっています。
また、ゲーム系で人気が爆発しているのがAxie Infinity。成功は、プレイするほど稼げる「P2Eモデル」が大きく関係しており、新しい経済圏を創り出しています。

【取引所】CEXではBinance

CoinGecko 仮想通貨 四半期レポート 2021年Q2:中央集権取引所CEX

4月は仮想通貨市場が活況だったこともあり、中央集権取引所(CEX)の取引高は大きく増加しました。現物の合計取引高は69%増の7兆3,800億ドルに度ぼっています。ただし、その増加の53%はBinanceによるものでした。
一方、Huobiのシェアは、中国での取締まりの影響で後退しています。

CoinGecko 仮想通貨 四半期レポート 2021年Q2:非中央集権取引所DEX

一方で、非中央集権取引所(DEX)は、ランキング争いが熾烈です。一時、4月、Pancakeswapが1位に躍り出ましたが、Uniswap V3のリリースもあり、5-6月には再びUniswap(V3+V2)が盛り返しています。

CoinGecko 仮想通貨 四半期レポート 2021年Q2:デリバティブ取引所

デリバティブ取引所のビットコイン無期限先物取引高も活況。無期限先物取引高は 5.26 兆ドルを記録しました。ドシェア率は、 Binanceが引き続き大きくリードしていますが、シェアは縮小
したものの 、BitmexとFTXは第1四半期に比べて 取引量が大幅に増加しています。

最後に

今回は、CoinGecko 仮想通貨 四半期レポート 2021年Q2の重要点をまとめることで、仮想通貨市場の動向を振り返りました。
上記で示した内容は、CoinGeckoのレポートの一部です。66ページに及ぶ資料となっており、仮想通貨市場を俯瞰してみるのに役立ちます。ご興味のある方は、より詳細な内容のレポートにてご確認ください。

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