西野亮廣さんが監督の映画、アニメーション映画『えんとつ町のプペル』は、いよいよ明日12月25日(金)の公開となりましたね。
新刊書「ゴミ人間」も、発売して間もないのにAmazonで多くの★を獲得しています。
西野さんは、お笑い芸人でありながら絵本作家、そして、オンラインサロン運営、クラウドファンディングなど、時代を先ゆく取り組みで物事を実現していく先駆者として、雲くせずにはいられない人物です。
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さて、本書「革命のファンファーレ現代のお金と広告」は、情報革命により、時代が大きく変化し、インターネットで距離や時間の壁がなくなる現在、個人として、そしてビジネスマンとしてどうアップデートしてくか、革命を起こしてくか、その働き方について西野さんの思いを語った一冊。そのために必要となる必須知識として紙面を割いて語られているのが、「お金」と「マーケティング(広告)」です。
数年前の本になりますが、今読んでも全く古くないと感じさせられる本。西野さんらしい、優しくもありながらドキッとさせられる一言や熱い言葉に、自分も時代と共に変わらなければ(今すぐ行動しなくては)と奮い立たされる一冊です。
今回は、本書から、心にとどめてきたい言葉を記します。
目次
革命のファンファーレ
農業革命よりも、産業革命よりも、大きな革命が、よりによって僕らの時代を直撃した。情報革命だ。
インターネットにより、距離や時間の壁がなくなった。
当然、距離や時間に結びついていたいくつかの仕事もなくなる。くわえて、ロボット技術もグイグイ伸びてきている。
ものの売り方が変わり、働き方が変わり、お金の形が変わり、常識が変わり、道徳が変わっていく。超高速回転で。
人類が発展してきたのは、時代や環境に合わせて、アップデートを繰り返してきたからです。
よく大人は「最近の若い者が…」と苦言を呈します。そして、「好きなことをして生きていけるほど、世の中は甘くない」と言います。しかし、経験したことを僕らに教えてくれる存在であったハズの親や先生は、この革命を経験していません。しかし、今の時代は、「お金=ストレスの対価」という親世代の常識で行動する必要はありません。
今は、頑張れば報われる時代は終わり、変化しなければ生き残れない時代。
若い世代は身の回りに起こっている変化を、自ら学び、実践し、思い知り、対応していかなければなりません。この変化から目を背けた人間から脱落していきます。既得権益や自分を守りはじめた人間から終わりが終る、西野さんはそのように語ります。
「お金」と「広告(集客)」、そして「信用」
なんだかんだ言って、生きていくには「お金」が必要です。これがなければ、人間らしい生活はできません。しかし、最も大事なものである「お金」について、学校では教えてくれません。
また、「お金」を獲得するには「マーケティング活動(広告)=集客」が必須です。しかし、この方法も学校で教えてくれることはありません。
「お金」とは何なのか?そして、どのように集客しお金に結び付けるのか?その方法を知らないといけません。
西野さんは、人がまだ誰もクラウドファンディングというお金の集め方を知らない時代から、クラウドファンディングを実施し、プペル作成のための資金を獲得した実績をもつ方です。当時は時代が追いついておらず多くの批判も集めましたが、特に、コロナ禍において、ビジネス資金を集めるための一つの手法として認知が進んだことは多くの人が知るところです。
そんな西野さんが大事にするのは、「お金を稼ぐな。信用を稼げ。」ということ。
それを実践する方法として、西野さんは、『信用通帳』なるものを作成。
お金を集めるには信用が必要です。信用通帳とは預金通帳の信用バージョンで、自分の現在の信用値を出し、記録するもの。そして、「今、自分の信用がどれぐらいで、今月は、あとどれぐらいの信用を使えるのか?」と、お金同様に「信用のペース配分」をしていると言います。
お金が信用を数値化(見える化)したならば、
・どのように数字を配置すれば、自分の数字を更に増やすことができるのか?
・今あるマネタイズのポイントは、自分の目的に対して最適化されているか?
今一度、整理してみる必要がありそうです。
インターネットが破壊したものを正確に捉え、売り方を考えろ。
ここ20年ぐらいの進化の中で最も世の中を変えたものは「インターネット」。本書のテーマの1つである「広告」もネットを利用することが必須です。
ところで、インターネットが何を生んで、何を破壊したかわかりますか?上手に「広告」するには、このインターネットの特性を把握することが必須です。
インターネットが変えたもの、それは、「物理的制約の破壊」、そしてその結果生まれた「あらゆるものの無料化」です。さらに「上下関係」を破壊し、「水平関係」を作りました。
グーグルやYoutubeが多くの人に利用されるようになったのも、「無料にした方が売り上げが伸びる」という判断があったから。一見無料のようだが、その実、マネタイズのタイミングを後ろにズラし、入り口を無料にすることで、更に大きな見返りを狙う。時間差でお金が発生しているのです。
だから、今の時代、自分のコンテンツの価値や著作権にこだわり、最初から有料でコンテンツを売ろうとしても、信用もない人なら、まず売れない。ネットで売る場合は、最初にお金を稼ごうとしてはいけない。
まずは入り口を無料にし、マネタイズを後にずらすことが非常に大事。権利を開放し、できるだけ多くの人に無料で使ってもらい、そのことで多くの人の生活をバックアップし、「使わせてくれてありがとう」という信用を稼いだ方が結果的に大きくなって自分に返ってきます。
売るために大切なモノ「体験」と「コミュニケーション」
モノがあふれる時代、人はモノを買わなくなりました。しかし、生活に全く必要ないのに買ってしまうものがあります。その一つが「おみやげ」です。
例えば、シンガポールにいって「マーライオン」を買ってしまった経験はありませんか?
或いは、本を買うのをあれだけ渋るくせに、演劇を観に行った際、「パンフレット」には手を伸ばすことありませんか。
なぜ、買ってしまうのか?
それは、「おみやげ」が、楽しかった出来事を思い出す装置として〝必要〟だからです。そして、知人と思い出を共有するためのコミュニケーション装置としても機能するからです。
「時代はモノ消費から、コト消費」とよく言われますが、上記のような例は、単に「モノ」を買っているわけではありません。「モノ消費から、コト&モノ消費」なのです。
つまり、商品は、体験&コミュニケーションに紐付ければ確実に売れる確度が上がるということなのです。
徹底的に購買までの導線をデザインせよ
ただし、上記ヒントから着想を得てモノを売ろうとしても、確実にヒットを生むには、数十、数百の仕掛けが必要です。頭を使って、徹底的に仕掛けの導線を数学的にデザインする必要があります。人の心の動きも徹底的に考える必要があります。
大貞治さんの言葉「努力は必ず報われる。報われない努力があるとするなら、それはまだ努力とは呼ばない」というありがたい言葉があります。常識を疑い、実践し、修正点をあぶり出し、伸ばすべきポイントを徹底的に伸ばす。その繰り返しの先にしか、未来はありません。
踏み出す勇気はいらない。必要なのは「情報」だ
会社に所属せずとも、「個」で稼ぎ生きていくことが。以前に比べて非常に容易にできるようになりました。かく言う私もそんな一人です。時間・場所に縛られない生活が実現し、非常に幸福度が増しました。「私は幸せだ」と素直に思えます。
しかし、会社への不満万歳ながら、多くの人は、行動に移せません。
西野さんは、かなり厳しい言葉で以下のように言います。
これは違う。大間違いだ。行動することに、勇気は必要ない。
一歩踏み出すために必要なのは、ポジティブシンキングではなく、ロジカルシンキングだ。
説明できてしまう事柄に「勇気」は必要ない。
一歩踏み出すことに勇気が必要だと思っているのであれば尚のこと、そんな不確かなものを取っ払ってやる為にも、とっとと「情報」を仕入れた方がいい。
そして、コチラから仕入れようとせずとも、自然と情報が集まってくる身体作りをしておいた方がいい。
情報は、行動する人間に集まり、更なる行動を生み、また情報が集まってくる。行動の連鎖だ。
勇気のせいにしてはいけない。
今、あなたが行動できていない理由は、あなたが情報収集をサボっているせいだ。
努力だ、圧倒的努力。これに尽きる。
行動しよう。
失敗したら、取り返せばいい。大丈夫。
キミの革命のファンファーレを鳴らすのは、キミしかいない
本書を締めくくる、終わりの言葉、感銘を受ける人が多いと思う、いい言葉です。
社会・会社への愚痴ばかりの人は、是非、この言葉を読んで、思考・行動を変えてほしい。
自分を奮い立たせるために。
一切の決定を自分ではない誰かに委ねた人間には、その覚悟相応の未来しか待っていない。
キミに決定権はあるか?
好きなようにやらせてもらえないことを立場のせいにしていないか?
売れない原因を環境や時代のせいにしていないか?
自分の不満を誰かが解消してくれることを待っていないないか?
これまでたくさんの人を見てきたが、成功者は必ず決定権を持っている。
そして決定権は今この瞬間に持つことができる。
あとはキミの覚悟次第だ。
お金の価値が変わり、
働き方が変わり、
道徳が変わり、
何もかもが猛スピードで変わっていくこの時代を、
まるで動きが読めないこの時代を、
乗り越えたいのだろう?
それでも守りたい家族や友やスタッフや、信念があるのだろう?
ならば、
目の前で起こる変化に、即座に対応しなければならない。
他人に決定を委ねると出遅れる。
環境に決定を委ねると癖になる。
守るべきものが守れなくなる。
この時代を生きたいのなら、
自分の人生を生きたいのなら、
決定権を持て。
今、この瞬間にだ。
周りが何と言おうと、
世間が何と言おうと、
昨日までの常識が何と言おうとかまわない。
キミの人生の決定を、他人や環境や時代に委ねるな。
キミの人生はキミが決定しろ。
常識に屈するな。屈しないだけの裏付けを持て。
それは行動力だ。
それは情報量だ。
僕はまもなくこの本を書き終える。
そして直後に、次の行動を起こす。
キミはまもなくこの本を読み終える。
さあ、何をする?
キミの革命のファンファーレを鳴らすのは、キミしかいない。
最後に
今回は、西野亮廣さんの著書「革命のファンファーレ」をついて紹介しました。
今、あなたは、将来に向けて行動できていますか?
そして、行動を起こすための強い武器となるのが「お金と集客に関する知識」です。
普通の人は西野さんのように先駆者になる必要はありません。情報を仕入れながら、普通の人より少し早く行動・変化する「アーリーアダプター」でも、十分、楽しみながら人より有利に生きることができます。
変化を受け入れ行動しない人は、負け組として不安にさいなまれて生きることになります。是非、そうならないように賢く生きましょう。
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