ネットバンキング用に絶対持っておきたい楽天銀行口座。
口コミ評判もよく、振込手数料なども条件クリアで複数回タダになるのでなくてはならない口座です。

口座利用をしていると、時折、以下のような外貨定期貯金の高金利キャンペーンのご案内が届きます。

この度、以下の通り外貨定期貯金の優遇金利を適用させて頂きます。
対象のお客さま限定の金利となっております。

■外貨定期預金 NZドル 14日もの
 2019年09月13日から2019年09月19日までのお預入れ分(※円から預入時)
■優遇金利:年16%(税引後 年12.74%)

14日もの=2週間という超短期の外貨定期預金とは言え、年16%とはインパクトがある優遇金利です。

でも、なぜ、NZドル(ニュージーランドドル)の外貨定期預金で高額な金利がつけられるのでしょう?預入者には本当に利用メリットがあるのでしょうか?

高金利外貨貯金に飛びつく前に、100万円を貯金したらどうなるか、シミュレーションしてみました。

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NZドル金利16%定期(2週間)はお得?

金利計算に利用したのは、じぶん銀行の外貨定期預金シミュレーター
最低預入期間が1ヶ月までしか選べないので、金利16%で1ヶ月預入でどうなるか計算してみます。

長期ニュージーランドドル/円チャート


楽天銀行外貨定期預金シミュレーションの前提条件と留意点

 外貨定期預金シミュレーションの前提
現在の為替レート水準をもとに、100万円を円貯金からNZドル定期(金利16%)に1ヶ月預入、満期時の為替レートは預入時と同水準とします(ただし、為替コストを考慮する必要あり)。

 現在の為替レート
1NZドル円=68.33円 (2019年8月17日時点、TTS)

円⇒外貨貯金にかかる為替手数料
楽天銀行の場合、為替手数料が片道45銭かかります。つまり、往復で90銭の為替差損が生じます。この為替手数料が生じてしまうのです!!

楽天銀行 為替コスト

キャンペーン外貨優遇金利での預入はお得か?計算してみた結果は・・・

結論から行きましょう。

為替コスト90銭を考慮すると、仲値が購入時と解約時で変わらなければ利益どころか、マイナス!損が出ます
超短期定期預金の場合、表面的な利率はよさそうにみえても、利息はほとんどつきませんし、むしろい高い手数料でコスト負けします。銀行を儲けさせるだけです。高金利に飛びついてはいけません。

計算入力値
※為替手数料90銭を加味して、購入時からの値動きなしとして計算

計算結果

損益分岐点

NZ外貨定期預金をする際は68~69円台に注意

もう一度、上記、NZドル円チャートを見てみましょう。

2019年8月17日現在、NZドル円は、2008~2012年に高値レジスタンスとなった大変重要なレジスタンス水準に位置しています。ここから反発上昇となる可能性が十分あり、そうなら、為替差益が十分出せると言えますが、一方で、このレジスタンスを死守できないと、一気に下落する危険を秘めています。

このような相場局面で、自由な売り/買いが可能なFXでの取引ならまだしも、2週間、ポジションがロックされてしまう定期預金に大事な資金を預けることは全くもってオススメできません。

今の局面では、本定期預金に投じるのはリスク管理の観点からもやめておいた方がよいでしょう。

※追記(上記文章を書いた後、一か月の間の動き 2019年9月14日現在)
NZドル円は、重要ポイントとしていた、68~69円台をオーバーシュートして66円ミドルまで下落。その後反発して、まさに重要ポイントである69円に戻ってきています。
よって、今後が勝負。反発できれば、はやり68~69円は強いレジスタンスラインだったということになります。まさに、正念場と言える状況でしょう。

結論:銀行で外貨投資はオススメできない

もう一度結論をまとめます。

上記、楽天銀行のキャンペーンのシミュレーション結果で示した通り、NZドル2週間定期金の場合、為替コスト90銭を差し引くと、手数料負けします。利用の価値は見出せません。
楽天銀行の口座は口コミ・評判もよいですが、すべてをうのみにすることなく、自分で確かめてホントに有利なものを見極めて預け入れることが大事です。

外貨貯金の代わりにFX投資。レバレッジ1倍ならリスクでコスト激小

銀行での外貨貯金をお考えの方の多くは、FXは危険で怖いと思っている方も多いでしょう。

しかし、使い方次第でそんなことはありません。

FXでレバレッジ1倍で投資すれば、外貨貯金とリスクは全く同じ。
為替得損は同じで、スワップポイントと呼ばれる金利もついて、為替手数料であるスプレッドは劇狭です。

例えば、FX口座数『国内第1位』(2019年1月時点)FX会社DMM FXと、楽天FX楽天銀行の為替手数料の違いを確認してみましょう。

為替手数料(スプレッド)比較(片道)

金融機関DMM FX楽天FX楽天銀行
ドル円0.30銭0.30銭25銭
豪ドル円0.70銭1.20銭45銭
NZドル円1.2銭3.9銭45銭

※円⇒外貨、外貨⇒円の往復の場合は、上記の倍のコストがかかります。

上記の通り、手数料の差は明らかですね。

手数料を抑えることは投資の鉄則です。
特に、短期投資をする場合は、為替手数料が大きくリターンに影響します。

必ず、スプレッドの小さい口座を利用して投資をしましょう。

なお、DMMは、初心者に優しい取引ツール&新規口座開設特典の大きさで人気。新規口座開設特典はGetしておいて損はありません。

特別優遇外貨貯金より、今やるべき絶対得すること2つ

外貨貯金より先にやるべきことは以下の2つ。それぞれ解説します。
・iDeCoやNISAなど優遇税制投資
・ふるさと納税

iDeCo、NISAなど優遇税制を利用した投資

iDeCo、NISAは税控除のもと投資ができるお得な制度。
単純にどちらが得するかでいえば、iDeCoの方が税金が安くなり得をします。

楽天証券 iDeCoなら、手数料も安く、優れた金融商品がそろっており、SBI証券と共におすすめできるiDeCo口座です。

iDeCoでいくら得するかは、以下の記事で解説しています。

楽天ふるさと納税

楽天ポイントをがっつり持っている方向けのオススメは「楽天ふるさと納税」
楽天ポイントをがっつりお持ちの方は、楽天ふるさと納税の利用がオススメ。

楽天ふるさと納税の4つのメリット

①楽天市場の会員情報を使って寄附できるので、手続きが簡単!
②お買い物と同じ手続きだから分かりやすい!
③楽天スーパーポイントが使える!
④楽天スーパーポイントがたまる。設定により最大常時16倍!

特に、ふるさと納税人気ランキング上位の返礼品は、還元率やコスパに優れているのでお得です。

③④のメリットは大きいので、詳細解説します。

楽天ふるさと納税に楽天スーパーポイントSPUが使える

納税額は普通のサラリーマンでも数万~数十万円。年間所得が大きい人なら数百万円単位ですから、これらをふるさと納税で支払えば、ポイントががっつり貯まります。
ふるさと納税して、楽天ポイントがたまってさらにお得です!

楽天ふるさと納税で楽天スーパーポイントSPUが最大15%貯まる

楽天スーパーポイント、常時15倍をGetする

楽天スーパーポイントSPUはふるさと納税でも貯まります。
SPUは楽天の利用度合いによって人それぞれ異なりますが、楽天のサービスを使えば使うほどお得!楽天市場でのお買い物がいつでも最大15倍になります。

ちなみに7/1からはポイント最大16倍
以下のサービスを多数利用すればするほど、おかいもので付くポイントが増えます!

楽天スーパーポイントSPUについてより詳細を知る
楽天スーパーポイント SPU を最大化するサービス

まとめ

いかがだったでしょうか。

楽天銀行の特別外貨高金利金利キャンペーンは、利用者にとっては必ずしもお得なわけではなく、むしろ、銀行の手数料商売獲得のための商売であることがお分かりいただけたかと思います。

ただ、利用者は正しく賢く利用すればいいだけの話。
本記事の後半では、楽天の各種サービスを利用して、実質的な税金を安くする方法を紹介しましたが、楽天を総合的に利用すると得なことがおわかりいただけたかと思います。

是非、賢い消費者でいられるよう、コツコツお金の勉強に励んでください!