PayPay証券がクレカ積立の還元率が0.7%にアップ(5/1~)各社証券会社✕クレカ投資還元率【比較まとめ】

内閣府令「金融商品取引業等に関する内閣府令」が一部改正による、証券会社各社のクレカ積立の5万円⇒10万円の引上げ対応。

早々にクレカ積立の還元率を発表するところもあれば、遅出しじゃんけんで、還元率発表をしたところありで、還元率は各社それぞれとなりました。

結局、どの証券会社✕クレジットカードで積立すると、いくらの特典が付くの?

今回は、【クレカ積立を徹底比較】。クレジットカードの年会費も考慮の上、10万円投資した場合の還元ポイント数はどうなるか? おすすめ証券会社×クレジットカード選びの参考になれば幸いです。

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【徹底比較】大手証券会社:クレカ投資還元率)

クレジットカードを利用して投資信託などの積立を行う「クレカ積立」には、以下のような魅力があります。

クレカ積立の魅力

❶ポイント還元
❷積立自動化による手間削減
❸分散投資の実現
 ドルコスト平均法による時間分散、低コストインデックスファンドによる投資先分散

特に、❷❸はどの証券会社も選んでも、おおむね同じことが実現しますが、❶については、証券会社やカードによって状況が異なります。特にクレカ積立の還元率が高くても、クレジットカードの年会費を支払えば、その分、還元率が落ちます。

毎月10万円をクレジットカードで投資した場合、クレカ積立の還元率はどうなるか?比較してみます。

【結論】クレカ投資還元率(月10万円投資)

※SBI証券はのキャンペーンでの6カ月間特別上乗せは排除して計算

証券会社カード還元率獲得P(月)獲得P(年)年会費年会費考量済み獲得P
SBI証券三井住友NL※10.5%500P6,000P6,000P
三井住友ゴールドNL※21.0%1,000P12,000P12,000P
三井住友プラチナプリファード※33.0%3,000P36,000P33,000円3,000P
楽天証券楽天カード0.5%500P6,000P6,000P
楽天ゴールドカード0.75%750P9,000P2,200円6,800P
楽天プレミアムカード1.0%1,000P12,000P11,000円1,000P
マネックス証券マネックスカード0.72%720P8,640P8,640P
auカブコム証券au PAYカード1.0%1,000P12,000P12,000P
PayPay証券PayPayカード0.7%700P8,400P8,400P

※1 年10万円以上決済
※2 100万円修行済み、年100万円以上決済
※3 特別キャンペーン終了後、年500万円以上決済
Oliveカードは三井住友カードと同等

還元率が高い証券会社は?

上記を見ると、還元率が高いのは、以下となります。

auカブコム証券:1%還元
SBI証券での 三井住友ゴールドNL ※100万円修行済み、年100万円以上決済

なお、主に多くの方はNISA積立をされていると思いますが、結果的には、総合的な使い勝手&投じたい金融商品があるかです。還元率だけに惑わされないようにしましょう。

以下は証券会社別に特徴を見ていきます。

【SBI証券】カード利用額に応じて還元率が変動

SBI証券は、積立に用いるカードランク、及び、年間利用額に応じてポイント還元率が変動するのが特徴です。

・カードランクが高くても、年間利用額が少ない人にはポイントは付与しない仕組みが顕著
 一般  :0.5%還元には、年10万円以上決済
 ゴールド:1.0%還元には、年100万円以上決済
 プラチナ:3.0%還元には、年500万円以上決済
・年間利用額にクレカ積立分は含まない

年間300万円以上利用なら「プラチナプリファード」はおすすめ

年間300万円以上、利用できるなら、「三井住友カード プラチナプリファード」はおすすめです。プラチナプリファードだからこその特典もあるので、総合的にメリットが高いと言えます。

2024年10月買付分までは、積立額の還元率が5%

以下の記事では、三井住友カード プラチナプリファード と 三井住友カード ゴールド(NL)の損益分岐点について解説しています。

【三井住友プラチナプリファード】紹介登録で入会特典 上乗せ
【Oliveフレキシブルペイ プラチナプリファード】新規入会で最大23,600円

SBI証券をおすすめしたい方

SBI証券は三井住友カードを頻繁に利用し、一定額の決済がある方向け と言えます。

ネット証券No.1という安心もあるので、三井住友カードをメインカードにしているなら、【SBI証券】はおすすめです。

【楽天証券】楽天キャッシュでさらに高還元積立

楽天証券は、積立に用いるカードランクに応じてポイント還元率が変動します。SBI証券と異なり、利用額よって還元率は変わりません。

中間ランクの「楽天ゴールドカード」が最も高還元

特徴的なのは、中間ランクである楽天ゴールドカードの還元率が最も高い点です。

年会費無料の楽天カードから、切り替えた方がお得になります。通常のカード還元率もUP&カード特典もUPするので、切替を考えてみても良いのではないでしょうか。2枚目作成 or 切替でポイントがもらえます。

【楽天ゴールドカード】新規入会・利用で5,000ポイント
【楽天ゴールドカード】2枚目、切替で2,000ポイント

楽天キャッシュは最大3.5%還元で積立投資が可能元

さらに、楽天証券の大きなメリットは、クレジットカードでの10万円/月の積立とは別に、楽天キャッシュでの積立が5万円/月ができる点です。これは他の証券会社にはない大きなメリットです。

クレカ積立10万円+楽天キャッシュ積立5万円=合計15万円/月 まで、ポイント還元付きで投資できます。

さらに、楽天キャッシュは、高還元率チャージルートを用いると、最大3.5%還元でチャージ⇒積立投資ができます。

結果、1ヶ月当たり、
楽天ゴールドカードで10万円、楽天キャッシュで5万円積み立てた場合、還元率は1.67%
楽天カードで5万円、楽天キャッシュで5万円積み立てた場合、還元率は2.25%
になります!

月15万円積立

カード積立額還元率獲得P(月)獲得P(年)年会費年会費考量済み獲得P
楽天ゴールドカード100,000円0.75%750P9,000P2,200円6,800P
楽天キャッシュ50,000円3.5%1,750P21,000P21,000P
合計150,000円1.67%2,500P30,000P2,200円27,800P

月10万円積立

カード積立額還元率獲得P(月)獲得P(年)年会費年会費考量済み獲得P
楽天カード50,000円0.5%500P6,000P6,000P
楽天キャッシュ50,000円3.5%1,750P21,000P21,000P
合計100,000円2.3%2,250P27,000P27,000P

楽天キャッシュの高還元率な調達方法は、以下の記事にて解説しています。

楽天証券をおすすめしたい方

楽天証券での積立がお勧めできる方は以下の通りです。

・楽天カード×楽天キャッシュの合わせ技で、還元率を上げたい方
・月10万円以上(15万円まで)ポイント付きで投信積立したい方
・楽天経済圏をよく利用する方

【マネックス証券】5万円までの積立が最高還元

マネックス証券でクレカ積立ができるのは、実質年会費無料の「マネックスカード」。
初年度無料、翌年以降は年に一度の利用で無料となるので、積立投資を続ける限り、年会費は0円です。

月5万円積立なら最高還元率

5万円以下の投資なら、最高還元率1.1%です。

ただし、月の積立額による段階な積み上げ方式のため、10万円投資した場合は、0.72%になります

5万円以下   :1.1%
5万円超~7万円:0.6%
7万円超~10万円:0.2%

2024年9月まで、最大2.2%還元

2024年9月まではNISA口座開設者を対象にキャンペーンレートが適用。10万円まで以下のレートが適用されます。新規口座開設の方は、

2023年10月以降にNISA口座を開設した方/する方:2.2%還元
2023年10月以前にNISA口座を開設した方/する方:1.5%還元

マネックス証券をおすすめしたい方

マネックス証券での積立がおすすめできる方は以下の通りです。

・5万円以下の投資で最高還元率を実現したい方
・ファミペイをよく利用する方
・ドコモ経済圏を利用する方、dカードを利用している方(2024年夏以降)

ファミペイチャージでポイント貯まる

積立投資からは脱線しますが、ファミペイを利用するなら、マネックス証券に口座を開設して、マネックスカードを取得するとポイントが貯めやすいです。貯まったポイントは、投資にも回せます。

2024年夏、dカードでのクレカ積立開始予定

また、2024年夏、ドコモとの提携でdカードでの投資信託のクレカ積立ががスタートすることが発表されています。これに先行して、口座開設で最大4,200 dポイントもらえるキャンペーンも開催中です。

2024年夏:dカードでのクレカ積立開始
2024年秋:dポイントでの投資信託購入が開始
     投資信託の保有で、毎月dポイント貯まる

おそらく、これに合わせて、キャンペーンも開催されることでしょう。

【auカブコム証券】年会費無料でも10万円まで1%還元

auカブコム証券のクレカ積立に利用できるクレジットカードは、「au PAYゴールドカード」と「au PAYカード」の2種類です。

10万円積立なら最も還元率が高い

カードのランクに関係なく、一律1.0%還元。しかも、10万円まで1%還元で、他社を上回る還元率となっています。

「auマネ活プラン」加入&NISA口座開設で最大3.0%還元

auの金融サービスと通信サービスをセットで利用することでおトクになる料金プラン「auマネ活プラン」加入者は、+0.5%還元、さらにau PAYゴールドカード保有者に限り、NISA口座開設で+1.5%還元の最大3.0%還元という特典があります。

ただし、以下の条件があります。
・auマネ活プラン加入特典は、毎月の投資信託の積立金額5万円が上限
・ゴールドの最大3.0%還元は12ヶ月限定。13ヶ月目以降は2.0%還元

誰でもお得になる方法ではないので、通信料などと鑑みて利用する必要があります。

auカブコム証券をおすすめしたい方

auカブコム証券をおすすめしたい方は、以下の方です。

・シンプルに高還元で積立投資をしたい方
・au経済圏を利用している方

【PayPay証券】クレカとPayPay残高の2種類で投資可能

PayPay証券に積立投資できるクレジットカードは、「PayPayカード」と「PayPayカード ゴールド」です。PayPay証券アプリを用いた投資になります。

クレカとPayPay残高の2種類で投資が可能

PayPay証券は、楽天証券同様、クレジットカードと電子マネーの2種類でポイント付き積立ができます。

PayPayカード積立:0.7%(350P上限)
PayPayポイントまたはマネー積立:0.5%(250P上限)

ただし、上限が設けられており、月のポイント還元上限は700ポイントまでとなっています。

売却した資金はPayPayマネーに

PayPay資産運用で売却した投資信託の残高は現金ではなくPayPayマネーとして扱われます。そのままだと現金化できませんが、PayPay銀行があれば現金化が可能です。

PayPay銀行とセットで利用する必要があります。

PayPay証券をおすすめしたい方

正直、前述の4社に比べて、大きな特典はありません。

・アプリでお手軽に投資したい
・PayPayポイントを貯めたい

最後に

今回は、【クレカ積立 徹底比較】証券会社✕カード別、10万円投資した場合の還元ポイント数は?利用がおすすめな方は?と題して、各社の投信積立の特徴、および、利用がおすすめな方を紹介しました。

記事内でも紹介しましたが、積立投資は、ポイント還元率で行うものではありません。ポイントを貯めることを主軸にすることなく、それでもメリットが大きいと感じる証券会社で積立投資を行ってください。