2019年 金星逆行はいつ?株式市場など、金融マーケットに与える影響とは?前回2018年株式の動きで解説

(人を)惑わす星と書いて惑星
「惑星」という名が付いた理由は、「惑星の逆行」にあると言われます。

太陽系の惑星を地球から見ると、位置関係によって、逆の方向に進んでいるように見える期間があります。これが「惑星の逆行」です。

その言葉の通り、「逆行」とは、ものの順序や流れに逆らう方向に進むため、注意が必要な時間帯を示し、人間関係、社会情勢、株式相場・為替/FXなど金融市場など、その星に関係の深い事象に特に大きな影響を与えると言われます。

では、地球からも肉眼で見える惑星である2022年の「金星の逆行」はいつでしょうか。また、株価にも注意があるといいますが、過去、どのような値動きをしたでしょうか。詳しく見ていきましょう

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金星の逆行期間はいつ?どのぐらい続く?

金星の逆行は、18ヵ月に1回。約42日間続きます。
金星の逆行スケジュールは以下のようになっています。

金星の逆行期間
2018年2018年10月6日~2018年11月16日
2019年なし
2020年2020年5月13日~2020年6月25日
2021年
2022年
2021年12月19日~2022年1月29日
2023年2023年7月23日~2023年9月4日
2024年なし

金星の逆行が意味するところ

金星の逆行が意味するところ

金星は、英語でVenus(ビーナス)。ビーナスとは、ギリシャ神話のアフロディテ、ローマの女神ウェヌスVenusの英語名です。こ恋愛や金銭に関係の深い惑星です。

一方、「逆行」とは、「逆に行く」ことです。
過去に戻る、振り返る、見直す、やり直す、など、「戻る」意味があります。

つまり、金星の逆行期間は、「恋愛」や「金銭」に関して、問題が起きやすい時期で、以下の注意をした方がよいとされています。

金星の逆行中に起こりやすいこと

①恋愛への影響
寄りが戻る、カップルに問題が起きる、結婚話が滞る

②投資など「お金」に関する影響
投資に失敗する、お金を失う、支払いが遅れる、売り上げが伸び悩む

この時期は、恋愛や投資はお休みするのも手。気持ちが内面に向かいやすい時期であるため、自分の内面を見つめたり、これまでをゆっくり振り返るような時期に充てるといいとされています。
ただし、金星の逆行は頻度が少なく、また、土星ほど大きな影響がないため、大きなトラブルにはつながらない傾向があります。

過去の金星逆行期間の株価を検証

さて、過去の金星逆行期間、マーケットはどのように動いていたでしょうか?

先に結論を述べると、過去2回分の結果を見る限り、どちらも大きく下落。期間中は株価下落に注意するに越したことがないと言えます。

2021年12月19日~2022年1月29日

金星逆行期間と株価:2018年の金星逆行期間を振り返り

上図は日経平均の日足チャートで2本の紫線の間が金星逆行期間 2021年12月19日~2022年1月29日(を含む期間)です。
期間中下落。大底に近いところで、金星の逆行期間が終了しました。

2018年10月6日~2018年11月16日

金星逆行期間と株価:2018年の金星逆行期間を振り返り

上図は日経平均の日足チャート。2本の紫線の間が金星逆行期間 2018年10月6日~11月16日です。

金星逆行期間が始まる少し前、日経平均が最高値を付けた10月2日を頂点に大きく下落、約3週間で一気に3500円も下落し、市場に緊張が走りました。その後、一旦、反発するも、再び下落に転じています。

「金星逆行」以上に注目度の高い「水星逆行」

金融市場において金星逆行期間は下落に注意が必要なことは分かったと思います。
しかし、金融市場では「金星の逆行」以上に「水星の逆行」に注意が払われます。
金星逆行が18ヵ月に1回で年によってはないのに対し、水星逆行は年に3回と頻度も多く、注意が必要です。

水星の逆行期間とその意味については、以下の記事をご確認ください。

その他の惑星の逆行期間は以下にてご確認ください。

惑星とギリシャ神話:金星「美の神」

金星の逆行が意味するところ

この節では、より惑星に興味を持っていただくために、惑星とギリシャ神話の関係について。これが分かると、教養が高まります。

ビーナスの誕生秘話は超おぞましい

金星は、英語でVenus(ビーナス)で、ギリシャ神話のアフロディテ、ローマの女神ウェヌスVenusの英語名でしたね。

ビーナス誕生というとボッティチェッリの超有名絵画「ヴィーナスの誕生」を思い出す人は多いと思いますが、この誕生の背景が超おぞましい!

実は、このヴィーナス、ギリシャ神話では、母がいません。いきなり、父ウラノスの精液から生まれています。しかも、こんな生まれ方をした背景が、ウラノスの息子クロノスが父の一物をカマでちょん切るというおぞましき事件を起こしたことに始まっています。その時、飛び散った精液から生まれたのがビーナス。しかも、赤ちゃんとして生まれたのではなく、突然「大人の女性」として生まれているという、トンデモストーリーです。

絵の右側の女性が、布を持って急いでいる様子なのも、慌ててビーナスの体を布で覆おうとしているからでなんですよね。

神々の話というと、凄く清廉潔白な話をイメージしてしまいますが、神話には、不倫アリ、子供の虐殺アリ、バケモノ登場など、ハチャメチャは話が盛りだくさんすぎて面白すぎます。ちなみに日本の神話「古事記」にもトンデモ話がちらほら出てきます)

中野京子さんの著書「怖い絵 死と乙女篇」では、超怖い絵の1枚として紹介されています。上記、おぞましいヴィーナス誕生の物語についても、詳細解説されていてとても面白いです。絶対読むべき、知的好奇心がくすぐられます。

惑星にはギリシャ神話の神々の名がつけられている

惑星には、ギリシャ神話の神々の名前(正確にはギリシャ神話を受け継いだ古代ローマの神々)がつけられています。天文学も発達していた古代ギリシャで明るい星であった星「惑星」に神々の名前が付けられました。ギリシャ神話がその後の世界に与えた影響(三大宗教、日本の古事記・日本書紀など)は非常に大きいですが、惑星にも影響を与えていたとは驚きですよね。

ちなみに、ギリシア神話で一番有名な神様は、全知全能の神「ゼウス」です。そして、惑星はゼウスの血縁者の名前がついています。

惑星ギリシャ神話名(英語名)コメント
太陽アポロン光明の神。ゼウスの子。若く美男子。
水星ヘルメス(マーキュリー)伝令の神。情報の神。水星は太陽のまわりをめまぐるしく動くすばしっこさ
金星アフロディーテ(ヴィーナス)美の女神。金星は明けの明星・宵の明星としてとても美しい
地球-(ガイア)ガイアはゼウスのおばあさんに当たる
アルテミス(ムーン)清浄の女神。太陽神アポロンの双子の妹。ゼウスの子。
火星アレス(マーズ)戦い(戦争)の神。赤く不気味な輝きを放つ星。
木星ゼウス(ジュピター)全知全能の神。神々の王者。たくさん不倫をして、たくさん子供がいる。
土星クロノス(サターン)土と農耕の神。ローマ神話ではサトゥルヌス。なかなか所業が凄い…わが子を食べます
解説
天王星ウラノス(ウラヌス)天空の神
海王星ポセイドン(ネプチューン)海の神。青色の星。
冥王星プルート(プルート)冥界の神。太陽系の果ての星

金融占星術・アノマリー・サイクルを侮るなかれ

金融占星術とかサイクルとかいうと、論理的に説明できないが故、まやかしの類と思われやすいところがあります。

しかし、人の心は不合理。だから、相場の大原則「安い時に買って、高い時に売れ」が頭ではわかっていても行動に移せません。

アノマリーへの警戒が引き金となって、暴落ということもあり得るので、注意をするに越したことはありません。

以下の情報も合わせてご確認を。

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